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せとうち教育メディア『無花果シロ』

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「教育」って本当に幅広い。 僕たちの観点で、「この人は教育者だな〜」って思った瀬戸内エリアの人を取材してお届けします。
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#無花果

人を殺す「就活」を消してしまいたい。株式会社COMPUS代表、藤田圭一郎さんインタビュー

岡山県で、長期インターンシップの求人サイトを運営する株式会COMPUS。代表の藤田圭一郎さんへのインタビューでは、予想していなかった言葉をいくつも伺いました。 “「長期インターンの文化は、なくなるのが理想」” “「就活は嫌いです。滅びればいいとさえ思っています」” そう話す背景には、年齢や居住地かかわらず、挑戦したいと思うすべての人の可能性を信じる藤田さんの思いがありました。 COMPUSをはじめたきっかけや、藤田さんの学生時代の経験などを伺いながら、藤田さんが教育分

自分の人生をもっと楽しめる文化を。地域コーディネーター 三宅康太さんインタビュー

「地域コーディネーター」という仕事を知っていますか? 地域と学校の橋渡し役を担い、地域社会と連携しながら、社会に開かれた学校を作る仕事です。 香川県出身で大阪の証券会社勤務を経た三宅康太さんは、現在は岡山県内の高校で地域コーディネーターを務める27歳(2021年現在)。 学生と共に地域の可能性を探究しながら、大芦高原キャンプ場の運営や、「___にまつわるエトセトラ」など、幅広い活動をされています。 今回の取材では、地域コーディネーターとしての活動や、豊かな人生を実現するための

設立から35年。岡山の教育と文化活動の発展を支える、公益財団法人福武教育文化振興財団インタビュー

公益財団法人福武教育文化振興財団を知っていますか? 福武書店(現ベネッセホールディングス)を築いた福武哲彦氏の想いを引き継いでつくられた、岡山県内の教育、文化の振興のための活動支援や、世界で活躍する人材を育てることを目的とした財団です。 毎年、岡山県の教育と文化に携わる活動をしている方々を表彰・助成し続けて、今年(2021年)で設立35年。表彰・助成される方々は芸術から福祉の分野まで幅広く、多様な活動を下支えしています。 時代や価値観が変わっても、創設時から変わらず岡山

岡山市に「こども園」が増えている。その理由を岡山っ子育成局に聞いてきた。

岡山県岡山市で「こども園」が増えていることをご存知ですか? 共働き世帯の増加と保育園の不足により、近年全国で需要が高まっている「認定こども園」の存在。 岡山市では、現在認定こども園の数を増やそうと、こども園推進課のみなさんが日々奮闘しています。 「こども園を増やすことで、どんないいことがあるんだろう?」という問いを胸に、岡山っ子育成局のみなさんのお話を伺いました。 岡山っ子育成局について 岡山市において、保育・幼児教育、子どものための施設の利用支援、こども園の整備、

岡山で10年、教育NPOを継続して生まれた変化。NPO法人だっぴ代表 森分志学さんインタビュー

岡山エリアを中心に小中高生と地域の大人や大学生など、従来では無かった出会いを生み出し、10年継続させている教育NPO法人だっぴ。 今回はNPO法人だっぴ代表、森分志学さんにお話を伺ってきました。 だっぴに関わり始めておよそ7年、岡山の教育環境に真摯に向き合ってきた森分さんの目には、岡山における若者の教育環境はどのように映っているのでしょうか。 今回の取材では、岡山の地方教育の成功事例や、地方教育の強みについて、お聞きしました。 プロフィール教育NPOだっぴの活動と背景

宗教も教育も「より良く生きる」を増やすため。黒住教8代目 黒住宗芳さんインタビュー

岡山で約200年続く神道系の宗教、黒住教(くろずみきょう)。 朝日を拝む「日拝(にっぱい)」を最も大切な神事とし、教えを広め伝えています。 将来8代目教主を継承する立場の黒住宗芳さんは、宗教者だけではなく、一個人としても岡山を盛り上げる活動を次々と展開し、県内外に広い繋がりを築いています。 宗教者が語る教育って、どんなものだろう? そんな一つの問いから、宗教者が考える教育について、黒住さんにお話を伺いました。 プロフィール宗教者の枠を超えた活動——本日はありがとうござ

教育という宗教は、私たちを幸せにできるのか。布教使 片岡妙晶さん インタビュー

お坊さんと聞いて、どんな人を思い浮かべますか? 私は、年配の男性で坊主。物静かな人を想像していました。 しかし、今回取材した片岡妙晶(かたおか みょうしょう)さんは、そんなイメージとはかけ離れた、20代の女性のお坊さん。 小学校から高校まで不登校を経験し、進学先の美術大学も2年で中退。その後は仏教学院へ入学し、僧侶の道へ。枠にはまらない活動で人々の日常に「あたたかさ」を持ち込み、仏教界に、そして社会全体に、新たな風を吹き込んでいます。 片岡さんがどのような経緯で仏教の道

教室の隅っこにいる子を「ヒーロー」に。TTT子どもプログラミング教室 白石七重さん・藤原勇輔さんインタビュー

2021年の学習指導要領の改定によって関心が高まっている、プログラミング教育。 そんな今注目のプログラミングを子どもたちに教える教室が、6年前から岡山にあることはご存じでしょうか? プログラミングを通して、子どもたちの成長を日々見つめている、TTT子どもプログラミング教室の白石さん・藤原さんに伺ってきました。 プロフィール 岡山県初の子ども向けプログラミング教室 ―本日はよろしくお願いします。まず、「TTTこどもパソコンプログラミング教室」について教えてください。

「非行に走る子どもは悪なのか?」この問いに答えが出せなかった。だから動いた。テラロック・寺西康博さんインタビュー

香川県で公務員としての本業の傍ら、いや、傍らというには熱すぎるほどの情熱で、テラロック(寺西・ロックフェスティバル)という活動をされている寺西康博さん。 テラロックとは、寺西さん主宰の「テーマ不問の、熱をもった人たちが集まる場所」をつくる取り組み。そんな活動をされている寺西さんが語ったのは、若者が育っていく上でどのようなものに触れていけば良いのか、そして、大人はどのような場所を若者に用意してあげれば良いのか。 教育をトピックの中心に置きながら話をお聞きしてきました。 プ