雲 ねこ

熊本在住、60歳過ぎの男。2018年脳が壊れるも開頭手術で悪運強く生き延びる。後遺症は…

雲 ねこ

熊本在住、60歳過ぎの男。2018年脳が壊れるも開頭手術で悪運強く生き延びる。後遺症はめまいと数字の認識が出来ないことぐらいで社会復帰。残りの年月はわずか。家猫6匹に囲まれて過ごしています。記事の写真はすべて自己流。猫族の為、協調性なし。

最近の記事

あじさいの花の、最後のひとしずく。

熊本もようやく梅雨入り。 先週から、車のハンドルを握ると、突然めまいのような症状が出て運転できない状況になってしまった。最初は車が揺れ出し、地震か?えらい風が強い?と感じたのだけど、そんなことはない、僕の脳内から発生しためまいが原因だった。熊本市内の事務所から僕の自宅まで川沿いの道に沿い帰宅途中だった。 その日はどうしたかというと、そのめまいを、我慢に我慢を重ね、渋滞の国道を通り途中の市のマクドナルドの駐車場で休憩。それでも回復しそうにないので家人の車で迎えに来てもらった

    • 緑の白鳥山 (熊本 五家荘)

      また白鳥山に行く。前回の雑文録にたいそうに「幻視行」なんてタイトル付けたが、その名のごとく、日常でもふんわり幻を視ている気分になった。今回は峰越ではなく、その途中のウエノウチ谷から、谷をさかのぼり御池、白鳥山頂を目指すルートをとった。これも数年ぶり。峰越からのルートは白い霧に包まれるルートだけど、ウエノウチ谷のルートは緑に包まれるルート。これまでの大雨の被害はないかと、恐る恐る沢の道の岩の上を歩く。一旦、谷に入るとそこは一気に新緑の中に体が溶けるような道となる。一瞬で、白鳥山

      • 白鳥山 幻視行 (熊本 五家荘)

        久しぶりに白鳥山に行った。樅木から峰越1480m(峠)を越え、宮崎の椎葉村に向かう車道が崩落し、長らく通行止めになっていたのがようやく解除されたのだ。ただ通行可能になったからと言って、荒れた道が整地されたのはともかく、崩落した場所は簡単な応急措置…というか、ほとんどが赤いコーンを立てただけの放置、ガードレールはだらんと垂れ下がり、谷底まで切り落ちて下を見るとぞっとする。そろり、そろり、なんとか車を山側に寄せて、進入禁止のロープすれすれに回避するような道ばかりなのだ。 白鳥山

        • 尾崎放哉の墓参りに行く。99回忌。

          尾崎放哉とは自由律俳句の天才俳人。明治18年に生まれ、大正15年に41歳で亡くなった。自由律の俳人として有名なのは、尾崎放哉と種田山頭火。山頭火は熊本にも所縁があり、投宿した木賃宿(織屋)が今もある。 だいたいの文系の男は若かりし頃、無頼派、ロマン派、放浪の旅にあこがれ夢を見る。友人K曰く、誰しも一度は麻疹にかかるようで、仕方がないと言うのだが、麻疹の熱が冷めると長い髪を切り、スーツを着て就職活動を始めたものだ。もちろんKも。ま、そんな話はどうでもよいが、だらだらと年老いて

        あじさいの花の、最後のひとしずく。

          癌でガーンと来た。

          シャレにならない、オヤジギャグなのだ。多分、僕が癌になれば、知人のカメラマンのトクナガさんが如何にも言いそうな、本人の前で言ってはいけない部類のオヤジギャグなのだ。こんなギャグは言ったらダメと思えば思うほどつい口にするもので、言ったあと本人は「イャ、冗談、冗談上段の構え」とか言い、お茶を濁すのだろうが、そんな事を言いそうな本人がマジに癌になっってしまった。こんなオヤジギャグはトクナガさんが言うから面白いのであって僕が放ってもシラケるだけだから何も言わない。 トクナガさんとの

