資料用Apollo:Wikipedia英語版翻訳その4
いよいよ、こちらのその4で終盤です
祭典
アポロン派の主要な祭りは、4年ごとにデルフィで開催されるピュティアン祭で、4大汎ヘレニズム祭の一つであった。また、4年ごとにデロス島で開催されるデリア祭も重要であった。アテネの年中行事にはボイドロミア、メタゲイトニア、ピャネプシア、タルゲリアがあった[348]。スパルタの年中祭りはカルネイアとヒヤシンスであった。テーベでは9年ごとにダフネフォリア（Daphnephoria）が開催された。
ピュティアン祭り
ピュティアン競技会（ギリシャ語: Πύθια; ）は、古代ギリシャの4つの汎神殿競技会の一つである。4年に一度、デルフィのアポロの聖域で開催され、オリンピック競技大会の2年後、ネメアン競技大会とイストミアン競技大会の間に開催された。ピシアン競技大会は、紀元前6世紀頃に創設されました。伝説では、アポロがピュトンを殺し、デルフィに神託を立てた後、始まったとされている。その後、紀元4世紀まで続いた。
四大汎ヘレニズム祭(オリンピック競技の原型か)
属性とシンボル
アポロンの最も一般的な属性は弓と矢である。その他、キタラ（一般的な竪琴の進化版）、撥、剣も彼の属性であった。また、予言の力を表す生け贄の三脚もよく使われた紋章である。4年に一度、デルフィでアポロを祭るピュティアン競技大会が開かれた。月桂樹は贖罪の生け贄に、またこの競技の勝利の冠を作るのに用いられた[339]。
月桂樹といえば、肉料理に入れる葉っぱですが、香辛料としては古代から使用されていた、とある。
葉には精油1 - 3%が含まれており、精油成分はシネオール約50%、オイゲノール約1.7%、ゲラニオール、ピネン、テルピネン、セスキペルテンなどである[6]
精油中50%占める"シオネール"とは
「ユーカリ属 (Eucalyptus) の植物、例えばユーカリ・ポリブラクテア (E. polybractea) などの精油に90%程度まで含まれる[3]。これはユーカリプトールの名称の由来となっている。ローリエ、ヨモギ、バジリコ、ニガヨモギ、ローズマリー、セージなどの葉からも見出される。」
「こころよい芳香と味を持つことから、食品添加物・香料・化粧品に利用される[4]。口中清涼剤やせき止めにも配合される。炎症や痛みを和らげる作用があるとされる[要出典]。また、白血病細胞を殺す作用を持つ[5]、あるいは副鼻腔炎の治療に効果があると報告されている」
ニガヨモギ。。。
「シタバチ類（英語版）のオスはシネオールなどのテルペノイドを集める習性を持ち、これはフェロモンの合成に利用しているのではないかと考えられている。研究目的でシタバチ類を捕集する際にはシネオールが使われる[7]。」
アポロはデロス島でヤシの木の下で生まれたので、ヤシの木もアポロの神聖なものであった。アポロの神聖な動物には、狼、イルカ、ノロ鹿、白鳥、セミ（音楽と歌を象徴）、カラス、鷹、カラス（アポロは鷹とカラスを使者としていた）、蛇（アポロの予言の神としての機能を参照）、ネズミ、グリフィン（東洋起源の神話の鷲と獅子の混成）[349]が含まれる。
ホメロスとポルフィリーはアポロが鷹を使者として持っていたと書いている[350][349]。多くの神話においてアポロは鷹に姿を変えている。351][352][353] また、クラウディウス・アエリアヌスは、古代エジプトでは鷹は神にとって神聖なものと信じられており[354]、エジプトのアポロンの大臣によれば、「鷹匠」（ἱερακοβοσκοί）という特定の人物がいて、神に属する鷹を養い世話をしていたと書いている[354]。[355] エウセビオスは、エジプトのアポロンの都市では月の再出現が神聖視され、都市のシンボルは鷹のような顔をした男（ホルス）であると書いている[356] クラウディウス・アエリアヌスは、エジプト人はアポロンを自分たちの言葉でホルスと呼んだと書いている[354]
