ベルイマン「愛のレッスン」と「女たちの夢」
1950年代初期の「不良少女モニカ」「道化師の夜」と中期から後期の「夏の夜は三たび微笑む」「第七の封印」「野いちご」にはさまれたベルイマン作品「愛のレッスン」と「女たちの夢」。
「愛のレッスン」はコメディで、結婚10数年の婦人科医グンナール・ビョルンストランドが妻エバ・ダールベックに浮気を知られるが、逆に妻の浮気をかぎつけ、お互い様というわけで元のさやに収まる。
「女たちの夢」は、女流ファッションカメラマン(ダールベック)とモデル(ハリエット・アンデルセン)の苦い経験を交互に描く。ダールベックは不倫相手との関係がうまくいかなくなる。恋人とケンカしたハリエットは金持ちの中年紳士ビョルンストランドに誘惑される。
ビョルンストランドは、精神病院に入院している妻にハリエットが似ているので、高価なドレスを買ってやるが、ジェットコースターなどにつきあわされ、遊園地を出たところで倒れてしまう。自分の屋敷につれてくると、ロックンロールみたいなレコードをかけるので、酒を飲んでいる途中で気分が悪くなる。さらに、戻ってきた自分の娘にお金をせびられ、とても気の毒。
2019年1月12日
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