          癌でガーンと来た。

          すみれ 2段構えの術

          3月末に五家荘の花の写真を撮りに行った。お目当てはカタクリの花なのだけど、満開の写真が撮れるかどうかは運次第。山も本格的な春の到来となる。今年は気候変動の影響か、山桜も満開であったり、すでに散ってしまったり、開花状態が色々。悲しいかな、年来の大雨で山道も荒れ、春になっても山の疲れも取れてない気がして、何か辛い気がする。(そう感じるのは僕だけか…) 今や僕の定番の散歩道はハチケン谷の周辺。時々、石が遠くの崖から音もたてず飛んで来るのでヘルメットは必携。気が付くと頭上の木の枝が

          すみれ 2段構えの術

          「ガザとは何か」パレスティナを知る緊急講義 岡真理 大和書房を読む

          どうやら世界の半分 (特に欧米・日本人)はスマホでしか情報を得てないらしい。こう毎日、何度もデマ情報、フェイクニュースが繰り返されると、本を読む時間もないし、考える時間もコスパ、タイパで無駄な事と思い込む。円安円高、株を買いお金を賭け、スマホ1台で簡単便利に儲かりゃそれでいいのよ。どんだけ人が殺されようが海の向こうのお話。ホームラン1発で暗い雰囲気も一掃できますから。 先月、ラジコで文化放送の「大竹まこととゴールデンラジオ」を聞いていたら、「ガザとは何か」という本の著者 岡

          「ガザとは何か」パレスティナを知る緊急講義 岡真理 大和書房を読む

          熊本県知事選挙 得票差 95,260票 

          どうも悪い癖がついてしもたな。 ヒマな時についスマホのニュースを見てしまうのだ。僕のような壊れた頭の持ち主より、遥かに賢いAIは一旦、検索したにニュースに、そのニュースに関係のあるニュースが付いて離れない。最近で言えば、アメリカの野球選手の通訳の違法賭博事件なのだ。もう、うんざりなのだが、どこまでもついてまわるAI君。スクロールしても、延々とその事件が付きまとう。スマホを見ている以上、熊本県知事選の話題などほとんど出てこない。 僕は、投資やばくちに負けた人には同情しない。い

          熊本県知事選挙 得票差 95,260票 

          よりそうふりして、引き延ばし突き飛ばす、カバ (終わらない水俣病)

          よりそうふりして、引き延ばし、突き飛ばす、カバ(熊本県知事) 終わらない水俣病 水俣病が公式確認されたのが、1956年5月1日。(今から68年前) 国の公害病認定は68年9月。その後の裁判で被害を拡大させた国や熊本県の責任も確定した。裁判が終わらない限り、国も熊本県は今も加害者犯罪者。 不知火海は対岸の天草の島々を広く取り囲み、大きな円を描いている。もちろんお隣の鹿児島の出水市の海域も含まれる。つまり誰でも分かることだけど、有害な水銀を含んだ魚介類は大きな不知火海のエリア

          よりそうふりして、引き延ばし突き飛ばす、カバ (終わらない水俣病)

          バラまきは増税のもと。熊本県知事選

          バラまきは増税のもと。 散歩中に見た、ある政党のポスターのキャッチコピー。なかなか良いではないか。時々、僕の事務所に某宗教から本が勝手に送付されてくるのだけど、なかなかやるではないか。その団体が運営する政党のポスターのコピーなのだ。 熊本県知事選挙投票日まであと少し。我が自民党。前回までは「一心不乱」…いゃ「一心腐乱」したままなのだが、今回は、朱色の統一された色合いののぼりに「くまもと新時代…ともに未来へ」と書かれてある、なんとも「ダサい」のぼりが春風にひるがえる。このコ

          バラまきは増税のもと。熊本県知事選

          一心不乱に腐乱する自民党 (赤いバトンって)