日本においても、律令制の時代、"主鷹司"というのがありました
アポロは植民地化の神として、特に植民地化の最盛期である前750年から前550年にかけて、植民地に関する神託による指導を行った。ギリシャの伝説によれば、アポロはクレタ人またはアルカディア人の植民者がトロイの街を発見するのを助けたという。しかし、この話は逆方向の文化的影響を反映しているのかもしれない。ヒッタイトの楔形文字は、ヒッタイトの碑文に残るウィルサという都市に関連して、アパリウナスまたはアパルナスと呼ばれる小アジアの神について言及しているが、現在ほとんどの学者が、この都市はギリシャのイリオンと同一であると見なしている。この解釈では、アポロの称号であるリケゲネスは単に「リュキアに生まれた」と読むことができ、この神と狼との関係（おそらく民間語源）は事実上断ち切られることになる。
文学的な文脈では、アポロは調和、秩序、理性を表し、恍惚と無秩序を表す酒の神ディオニュソスとは対照的な性格を持つ。この神々の役割の対比は、アポロンとディオニュソスという形容詞に反映されている。しかし、ギリシア人はこの二つの性質を補完するものとして考えていた。二神は兄弟であり、冬にアポロンはハイパーボレアに旅立つとき、デルフィの神託をディオニュソスに託すのである。この対比が、ボルゲーゼの壷の両面に表れているように思われる。
ボルゲーゼの壺
ボルゲーゼの壺は、紀元前1世紀後半にアテネでペンテリコン大理石からローマ市場の庭園装飾として彫刻された鐘型の巨大なクラテルであり、現在はルーヴル美術館に所蔵されている[1]。
ボルゲーゼの壺に関連付けてはいなかったけど日本の寺に似た感じの物がある、という投稿されているのを見た記憶がある、大聖寺、だったか。自力で画像見つけられず。。
アポロはしばしば「黄金律」と結び付けられる。これはギリシャの理想とする中庸であり、大食に対抗する美徳である
黄金律
中庸
古代、アポロは水星と関連していた。古代ギリシア人は、朝に観測される水星と夕方に観測される水星は別の惑星だと考えていた。なぜなら、薄明のたびに水星は、前の晩よりも沈むときに太陽から遠くに見えるからである。朝の惑星はアポロと呼ばれ、夕方の惑星はヘルメス/マーキュリーと呼ばれていたが、両者が同じであることに気づき、「マーキュリー/ヘルメス」という名称が残され、「アポロ」は捨てられた[1]
芸術におけるアポロ
アポロンは、ギリシア・ローマ美術、そしてルネサンス期の美術に共通するテーマである。ギリシャ語で彫像を表す最も古い言葉は「喜び」（ἄγαλμα, agalma）であり、彫刻家はそのような指導的なビジョンを鼓舞するような形を創造しようとした。ギリシア美術は、想像しうる最高の力と美をアポロに託している。彫刻家はこれを人間観察から導き出したが、通常の思考の及ばない問題を具体的な形で具現化したのである[要出典]。
彫像の裸身は、本質的に宗教活動であった身体崇拝と関連している。筋肉質な骨格と手足に細いウエストは、健康に対するギリシャ人の願望と、厳しいギリシャの環境下で必要とされた身体能力を示している。アポロン像は美とバランスを体現し、美の世界を前に畏敬の念を抱かせる[要出典]
アルカイック彫刻
アルカイック期のギリシアには男性の若者の立像が多数存在し、かつてはアポロの表象と考えられていたが、後の発見で多くは人間の表象であるとされた[357] 1895年、V. I. Leonardosはケラテラ産のものを指す言葉として「kouros」（「男性の若者」）を提案した。この用法は後に1904年にHenri Lechatによって、この形式の像すべてをカバーするように拡張された[358][359]
アルカイック期ギリシャ
