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私たちが140歳で起業した理由

高麗人参スプラウトとの出会い

人は自分が健康の時は健康の有難さがわからないが自分の身のどこかに不都合が起きた時に健康の有難さが身に沁みるほどわかる。不肖、私も80歳にしてこの身に多少の違和感を感じて来て「健康」の二文字が頭を掠めることが多くなってきました。

後に述べることになりますが「健康」と言う二文字が染みついたのは40年前です。

高麗人参のスプラウトの出会いはもう10年も前のことになります。

韓国に知人がいるわけでもなく読む・書く・話す、韓国語は全く出来ないまま渡韓した翌年の秋、70歳の青年は臆することなく見も知らない女性(日本語が話せる)に誘われて(助べえ心があって)大田市の山奥に付いていったのが高麗人参スプラウトとの出会いでした。

凄いですよね!我ながら今は恐ろしい!大田市の山の中で捨てられたらたぶん私は野垂れ死にです。韓国語が出来ないのだから。ともあれ私は大田市の山奥で高麗人参スプラウトを栽培していると言う一人の青年を紹介されました。

彼の名前をAさんとしましょう!

Aさん曰く。山の一面を指さしここから向こうまでに高麗人参スプラウトを植えております。スプラウトを山に、それも自然界の中に?半分野生?ともあれかなり険しい山登り、若い頃、穂高連峰・立山連峰を踏破した健脚?に自信はあったがダメ!一分もしないうちに息が上がってダウン!。

Aさんの山小屋レストラン?で初めて高麗人参スプラウトを食しました。全ての料理に高麗人参スプラウトが使われていて美味しい料理でした。

後にこの青年と福岡市で関わることになるのだが、それはさて置き高麗人参スプラウトとの出会いは私に言わせれば死に物狂いの出会いでした(笑)

しんめ

韓国を訪ねた訳

海外よりも日本国内を隅々まで見て回りたいと常々考えていた私が何故韓国を訪ねたのか?

この話をするには40年前まで時間を戻さなければならない。

若くして起業した私は40歳で「会社倒産」と言う人生最初の挫折を味わった。ここから16年間が私の今を創り上げた原点になります。

倒産と言う事実は表面上は何も変わらないけれど、見えない所では見事に社会から抹殺される。先ず今の今までお付き合いしていた人たちが蜘蛛の子を散らすように、地球上から消えたかのように視界から消えてしまった。

人間関係、信用、金銭などが地球上から消えた!

が 

残ったものが有った!多額の負債! と 離婚。

瞬時に考えた事は社会復帰!何を、どうすれば? 

自身の力ではどうにもならない現実にぶつかった。私には二人の幼子がいる。この子らが病気になったらどうしよう。行政からは健康保険料が支払えないので健康保険証が発給してもらえない!何度も事情を説明しても「健康保険料を支払ってください」の一点張り!

諦めた。決めた!子供のことは何とかする!自分は今後怪我を含め病気はしない!

悲しい! 根拠のない! 空しい! 決断だった。

人は健康無くして生きて行くことはできない!この時ほど「健康」と言うことの大切さを感じたことはありませんでした。そして忘れたことも。

不思議なことにこの時から現在まで怪我らしい怪我、病気らしい病気にかからずに来れたことでした。

ともあれ先ずは仕事です。サラリーマンでは社会復帰は難しい、とはいえ起業するのはなおさら難しい!考え抜いた結果は世間で一番理解(嫌われている)されていないビジネス「ネットワークビジネス」と結論しました。

ネットワークビジネスとはどんなビジネスか?書店に走った。調べた。

資金なし! 信用無し! 人間関係なし!で出来ると言う。 本当か?

セミナーを聴いた。初期投資が必要と言う! 本に書いていたことは嘘か?

またセミナーを聴いた!だめだ!  会社に電話をして見た! だめだ!

16年が過ぎた。14社目。アメリカの企業で日本進出はまだと言う。

アメリカまで電話をした。「あった!」  時、1998年8月21日。

1年で社会復帰ができた!思えば16年は長かったなぁ〜

話を元に戻します。

2011年12月、このネットワークビジネスの会社が韓国に進出すると言うので私も一緒に韓国を訪問することにしました。

結果は数回の渡韓で明確にでました。ネットワークビジネスはNOの国!

