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相談対応のコツ3選

あなたは誰かに相談ごとを持ち掛けたことはありますか?
きっと、多かれ少なかれ誰にでもあることだと思います。
今回は、逆に「自分が相談された場合」について対応のコツをご紹介します。

相談してきた相手が、家族でも友人でも部下や同僚でも使えるはずです。

相談ごとって
うまく解決できるか工夫が必要だったり、
吐き出して終わって自分が聞く必要があるのかと思ったり、
うまく調整してガス抜きをしないと後々の人間関係に響いたり、
気を遣う部分だとは思います。

今回は相談対応のコツを簡単に3つにしてお伝えします。


1.話を遮らない

やってしまいがちなのは、話を途中まで聞いて「あ、それはね」と遮ってアドバイスや感想などを言ってしまうこと。

例えば相手が
「Aさんの態度が気になる。悪い人ではないことは分かっていて、わざとではないことも知っている。だが、新人に対しては少し気を付けてほしい。新人のメンタルケアをする方が大変だ」
という話をしたいとしましょう。

このとき、「Aさんの態度が気になる」のあたりで、「でもAさんだって悪気はないよ!」「Aさんはどうしようもないからね」と言ってしまったら?

「悪い人ではないことは分かっていて、わざとではないことも知っている」あたりで、「知っているならいいじゃないか、そういう人なんだよ」「気にしない方がいいよ」と言ってしまったら?

相手は結論までたどり着きにくくなってしまうでしょう。
あなただって、話の途中で相手が意見を出してきて「最後まで聞けよ」と思ったことがあるのではないでしょうか。

話の本質を見つけるために、まずはすべてを聞きましょう。

困っていることは何か。
本当に負担なことは何か。
何に耐えられて何に耐えられないのか。

それは聞いてみないと、どうにも分かりません。

相談してきた相手の話は、最後まで聞きましょう。

2.否定や説教はしない

相談内容には「いや、君が言うのか?」とか「さすがにそれは言いがかりでしょ」と言いたくなるような内容が含まれている場合もあるかもしれません。

しかし、相手はあなたを信用して話を持ってきているはずです。

あなたが否定してしまったら、それは相談の拒絶と同じ。
拒絶したいのであればまだしも、そうでないなら頭から否定したり説教したりという一手は控えましょう。

もちろん、相手が「アドバイスをくれ!」というのなら、どんどん助言した方が良いです。そうだとしても、「君のこれがだめ、あれがだめ」とすべて否定はしないように気を付ける必要があります。

相談相手は、話の内容はもちろんですが、その出来事などによって「自分がどう思っているのか、どう感じているのか」を受け止めてほしがっていることが多いです。

相談してきた相手の気持ちに共感し、その思いを肯定しましょう。
それだけでも前に進める場合だってあります。

3.相手が考える間を作る

話は聞いた。
最後までしっかり聞いた。
さあ、いざアドバイス!!!

……というのも悪くはないかもしれませんが、
できるだけ「それで君はどうしたい?」「どうなったら助かる?」と、相談してきた相手の考えを聞いてみてください。

ひょっとしたら、「話してすっきりした」で終わるかもしれません。

もしかしたら、「話しているうちに、こうすれば良いのじゃないかと気付いたことがある」となるかもしれません。

あるいは、「話しているうちに、こうしてほしい・こうすることはできないか」と協力してほしいポイントが明確になるかもしれません。

これはカウンセリングの経験上、「どうしたいの?」と聞いたとき、大抵の場合は沈黙が返ります。
長いときは「もしかして聞いてないのかな?」と思うくらいに黙り込んでしまう人もいます。

しかし、そういうときは大抵「自分はどうしたいのか」と頭の中で必死に考えていたり、適切な言葉を探していたり、自分の気持ちと向き合って整理していたり、といった場合が多いです。

相手の考える時間に付き合うのも相談のうちです。
ですので、相談を受ける場合は片手間や忙しい合間を縫うよりも、きちんと時間を確保することが望ましいです。


以上、相談対応のコツ3選でした。
お役に立てれば何よりです!


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