アルカイック・ギリシャは、紀元前800年頃から紀元前480年の第2次ペルシアによるギリシャ侵攻まで続いたギリシャ史の時代であり[1]、ギリシャ暗黒時代の後、古典時代に引き継がれた。古期には、西はマルセイユ、東はトラペーズス（トレビゾンド）まで、地中海や黒海に定住し、古期末には地中海全域に広がる貿易網の一翼を担っていた。
アンソニー・スノッドグラスによれば、古王国期はギリシア世界の2つの革命によって区切られていた。それは、「ギリシア世界の政治地図を描き」、ギリシア独特の都市国家であるポレイスを確立した「構造革命」に始まり、古典期の知的革命で終わった[4]
古代のギリシアでは、政治、経済、国際関係、戦争、文化などが発展した。政治的にも文化的にも古典期の基礎が築かれた。ギリシャ語のアルファベットが発達し、現存する最古のギリシャ文学が書かれ、ギリシャで記念碑彫刻や赤像土器が始まり、ホプライトがギリシャ軍の中核となったのもこの時代である。
アテネではソロンのもとで民主主義の初期の制度が実施され、古代の終わりにはクレステネスの改革により、古典期のアテネの民主主義が実現した。スパルタでは、リュクルグスの改革とされる多くの制度が古王国時代に導入され、メッセニア地方がスパルタの支配下に置かれ、ヘロテージが導入され、ペロポネソス同盟が創設されてスパルタはギリシャの支配勢力となった。
政治的には、古代の都市はポリス（都市国家）として発展した。ギリシャの多くの都市は、「専制君主」と呼ばれる独裁的な指導者の支配下に置かれた。また、法律や共同体の意思決定システムも発達し、法律や憲法に関する最古の証拠もこの時代に作られたものである。古代の終わりには、アテネとスパルタの憲法が古典的な形に発展していたようである。
等身大のアポロン像の最古の例は、デロス島のイオニア式聖域にあった2体の像であろう。このような像はギリシア語圏の世界各地で発見されたが、その大部分はアポロンの聖域で見つかり、ボイオティア地方のアポロン・プトイオスの聖域だけでも100体以上が発見されている[360]。1959年の発見をエルンスト・ホーマン・ヴェディングは「奇跡」と表現したほど、現代まで残った数少ないオリジナルの1つが、傑作ブロンズ像『ピレウス・アポロ』である。アテネ近郊の港町ピレウスで発見されたもので、ペロポネソス北東部のものと思われる。現存するペロポネソス時代の大型像としては唯一のものである[361]。
古典彫刻
有名なマントゥアのアポロとその変種は、アポロ・チタロエドス像の初期型で、神は左腕に竪琴の変種である七弦の洗練されたチタラを持っている。ギリシャのオリジナルは現存しないが、1世紀後半から2世紀前半頃のローマの複製がいくつか存在する。
このほか、「アポロ・チサロエドゥス」、「アポロ・バルベリーニ」などが有名である。
ヘレニズム期のギリシア・ローマ
アポロは髭のない美青年で、手にキタラ（アポロ・キタロエドゥス）や弓を持ち、あるいは木に凭れる姿（アポロ・リケイオス型、アポロ・サウロクトノス型）で描かれることが多い。アポロ・ベルヴェデーレは、15世紀後半に再発見された大理石彫刻で、ルネサンスから19世紀にかけて、ヨーロッパ人にとって古典的古代の理想を象徴する存在であった。大理石は、ギリシャの彫刻家レオカレスが紀元前350年から325年の間に制作したブロンズの原型を、ヘレニズム時代またはローマ時代に複製したものである[要出典]。
1780年にローマ郊外のチェントセッレのラビカーナ通り近くのヴィラ・スバーバーナの敷地で発見された等身大のいわゆる「アドニス」は、現代の学者によってアポロと同定されている。2世紀末のローマ帝国ティスドルスのエルジェムの床モザイクでは、光輪の輝きからアポロ・ヘリオスと確認されているが、現在では神の神々しい裸身もマントで隠されており、後の帝国における慎ましさの慣習が強まっていることを示している[引用者註]。
