面接の心得①「面接はコミュニケーションである!」
節目節目に発生する難関。そう面接です。(大袈裟に言いました)
就職しようにも転職しようにも、何なら入学しようにも、面接というものはつきものです。
今回はその面接について、ちょっとした攻略方法を書いていこうかと思います。これは実際にアドバイスをしてみて、受かった人も周囲にいたので「使えるのでは?」と思った内容です。
ご興味のある方は是非!
タイトルで既に書いてしまいましたが、「面接はコミュニケーションである」が真髄だと思います。
もちろん、最初からきちんとした面接なんてする気のない人もいるかもしれません。しかし、基本的には面接官とのコミュニケーションの場です。
ただの質疑応答ではなく、コミュニケーションを取らなければならないわけです。
1.ありがちな失敗の原因
面接のよくある失敗は、総じて「コミュニケーションが成立していない」ことにあると考えています。
では、どんな失敗があるのか、3つほど例を出してみましょう。
①「質問に答えていない」
とてもシンプルですが、あるあるかと思います。
例えば面接官に「得意な料理は何ですか」と聞かれたとしましょう。得意な料理がないからといって、「好きな料理は……」と答えてしまったとしたら、コミュニケーションが成立していないと言えるでしょう。
「いやいや、だからといって料理しない人なら答えられないじゃん!」というのはごもっとも。
ただ、ここで面接官が聞きたいのは、あなたが料理をする人か、料理をする人なら何を得意としているか、料理をしないなら何と答えるか、というあたりです。
もちろん、コミュニケーションなので正解はありません。
あるいは、受け答えの正解は面接官次第なので、やっぱり確実な正解はありません。
では、何というべきか。
「得意な料理は何ですか」と聞かれているのですから、得意な料理があるかないか、ないならどうしてなのか、あるならそれは何かを答えられるようにしておく必要があると思います。
②「長々と話しすぎる」
面接のセオリーとして、「自己紹介」「自己PR」あたりを考えてから挑むことでしょう。
実をいうと私自身も、面接で答える内容をめちゃくちゃ用意するタイプでした。
意外と使わないネタも多いんですよね。ああ、これ言いたかったな……みたいなことにもなりがちでした。
また、自己紹介をお願いしているのに、自己PRまで長々としてしまう人がたまにいます。
あれも言いたいこれも言いたい、あ、あれも言わなきゃ、となってしまっていたり、用意していた台本がそういう感じになっていたり、話したいことがたくさんあったり、理由はさまざまでしょう。
自己紹介は自己紹介でいいんです。すぱっとシンプルにいきましょう。もちろん、自己紹介に自己PRを混ぜること自体は問題ありませんが、それでもさらっと盛り込む程度にした方が良いと思います。
あまり長々と話していても、面接官だって全ては覚えていられません。そうでなくとも、複数人を相手に面接しているわけです。
あなたがここぞ!と、これぞ!と思った、とっておきの自己紹介やPR、エピソードだけに絞った方が良いでしょう。
③「結論までが遠すぎる」
あなたがよほどお喋り上手でない限り、面接官は長い話に退屈してしまうと思った方が良いでしょう。
特にインターネットを検索すればザッと出てくるような、いわゆる模範解答は聞き飽きています。
そして、人間は終わりのないマラソンはできません。
終わりが見えていないと、どこまで聞けば良いのか集中が続かないものです。
なので、例えば「私の強みは三つあります。ひとつは……」という具合に話し出すことがおすすめです。
そうすることで、自分の頭の中でも「今はひとつめ」と整理しやすいですし、面接官も「あと二つあるんだな」と分かります。
何なら「お、三つもあるのか?」と食いついてもらえれば掴みはオッケーです。
2.面接は発表会ではない
ずばり、「面接を発表会にしない」ことを意識するべきです。
先に言った通り、面接は面接官とのコミュニケーションを取る場であり、面接官の質問に答える必要があります。
つまり、「考えてきた面接対策話を披露する場ではない」ということです。
また、「用意してきたエピソードすべてを話す必要はない」です。
面接が苦手な人や緊張してしまう人、事前に用意しないと不安になる人が陥りがちだと思います。私もそうでした。
志望動機
自己紹介
自己PR
仕事上の強み・弱み
性格上の長所・短所
転職理由
などなど……
ひとまず話す内容を用意したくなるのですが、別に面接官はそうやって事前に用意された話を聞きたくて面接に呼んでいるわけではありません。
むしろ、きちんと用意された内容は書類で分かります。
職務経歴書なんてアピールし放題です。(すべて読まれるとは言えませんが……!)
表情や振る舞い、話し方、態度、受け答えの姿勢……つまりコミュニケーションを交わして、それらを見定めているといえると思います。
洗練された完璧なマナーで挑む必要はないでしょう(そういう業界は別として)。
ただ、一方的に自分の原稿・台本を聞かせる場ではないことを意識して、話す内容を頭の中で組み替えたり組み合わせを変えたりできるようにしておく方が良いには違いありません。
3.面接の出来の良さを気にしない
実際のところ、面接がめちゃくちゃ良くできても落ちることはあります。既にその職場にいる人との相性などの問題があったり、タイプ的に同じような系統で揃えたいなどの事情があったり、そういったところは面接を受ける側ではどうしようもできません。
「大人しい系の人が多い場所に、はちゃめちゃ勢いのある人を入れることができない」とか
「既にちょっと厄介な癖の強い人物がいるから、大人しいタイプの人は辞めちゃいそうで怖い」とか
職場それぞれに事情を抱えていることもあります。
また、採用はできなくともお客様になるのだから、という視点で気持ち良く面接を終わらせようとする場合もあります。
逆に不採用だから適当に済ませよう、採用だから早めに切り上げよう、などパターンで見ていくとキリがないです。
つまり、面接の出来の良さだけを気にしたって、それほど意味がないわけです!
4.最後に
面接はコミュニケーションなので、どれだけ優秀な人材だったとしても合う・合わないは発生するものです。
また、面接に落ちたことによって自分に価値がないんだと落ち込む必要も否定されたのだと傷つく必要も全くありません。
あくまでコミュニケーションです。
「さーて、ちょっくら企業の代表(面接官)と喋ってくるか」くらいの感じで良いわけです。
台本を用意することは良いことですが、面接は用意した内容を発表する場でもなければ一方的にエピソードを披露する場でもなく、面接官と話をする・コミュニケーションを取る場だと意識に入れておくことが大切だと思います。
これから面接に挑もうとしている人の助けになれば幸いです。
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