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枯れ草のコンツエルト

彼女が星の元へと旅立った日
空は悲しいほどに乾き
風は痛いほどに僕を刺す
声をあげて泣く枯れ草
ささくれ立った枝のタクトが
秋風のうたを奏でる

戻る場所を手放して去った日
山はあきれるほどに濃く
雲は儚いほどに薄く漂う
身を削って泣く枯れ草
冬支度を終えた芝の舞台が
万雷の拍手をおくる

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