雲 ねこ 日誌

熊本在住の60過ぎたオヤジ。過去に脳が壊れるも、開頭手術で悪運強く生き延びる。仕事は超…

雲 ねこ 日誌

熊本在住の60過ぎたオヤジ。過去に脳が壊れるも、開頭手術で悪運強く生き延びる。仕事は超零細・通信販売業。6匹の猫に囲まれた暮らし。高校出て、京都で15年フリーターして帰熊。猫族の為、協調性なし。

最近の記事

田の神様に会えて良かった

芦北郡津奈木町の津奈木美術館を久々に見学。イベントのチラシでたまたま、田の神様の紹介があり、その場で田の神様に心奪われてしまった。まずはともあれ出かけて行くと、棒に当たる。この日の出会いは幸運だった。日本石仏協会の会員(誰でも入会できます)の僕にとっては、無知、知ったかぶりの晴天の霹靂、天狗の鼻をひん曲げられた格好となった。 石仏の中で「田の神様」なるユニークな存在があるなんて!可愛い、親愛なる神様と出会えるなんて!田の神様は主に鹿児島、宮崎に点在し、熊本ではまだ2体しか発

    • 2024年夏、五家荘で白い蝶を見た。

      毎年毎年、記録的な暑さとエンドレスに話続ける、天気予報のアナウンサー。この人間のふりをした無感情ともいえる話し声の持ち主はご存じAIとやらの仕業なのか。この告知が暑さに拍車をかけるのだな。…深海では水温が急激に下がり続けているという情報もある。 自分でも寝る前に、目が覚めても、枕元のスマホをつい見てしまう。ガラクタ情報の掃きだめ。ここらで、もういい加減に見るのを止めようと決心しないと、残りの人生、噛みあわないピースの寄せ集めで、どんなジグソーパズルの景色が出来るのか。すでに

      • 夏の流れ

        熊本の避暑地と言えば、菊池渓谷。10年近く訪れた事はなかった。全国的に有名な撮影地でもあり、遊歩道沿いにいくつもの滝があり、足場も良く、写真好きにはたまらない場所なのだ。四季折々、樹々に囲まれた渓谷の風景が美しい。だだその中で写真の腕を競うにはとてもハイレベルな戦いとなる。(戦いとは大げさか) 夜明けに、森の樹々の隙間からいくつもの光の筋が滝に差し込む景色はとても幻想的なのだ。足元の岩盤を洗うガラスのような美しい川の流れ。秋になると、その中を鮮やかな紅葉が流れて行く。そんな写

        • 残念な石仏

          僕は日本石仏協会の会員なのだ。大げさな名称だけど、会費さえ払えば会員になれる。会員になれたかといって石仏のバッチが送られてくるわけでもない。本当の会員は歩いている途中に草生す石仏と目があえば、どれだけ忙しくても、その場で座り込み、石仏に向かい合い、にんまり、優しく微笑みあう事が会員の資格と僕は信じている。さらにその石仏にかかる雑草を書き上げ、ほこりをはたき落とし、お顔をきれいにし、その仏像の肩を優しくなぜる行為を行う人は、特別会員として認定したい。仏像の横に刻まれた文字を指先

        田の神様に会えて良かった

          1本の木も植えなかった五木村。

          五木村に通い始めて35年…つれない釣り師として村内の川をうろつきまわり、川をさかのぼり、五木村の奥の秘境、五家荘(ごかのしょう)に行きあたり、通いつめ、山で遭難、山野草の写真を撮り続けて来た自分だけど、当時の村の姿と今の姿の落差に驚きと諦め…ついには怒り!を感じる夏の日…我が思い出の五木村。今の無個性な村にしたのは誰なのだ。(そんなこたぁ、熊本県民のほとんどは関心がないだろうけど) 五木村の人口は828人(令和6年2月)。熊本県で一番人口の少ない自治体で、その村にダムの建設

