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救済の両輪

TNR活動も必要

先日、福岡における、どうぶつ基金さんの「TNR地域集中プロジェクト」の実績を紹介しましたが、今回はどうぶつ基金さんと「宮崎ねこの会」を中心に行われたプロジェクト実績を紹介いたします。

猫達にとっても、ヒトにとっても、地域にとっても暮らしやすい、住みよい環境を作っていくためには、犬猫たちの保護活動・里親さん探しは勿論重要です。が、それだけでは、「イタチごっこ」になりかねません。根本の解決を目指すにはやはり、特に地域のねこちゃんたちの不妊手術も大切な活動といえるのではないでしょうか。

今回は10月宮崎で実施されたTNR活動を紹介します。

宮崎「さくら猫」10月実績

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私たちは、全国から届く「待ったなし」の要望に応えるべく、徹底した感染防止対策の元、4月から毎月福岡、宮崎、大阪の3拠点でTNR地域集中プロジェクトを続けています。

TNR地域集中プロジェクト宮崎、10月のご報告

【10月8、9、13、14、15日】

獣医:山口(院長)、吉田、工藤
オス:157匹
メス:175匹
メス(妊娠):3匹
耳カットのみ:5匹
堕胎数:13
ボランティア数:10/8:8人、10/9:9人、10/13:8人、10/14:9人、10/15:7人

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<行政枠で運ばれた猫>
日向市役所:45匹
日南市役所:30匹
宮崎市役所:90匹

計:165匹

<一般、団体枠で運ばれた猫>

計:175匹
10月は340頭のさくらねこが誕生しました!

基金宮崎10月

【地元サポート団体「宮崎ねこの会」代表より】

10月は妊娠中だったメス猫は3匹だけでした。この時期に、340匹ものさくらねこを誕生させることができて本当に感謝です。

期間中に来る猫のほとんどが、数百匹のノミに寄生されており、今回、母猫と一緒に捕獲された小さな身体の子猫たちにも、悲鳴がでるくらいのノミとシラミがついていました。

最初で最後となるであろう、ノミ・ダニ・マダニ駆除薬をつけてあげるときには、1匹1匹に対して心の中で、みんなを家猫にしてあげられないことを詫びながら、長い期間ではないけれども、痒みから解放されることをよかったね~と声をかけています。

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どうぶつ基金病院宮崎には、宮崎県内のみならず熊本からも猫たちがやってきますが、これ以上増えない安堵、様々な状況改善による餌やりさんからの
感謝の声
がたくさん届きます。

この声は、手術をしてくださる獣医師の先生方、どうぶつ基金さん、さくらねこサポーターの皆様に向けられている声です。
本当にありがとうございます!

【スタッフより】

10月の宮崎では340頭ものさくらねこが誕生し、4月からの7カ月で2,000頭に達する勢いです。福岡県筑後市のどうぶつ基金病院(福岡)でも1,800頭を超えて2,000頭は目前。

今、九州のTNRはよい意味で盛り上がりを見せています。これまで日々熱心に活動してきたボランティアの方々はもちろん、地元の行政も巻き込んで官民の協力体制ができ上がってきました。

ここで手を抜かずにTNRを続けていけば、猫問題の解決が見えてきます!
宮崎、福岡を中心に「さくらねこ」の輪をもっと広げていきたい、そのために皆様のお力をお貸しください!

どうぶつ基金病院宮崎実績

4月:246頭
5月:248頭
6月:235頭
7月:288頭
8月:285頭
9月:272頭
10月:340頭
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累計:1,914頭 

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おわりに

私どもにも、地域猫の保護及び不妊手術等のご相談は絶えません。不妊手術等協力していただける病院も地域にはありますが、それでも個人の負担は大きな壁。

どうぶつ基金さんには無料でできる不妊手術のチケット申し込み制度もありますが、北九州近辺にはその協力病院がまだありません。早く手を挙げてくれる病院ができないものか心待ちしてます。

また、この集中プロジェクトは現在大阪・宮崎・福岡を中心に行われているとのこと。民間の組織は宮崎は「宮崎ねこの会」福岡は「社団法人りあん」大阪は「十三さくらねこの会」さん(十三さくら猫の会さんはnoteにも記事がアップされてます)がそれぞれ地域の中心になって活躍されている様子。もちろん行政のバックアップは必須のこと。この活動が一般化し、協力の輪が全国に広がることを願っています。





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