「Roots of the Revival American and British Folk Music in the 1950s」
1950年代の米英のフォーク界について、うまくまとめている本。
米国のほうが印象に残り、英国では50年代後期にブームとなったスキッフルが印象に残る程度(結成当時のビートルズをも巻き込んだスキッフル・ブームって何なのか別の本を読んでみたい)。
米国では50年代初頭にウィーバーズというピート・シーガーのいたグループが大人気となるのですが、赤狩りの影響は映画界だけではなく音楽界にも及び、急速に人気が下降します。
概してフォーク界には左寄りの人が多く、赤狩りを恐れた音楽収集家のアラン・ロマックスはロンドンに拠点を移し、のちに英国民謡界の大御所となるシャーリー・コリンズと知り合います。
50年代の終り、米国に戻ったロマックスは、コリンズを米国に呼び、南部の音楽収集の旅に出かけます。その旅についてはコリンズ自身の本があるので、次に読むならそれ。
2015年11月8日
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