          1本の木も植えなかった五木村。

          夏のギボウシ、会えて良かった。

          前回の白鳥山から1か月以上も経ってしまった。山野草の達人Mさんのフェイスブック情報では、「フガクスズムシソウ」やら「ショウキラン」やらの、開花情報が紹介されていたけど、もう間に合わない。それでも、ダメもと、標高ゼロメートルの自宅を出たのが7月20日。(車の運転は町内限定免許ゆえ、家人の都合次第)もう真夏の山なのだ。標高1500メートル近い高地の峰越でも暑い。熱風が吹いている。緑の尾根道をドリーネを目指して歩く。気温がどんどん上がっていく。尾根の途中、ギボウシの着生したブナを見

          夏のギボウシ、会えて良かった。

          般若心経、はん「ニャ~」心経 2024

          6年前の大病の後、もうすぐ自分も死ぬのか、死ぬかもしれないと思うと、そういう人向けのお経(苦笑)、般若心経を読み漁る事にした。わずか262文字の中に深い意味、世界が込められているそうで、まずは日本での第一人者、中村元教授の岩波の般若心経を買って読んだ。ありがたいことに岩波では文字を大きくした版もある。中村教授の般若心経は単純素朴に心経が訳してあるだけのシンプルな本なのだ。 僕は今、日本石仏協会の会員 (誰でも会員になれます) なのだけど、フェイスブックでも会員の集まりがあっ

          般若心経、はん「ニャ~」心経 2024

          あじさいの花の、最後のひとしずく。

          熊本もようやく梅雨入り。 先週から、車のハンドルを握ると、突然めまいのような症状が出て運転できない状況になってしまった。最初は車が揺れ出し、地震か?えらい風が強い?と感じたのだけど、そんなことはない、僕の脳内から発生しためまいが原因だった。熊本市内の事務所から僕の自宅まで川沿いの道に沿い帰宅途中だった。 その日はどうしたかというと、そのめまいを、我慢に我慢を重ね、渋滞の国道を通り途中の市のマクドナルドの駐車場で休憩。それでも回復しそうにないので家人の車で迎えに来てもらった

          あじさいの花の、最後のひとしずく。

          緑の白鳥山 (熊本 五家荘)

          また白鳥山に行く。前回の雑文録にたいそうに「幻視行」なんてタイトル付けたが、その名のごとく、日常でもふんわり幻を視ている気分になった。今回は峰越ではなく、その途中のウエノウチ谷から、谷をさかのぼり御池、白鳥山頂を目指すルートをとった。これも数年ぶり。峰越からのルートは白い霧に包まれるルートだけど、ウエノウチ谷のルートは緑に包まれるルート。これまでの大雨の被害はないかと、恐る恐る沢の道の岩の上を歩く。一旦、谷に入るとそこは一気に新緑の中に体が溶けるような道となる。一瞬で、白鳥山

          緑の白鳥山 (熊本 五家荘)

          白鳥山 幻視行 (熊本 五家荘)

          久しぶりに白鳥山に行った。樅木から峰越1480m(峠)を越え、宮崎の椎葉村に向かう車道が崩落し、長らく通行止めになっていたのがようやく解除されたのだ。ただ通行可能になったからと言って、荒れた道が整地されたのはともかく、崩落した場所は簡単な応急措置…というか、ほとんどが赤いコーンを立てただけの放置、ガードレールはだらんと垂れ下がり、谷底まで切り落ちて下を見るとぞっとする。そろり、そろり、なんとか車を山側に寄せて、進入禁止のロープすれすれに回避するような道ばかりなのだ。 白鳥山

          白鳥山 幻視行 (熊本 五家荘)

          尾崎放哉の墓参りに行く。99回忌。

          尾崎放哉とは自由律俳句の天才俳人。明治18年に生まれ、大正15年に41歳で亡くなった。自由律の俳人として有名なのは、尾崎放哉と種田山頭火。山頭火は熊本にも所縁があり、投宿した木賃宿(織屋)が今もある。 だいたいの文系の男は若かりし頃、無頼派、ロマン派、放浪の旅にあこがれ夢を見る。友人K曰く、誰しも一度は麻疹にかかるようで、仕方がないと言うのだが、麻疹の熱が冷めると長い髪を切り、スーツを着て就職活動を始めたものだ。もちろんKも。ま、そんな話はどうでもよいが、だらだらと年老いて

