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2022年1月13日 ミツカン父子引離し事件記者会見

2022年1月13日に中埜大輔氏の対ミツカン裁判・第一回口頭弁論(被告:Mizkan J plus Holdings)があり、東京高裁司法記者クラブの記者会見が行われ、参加して参りました。

この日の会見には多くのメディア関係者の方が参加しており、記者クラブは満席の状態でしたが、2日経過した時点で報道をしたのはテレビ東京のワールドビジネスサテライトとSAKISIRUさんのみとなっています。

テレビ東京ワールドビジネスサテライト

SAKISIRU

ワールドビジネスサテライトのyoutube動画は動画がアップされてから6.7万回再生と伸びており、関心が高いニュースであると感じます。しかし他のメディアでは全く報道されていない事が残念です。

記者会見で中埜大輔氏が今回の口頭弁論で特に強調して伝えたい事は以下の内容になります。

①被告が行っている親子引離しは国際法違反の児童虐待である。

②被告が不法行為の隠蔽工作として行った英国支店の虚偽の廃止について

③中埜和英会長と美和副会長による一連の不法行為の真の目的が中埜家の財産の維持及び租税回避である

この①の内容については昨年の5月5日のイベントでも強く訴えかけておられました。私は①の内容が一番中埜大輔氏が伝えたい事であると感じました。

子どもの権利条約

日本は1994年に子どもの権利条約に批准しており、親子引き離しは国際法違反の児童虐待である
にも関わらず、ミツカンは組織ぐるみで行っています。日本以外の先進国であれば、犯罪とされる親子引き離しですが、日本では現行制度を悪用するだけで公然と合法的に行えてしまいます。

彼らが拠り所としているのは日本の離婚後単独親権制度です。この制度下では、子どもを物理的に奪いとることなく、親権さえ奪う事で目的を達成する事が出来ます。そして親子の意思を無視して引き離しが実現されてしまいます。当事者である親と子の意思を無視して、この場合祖父母が子どもを奪う事ができてしまう。

ミツカンが組織ぐるみで親権を奪うためにとった手段

・無理やり養子縁組をさせて親権を奪う

・無理やり離婚させて親権を奪う

中埜大輔氏は、この手段に気付きイギリスで養子縁組不受理届を提出して養子縁組を阻止する事が出来た。そのため、もう一つの手段、無理やり離婚させて親権を奪う手段をとられました。

中埜大輔さんは息子を取り戻すためにあらゆる手を尽くしました。お子さんが居る英国でも裁判を起こしました。その時に感じたのが日本の裁判所の問題であるとも話されておられました。

日本の裁判所の問題

無理やり親子を引き離した相手方を不問に付した

・半年に1回、1時間、監視付きであれば息子さんと会って良い

中埜大輔氏はお子さんが産まれてから1年間、育児休暇をとり毎日息子さんと過ごしていました。毎日お風呂にいれ、育児ノートを細かく残していた。この状況にも関わらず、無理やり引き離されて、日本の裁判所が出した内容は半年に1回、1時間監視付きの面会。絶望のあまり命を絶たれる方がいてもおかしくないなと言う衝撃を受けた。生まれてから一番の衝撃を受けた。

英国の裁判所

先ず英国では親子引き離しは犯罪です。そして全ての裁判所あるいは相手方とのやり取りの中心には“子どもの最善の利益”があります。子どもの最善の利益を無視した親が監護権を失うという事なので、お互いが子どもの最善の利益を意識した提案をするという形になります。裁判官に嘘をつくと、或いは子どもの最善の利益を無視した行為をすると裁判官から軽蔑され、一筆書かされます。あなたがもし嘘をついた場合は法廷侮辱罪にあたります、裁判官から軽蔑される事に私は同意しますと書かされます。結果相手方は積極的に子どもの最善の利益に合意します。裁判が始まる前に当事者同士が別の部屋に入って、それぞれの代理人とともに条件を提案しあう。当事者同士で合意文書を作成して、その上で同意しないもの、意見が割れたものに関しては裁判官の判断を仰ぐというシステムになっています。当事者同士の話し合いの時点で先程申し上げたように、子どもの最善の利益を無視した親は軽蔑されます。不利益を被りますので、当事者同士でどんどん合意が決まる。

中埜大輔氏はご自身の代理人に「あなたは何故英国に移住しないんですか?お子さん大事なら英国に来ればいいじゃないですか。」「何故ならばあなたが英国に来たら英国の家族法ではお子さんの休みの半分は一緒に過ごせます」と言われたそうです。
夏休み、冬休み等の長期休みは半分は一緒に過ごせる。普段であっても週末の半分はお子さんと過ごす事ができる、学校の行事は当然いけますし、誕生日、クリスマス、父の日全て交流できます。プレゼントもお互いに贈りあえます。手紙もやりとり出来ます。子どもの利益を考えれば当然の事です。お父さん、お母さんは共に大事な存在です。

私は記者会見の際に、5月5日のイベントの事を思い出していました。英国の家族法のように日本でも子どもの最善の利益が守られていれば中埜大輔氏も私も出会う事も無かっただろう…。そして子どもと幸せな時間を過ごしていただろうと。

私も別居から3年が経過しました。改めて今回の会見に参加させていただき、日本の家族法制度や裁判所の運用の問題が多くの親子を苦しめていると感じました。現在司法制度調査会・家族法制部会で議論されているところではありますが、しっかりと子どもの最善の利益を守る事が出来る法制度の改正を求めます。また裁判所の公平な運用を求めます。

裁判の傍聴や記者会見に参加していた方々には中埜大輔氏のお子さんへの真摯で誠実な想いが伝わったと感じております。是非ジャーナリストとして、この問題に真摯に誠実に向き合っていただきたいと思います。

サポートは別居や離婚を経験した子どもの支援に活用させていただきます。宜しくお願い致します。