「黒の報酬」(1956)

ニコラス・レイ監督の1956年の「黒の報酬」は当時日本未公開でしたが、70年代と80年代にテレビ放映されたのを見たことがあります。

教師ジェームズ・メイソンが難病にかかり、新薬で回復したものの、薬の乱用によって誇大妄想がひどくなり、自分の子供を刺し殺そうとするまでに至るという話。

監督の演出もすぐれているんだろうけど、家庭ドラマの枠内でスリラーとして面白く描くハリウッドのやり方に感服。題材が暗すぎてヒットしなかったらしい。

尊大な父親が子供を虐待し、母親は従順すぎて何もできないという図式は今でも通用しそう。

2018年6月14日

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