          尾崎放哉の墓参りに行く。99回忌。

          癌でガーンと来た。

          シャレにならない、オヤジギャグなのだ。多分、僕が癌になれば、知人のカメラマンのトクナガさんが如何にも言いそうな、本人の前で言ってはいけない部類のオヤジギャグなのだ。こんなギャグは言ったらダメと思えば思うほどつい口にするもので、言ったあと本人は「イャ、冗談、冗談上段の構え」とか言い、お茶を濁すのだろうが、そんな事を言いそうな本人がマジに癌になっってしまった。こんなオヤジギャグはトクナガさんが言うから面白いのであって僕が放ってもシラケるだけだから何も言わない。 トクナガさんとの

          癌でガーンと来た。

          すみれ 2段構えの術

          3月末に五家荘の花の写真を撮りに行った。お目当てはカタクリの花なのだけど、満開の写真が撮れるかどうかは運次第。山も本格的な春の到来となる。今年は気候変動の影響か、山桜も満開であったり、すでに散ってしまったり、開花状態が色々。悲しいかな、年来の大雨で山道も荒れ、春になっても山の疲れも取れてない気がして、何か辛い気がする。(そう感じるのは僕だけか…) 今や僕の定番の散歩道はハチケン谷の周辺。時々、石が遠くの崖から音もたてず飛んで来るのでヘルメットは必携。気が付くと頭上の木の枝が

          すみれ 2段構えの術

          「ガザとは何か」パレスティナを知る緊急講義 岡真理 大和書房を読む

          どうやら世界の半分 (特に欧米・日本人)はスマホでしか情報を得てないらしい。こう毎日、何度もデマ情報、フェイクニュースが繰り返されると、本を読む時間もないし、考える時間もコスパ、タイパで無駄な事と思い込む。円安円高、株を買いお金を賭け、スマホ1台で簡単便利に儲かりゃそれでいいのよ。どんだけ人が殺されようが海の向こうのお話。ホームラン1発で暗い雰囲気も一掃できますから。 先月、ラジコで文化放送の「大竹まこととゴールデンラジオ」を聞いていたら、「ガザとは何か」という本の著者 岡

          「ガザとは何か」パレスティナを知る緊急講義 岡真理 大和書房を読む

          熊本県知事選挙 得票差 95,260票 

          どうも悪い癖がついてしもたな。 ヒマな時についスマホのニュースを見てしまうのだ。僕のような壊れた頭の持ち主より、遥かに賢いAIは一旦、検索したにニュースに、そのニュースに関係のあるニュースが付いて離れない。最近で言えば、アメリカの野球選手の通訳の違法賭博事件なのだ。もう、うんざりなのだが、どこまでもついてまわるAI君。スクロールしても、延々とその事件が付きまとう。スマホを見ている以上、熊本県知事選の話題などほとんど出てこない。 僕は、投資やばくちに負けた人には同情しない。い

          熊本県知事選挙 得票差 95,260票 

          よりそうふりして、引き延ばし突き飛ばす、カバ (終わらない水俣病)

          よりそうふりして、引き延ばし、突き飛ばす、カバ(熊本県知事) 終わらない水俣病 水俣病が公式確認されたのが、1956年5月1日。(今から68年前) 国の公害病認定は68年9月。その後の裁判で被害を拡大させた国や熊本県の責任も確定した。裁判が終わらない限り、国も熊本県は今も加害者犯罪者。 不知火海は対岸の天草の島々を広く取り囲み、大きな円を描いている。もちろんお隣の鹿児島の出水市の海域も含まれる。つまり誰でも分かることだけど、有害な水銀を含んだ魚介類は大きな不知火海のエリア

          よりそうふりして、引き延ばし突き飛ばす、カバ (終わらない水俣病)