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ジャカランダ@検見川浜

今日、少しずつ晴れ間が出てくる中、検見川浜けみがわはま駅前のジャカランダを見に行った。初夏に花が咲く木。

今が見頃かどうかの詳細は全くわからず、場所はほぼ特定できたという程度で向かった。わかりやすく公園などの名前が付いた場所ではなく車道沿い。

少し調べた範囲では、開花は6月初旬、満開は下旬というイメージだった。が、花が今年は咲いているのかもわからなかった。
何かの理由で咲かない年もあったり、ジャカランダ自体、まだ不明なところが多い植物の様子は感じていた。

今年、咲いているなら…
まるで咲いていないことも、完全に終わって何もないということもないだろう、という程度の判断。

4月の平日休みの講座で知った世界三大花木の一つ。その講座では、ポルトガル沖にあるマデイラ島フンシャルの、街路樹の写真を見せていただいた。

日本で桜を愛でるように楽しまれているとの話だった。紫色の街路樹が並ぶ景色が美しかった。紫雲木しうんぼくという別名もあるらしい。

講座では代官山で見られるという話を聴いていた。が、調べているうちに、検見川浜駅前に植えられていることに気づいた。

真砂まさご四丁目交差点のそばに大きな木が1本。検見川地区サービスセンタービル敷地に隣接。地面にたくさんの紫色の花が落ちていた。紫色の絨毯のようだった。桜の花びらと違って、5cm近い花がそのまま落ちていた。

花は6分咲きくらいかと思う咲き具合だった。それは後から調べてわかったこと。その場では、たくさん見えていた小さな紫色の四角っぽいものが、蕾なのか、咲き終えた後の何かなのか、わからなかった。

実際に見た花房はどれも遠かった。その場では、その小さな四角い紫色は、次々と落ちてくる花のあった場所なのかもしれない、とも思っていた。

たくさんある、その小さな四角い紫色が、少し大きくなってきた蕾だと確定できたのは帰宅後のこと。幹に近い側から順に咲くものらしい。
花が落ちた後に木に残るのは、めしべらしかった。私が撮った写真にも、めしべが残っている様子が写っていたらしい。

花は、少し見ているだけでもポトリポトリと落ちてきていた。落ちてくる花は、ジャカランダではない他の植物にも地面にも。

その場所は、市民花壇とどこかのサイトで見かけたと思う。街路樹だけではなく小路もある、手入れされた花壇の区画。他にも多くの種類の花が咲いていた。のんびり眺めたが、写真はほんの一部。

満開のアジサイ
グレビレア・バンクシーという名前らしい。
暑さを感じる日差しと雰囲気が合っていた

ジャカランダは、その交差点の1本だけではなかった。ふれあい橋(吊橋の歩道橋)側へ少し行ったところに、少し小さめだが花の咲いている木が1本。
それから、花はまだ咲かないらしい、もっと小さな木がそのそばに。

ジャカランダ目当てに訪れる人は、地元の人だけではなさそうだった。建築祭のときのように、いろいろな人と少しずつ話すことができた。

聞いていると…

数年前には塩害で咲かなかったらしい、と聞いて、台風が直撃した年の後ということかと思ったり。
折れた枝から育てているのがあるらしい、と聞いて、そのまだ小さい、花の咲かない木のことかと思ったり。小さいとはいえ、人の背丈は超えていたが。

他にも…

また花が咲くくらいに根付いて良かった、という言葉を聞いたり。
ジャカランダを植えたセンスや手入れを褒める人がいたり。
熱海、あとは、どこの国と言っていたか、海外で見たような話も聞いたり。

見ているうちに日差しがはっきりしてきていた。明るい日差しが当たるようになった時間、また1枚、最後に撮って花壇を離れた。

怪しい予想しかできていないままの出発だったが、良い状態を見られたように思った。

帰宅後に調べていると、ソメイヨシノのように、葉がない状態で花だけが咲く、という話も見かけた。そういうものだと言われると、葉桜に近いタイミングなのかとも思ったりした。

が、葉がなかったら、淋しい見た目になる花の量ではなかったか。巨大にしたオジギソウのような細い葉もあることで、きれいだったように思う。花や葉の量やタイミングは、育つ土地によって変わってきたのかもしれない。

きっと初めて見たジャカランダ。
「熱帯の桜」という表現も、どこかで調べているうちに見かけた。

私としては、葉もあることで、桜というより藤の花を楽しんでいる気分にもなった。情報が少ないこともあり、いろいろと謎な印象も残ったが、きれいだと思った。

ジャカランダが街路樹として検見川浜駅前に並ぶようになるのか、と何となく想像して楽しんだりもした日。

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