          日頃は冷静で無口(友達がいないからか…)な自分だが、今回ばかりは思いをブログに書こう。明日から熊本県知事の選挙戦のスタートだけど、我が熊本の自民党は保守岩盤層を硬めに固めたようだな。候補者の一人前副知事は東大卒、現知事蒲島の弟子。総務省からやって来た典型的なお役人。国とのパイプがあるから僕に投票してと、言い出しているだろうが、そんな腐ったパイプがあるから無駄な道、イノシシロードが出来るのだ。当然、財政難、自立出来ない仕送り待ちの県内の市長、町長、村長議員たちが国の仕送り欲しさ

          一心不乱に腐乱する自民党 (赤いバトンって)

          映画「パーフェクトディー」を見た。(レビューではなし)

          3月3日熊本唯一の名画座「電気館」で 話題の映画「パーフェクトディー」を見た。 この文章はレビューではない。あんまし、他人のレビューも読まん方が良い。 チャット何とかで書かれているような気がする。一方的に罵詈雑言書いているレビューも多いのが他人のレビューをマジに読まん方がいい。そういう物差しで世間を見てばかりいると何も感じなくなるぜ。君は誰? 自宅から電気館まで車で約1時間…途中、通勤で通る緑川の河川敷に菜の花が咲き始めていたので、河原に下りて写真を撮った。まだ花は8分咲

          映画「パーフェクトディー」を見た。(レビューではなし)

          久連子にも小さな春

          五家荘の山の番人Oさんの フェイスブック情報で 久連子(くれこ)の福寿草の開花が始まったよ との情報があり 2月18日深山に春を告げる 金色の花に会いに行った。 頑張って午前中に着き、 這いつくばり、金色の花に カメラを向けるけど、 何故かみんな機嫌が悪そうだ。 この子はどうだろう、この子は? 残念ながら、みんなそっぽを向いて 顔をしかめる。 たまに大きく花弁を開いた子もいるが、 顔中、冷たい水滴で覆われ 寒さに青ざめている。 花と花の間の、柔らかい土の上を 根を踏ま

          久連子にも小さな春

          羽の生えた石仏

          何しろ日本石仏協会会員で新人なのだ。早速、熊本県内の石仏をネットで調べながら、写真を撮って回った。草に埋もれた石仏、苔で緑に覆われた石仏と出会えば出会うほど濃密な時間を感じる。オタクの世界にどっぷり。道端で背中を丸め、カメラを構えている中年の男を許してください。但し、話しかけない方が良い。彼はまともに応答は出来ません。 今回は熊本から、フェリーに乗り長崎、島原に遠征。いつもの古書店で発掘した潜伏キリシタンの石仏集を手掛かりに、羽が背中に生えた少年の石仏を訪ねて回る。熊本、天

          羽の生えた石仏

          「悪魔を憐れむ歌」

          数年前のNHKで「孤独死」を取り上げている番組があった。マンションの一室。70歳過ぎた男性が孤独死し、数か月後に発見された。亡くなった男性の妹が見つかり、田舎から出て来た彼女はマンションの始末やら男性の死のあと始末に困惑していた。孤独死というのは亡くなった人の問題ではなく、亡くなった人の親族、関係者の問題なのだ。亡くなった男性の枕元にはビートルズのCDが積み重ねられ、僕が想像するに彼は大好きなビートルズの楽曲を聞きながら亡くなったのだと思う。つまり孤独な死ではない。ビートルズ

          「悪魔を憐れむ歌」

          石仏協会に入会す

          今年、日本石仏協会に入会した。石仏協会はその名のごとく、日本全国の石仏の愛好者、研究者の集まりで東京に本部がある。1977年に開設、なんと47年の歴史のある会で日本唯一の石仏についての民間と研究者の集まり、オタク集団なのだ。年会費を払うと年に3冊、立派な会報誌が送られてくる。そんな協会を知るきっかけは、いつもの上通の古書店、河島書店の書棚でたまたま「熊本の石仏特集号」を見つけた事。協会は超専門的な内容から、素人向けの石仏探訪必携ハンドブックまで発刊している。ハンドブック1冊さ

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