モザイクに描かれた別の光背のアポロは、ハドルメトゥムから出土し、スースの博物館に収蔵されている[362]。この表現、頭を傾け、唇をわずかに開き、大きな目、首をかすめるようにカットした巻き毛の慣習は、前3世紀、アレクサンダー大王を描くために発展した[363] このモザイクが制作されてからしばらくすると、初期のキリスト描写も髭なし、光背付きとなっている。
ハドルメトゥム(現在のチュニジア辺り)
ハドゥルメトゥム[1]は、カルタゴより前にあったフェニキア人の植民地であった。その後、ヴァンダルやウマイヤ朝の征服者が廃墟と化すまで、ローマ時代のアフリカで最も重要な都市の一つであった。近世にはHammeim村となり、現在はチュニジアのSousseに属している。
ヴァンダル王国(エリート層はアーリア人の信仰を持っていたとされる)
ウマイヤ朝(AD661–AD750)
現代での受継ぎ
アポロは音楽、舞踊、詩の神として、現代文化や大衆文化によく登場する。
ポストクラシックの美術・文学
舞踊・音楽
アポロは、近代文化の中でダンスや音楽に登場してきた。パーシー・ビッシュ・シェリーは「アポロ讃歌」（1820年）を作曲し、イゴール・ストラヴィンスキーの「アポロン・ムサゲート」（1927-1928年）はこの神によるミューズたちの指導を題材にしたものである。1978年にはカナダのバンド、ラッシュが「Apollo: Bringer of Wisdom」/「Dionysus」を収録したアルバムをリリースしている[3]。愛の運び手」[364]
書籍
アポロは、チャールズ・ハンディが『経営の神々』（1978年）で様々なタイプの組織文化を描写するためにギリシャの神々を比喩として使用するときなど、現代の文学で描かれている。アポロは秩序、理性、官僚主義が優勢な「役割」文化を表している[365]。2016年に作家のリック・レオダンはアポロの試練シリーズの最初の本を出版し、2017年にシリーズの他の4冊[368][369] 2019年と2020年に出版した[371]。
映画
アポロは現代の映画でも描かれている。例えば、1997年の長編アニメ映画『ヘラクレス』ではキース・デイヴィッドが、2010年のアクション映画『タイタンの戦い』ではルーク・エヴァンスが[372]、2010年の映画『パーシー・ジャクソン&オリンピアン』ではディミトリ・レッコスが演じている。稲妻泥棒[374]。
ビデオゲーム
アポロは現代の多くのビデオゲームに登場している。サンタモニカスタジオの2010年のアクションアドベンチャーゲーム『ゴッド・オブ・ウォーIII』では、アポロの弓がペイリトゥスに使われ、脇役として登場する[375]。 また2014年のハイレゾスタジオのマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナゲーム『スマイト』ではプレイアブルキャラとして登場する[376]。
心理学・哲学
こちらも参照
https://en.wikipedia.org/wiki/Apollo_archetype
芸術に関する哲学的な議論では、アポロンとディオニュソスの衝動を区別することがあり、前者は知的秩序を押し付けることに関心を持ち、後者は混沌とした創造性に関心を持つ。心理学者であるカール・ユングのアポロンのアーキタイプは、過剰に知的化し、感情的な距離を保とうとする人々の気質として彼が見たものを表している[378]。
宇宙飛行
こちらも参照
宇宙飛行において、1960年代から1970年代にかけてNASAが行った宇宙飛行士の月周回・着陸計画は、NASAの管理者であるエイブ・シルバースタインによって「アポロ」と名付けられた。
〜太陽を横断する戦車に乗るアポロは、提案されたプログラムの壮大なスケールにふさわしいものであった[379]。〜
系図
こちらも参照
以下、注釈、関連の項目の翻訳は省略します
各文末の番号で元リンク先から読めます