人生で最初で最後と決めて始めたネットワークビジネスを終了するきっかけができた瞬間です。

韓国に興味を持っている訳ではないが折角韓国まで出て来て目的が達成出来ないまま はい、さようなら!では 知人もいない!韓国語は話せない!読めない!書けない!中で創り上げた人間関係がもったいない、しばらくの間韓国通いをすることにした。3年間と言う長い期間通い続けました。

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当初の目的は無理なのは解ってけれどここまで来て手ぶらで帰る訳には行かない! 一人でブラブラ、何かにぶつかる為に ぶらぶら・・・。

求めよ!さらば与えられん! クリスチャンではないけれど・・・。

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左よりパキスタン人(韓国人の奥様と韓国在住)、韓国某銀行支店長、韓国会社経営者閔氏(友人)。

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3年間と言う長い期間20数回も渡韓し、覚えた言葉はアンニョンハセヨ(こんにちは)とカムサム二ダ(ありがとう)だけです。写真左の閔氏は3回目の渡韓で知り合い、最初に高麗人参スプラウトの輸入を始めた人で幅広く事業を展開している傍ら大学で講師もしておられます。

結局のところ渡韓3年間で得たものは数人の方との人間関係を創り上げたことでした。この人間関係が後の九州ふるさと村を起業する大きな原動力になります。

高麗人参スプラウトを日本に広める為に九州ふるさと村を起業

2014年、大田市で出会ったAさんと福岡市で会うことになりました。

Aさんが福岡市で高麗人参スプラウトを主食材にした飲食店を出したい協力して欲しいと話がきましたので微力ながら協力することにしました。

Aさんの福岡出店計画は失敗と言う結果で終わります。

Aさんは私と一緒にやりたいと考えていて、私もそのように考えておりました。Aさんと私の考え方(出店までと出店後)に大きな違いがあり、その違いを修正できず出店することなく唯々空しい結果となりました。2016年初夏のことです。Aさんと決別。その日のうちに自分一人でやろう!と決断しました。

自分でやろうと決断した理由はAさんと上手く行かなかったことだけではありません。「高麗人参スプラウトは健康に良い」と言うことが分かっていたからです。全国の日本の家庭の食卓に提供出来れば嬉しい!

決断すると同時に高麗人参スプラウト導入先を見つける為に韓国に飛び(訪韓3年間で築いた人間関係が大きな力になりました)導入先を決める事が出来ました。

勢いだけで起業してしまったバカな自分!

高麗人参スプラウトは「健康維持」には欠かせない。先のAさんとの決別が起業の大きな起因でもありますが心の底にある「健康」見逃すことはできません。日本の全家庭の食卓に高麗人参スプラウトが並んだら!ワクワクしました。同時に高麗人参スプラウトの国産化も。気持ちが高ぶりばかりです。

高麗人参スプラウトを「高麗忍者」と命名ブランド化しました。

一般的には商品知識・販売先・資金を準備して起業するのが常識です。

商品知識ナシ!販売先ナシ!資金ナシ!で始めてしまった!

つまり、事業計画書ナシでぶっけ本番で起業したことになりました。しかし私には1回目の倒産からの16年間で倒産しない企業のあり方を学びました。16年間の社会復帰まで私は数回の起業を試みましたが全て失敗をしました。失敗には失敗の原因があります。失敗の原因は共通していることが分かりました。

事業計画書作成

事業計画書を作成する前に「九州ふるさと村」を成功させるためにやってはいけないこと、やらねばならないことを決めました。

1、やってはいけないこと。・・・事業を起こすため又は継続するための資金の借り入れはしない。

2、やらなければならないこと・・・事業を起こすも継続するも自己資金内     で行うこと。

3、取引は全てキャッシュ オン デリバリー

この3点を守って事業運営をする限り倒産は無いと確信しており九州ふるさと村の基本理念です。

起業して数ヶ月後に事業計画書を創り上げましたが全3項目を守りながらの事業は牛の歩みよりも遅く気が遠くなるような忍耐と努力の積み重ねでした。

事業計画書は何回も何回も作り替えました。起業して3年目が終わろうとする頃には紆余曲折を繰り返しながらも当初の計画通り(高麗人参スプラウトの国産化も含め)に進み始めた4年目の春、悪夢が襲いかかります。

「コロナウイルス感染症」

九州ふるさと村は高麗忍者の販売先を当面飲食店に絞りました。コロナウイルス感染症の影響を諸に受けた業界のひとつが飲食業です。納入先が無くなりました。

九州ふるさと村の商品は高麗忍者だけです。

高麗忍者(高麗人参スプラウト)。高麗と名が付く通り韓国産でしかも生鮮野菜です。韓国から空輸しなければなりません。航空業界も大きな影響を受けました。日本・韓国間の航空会社の航路が全て閉鎖されました。

普通に考えれば九州ふるさと村は閉業です。しかし、あれから約2年が経ちましたが九州ふるさと村は事業活動を続けております。起業当時に掲げた3つの基本理念を守り通したお蔭と思います。

コロナウイルス感染症のお蔭で九州ふるさと村は一回りも二回りの気持ちが大きく成長しました。

高麗忍者(高麗人参スプラウト)だけから高麗忍者(高麗人参スプラウト)粉末を加え忍者のごとく変身させて商品にも力を入れております。

「健康」と言う二文字を忘れることなく牛歩ではありますが地に足をしっかりつけて歩み続けて参ります。

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                              おわり





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