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『本を守ろうとする猫の話』 講演会

イラストを担当させていただきました
著:夏川草介 先生『本を守ろうとする猫の話』(小学館)

の、イベントが8月に信州で開催されます。

信州岩波講座・高校生編とは?

活字文化と地域文化の再生&発展を願って、1999年から岩波書店・信濃毎日新聞社などの協力を得て開催されている「信州岩波講座」。
その「高校生編」として、2011年より、信州岩波講座実行委員会のサポートのもと、高校生が自主的に社会に参加し、体験することを目的として、須坂市内4校(現在3校)の生徒を中心に活動をはじめ、18回目を迎えました。

要するに、本書あるいは本そのものに興味のある、主に若い皆さんのためのトークイベントです。格別の読書家!というわけでない方ももちろん大歓迎。

夏川先生は信州大学医学部ご卒業で、『神様のカルテ』シリーズのベストセラー作家さん。ぜひ講演会を…と以前からお誘いがあったそうなのですが、現役のお医者様であり文筆家でもあるご多忙な身でなかなか叶わなかったとのこと。
このたびようやく、しかも高校生が主役で「読書」をテーマにした小説の講演会が実現すると!
その裏話を聞いただけで感慨深いというものです。

こちらがそのポスター。
とってもかっこよく仕上げてくださいました…!
ちゃんとクレジットも入れていただいています。ありがとうございます!
この小説は韓国版・台湾版も出ており、一枚のイラストをいろいろなふうにデザインしていただいていて、毎回それを拝見するのが楽しくてなりません。

https://nano.shinmai.co.jp/recommend/event/
※お問い合わせはイベント主催のご担当窓口へお願いします

前述したように夏川先生はご多忙なので、これはレアな機会。
しかも高校生以下は無料です!
若い方のためにと大人の皆さんががんばってくださっています…
ぜひぜひ奮ってご参加くださいませ。


余談ですがこれをきっかけに岩波ジュニア新書の編集さんとお話をする機会をいただけました。ありがたい。
『本を守ろうとする猫の話』自体は小学館さんですから、出版社の垣根を超えたイベントです。
岩波新書さんはジュニアのほうも格式高い(場合によっては敷居が高い)イメージもあったのですが、若い人にもっと興味を持ってもらえるよう、イラストに関しても模索し続けているとのこと(最近ではスカイエマさんのようなイラストレーターさんも起用されています)。
とてもやさしく、本と装画・挿画について興味深いお話をいろいろ聞かせていただきました。

今この瞬間を生きている若者に読んでほしい、けれど流行りのマンガっぽい絵や大胆なデザインで奇をてらうのも違う、んだけどまず手にとってもらえなければ読んですらもらえないわけで…と。
児童書を扱ってらっしゃる方はみなさん同じ悩みを持ってらっしゃるようなのですが…
それぞれのレーベルの持ち味と、その殻をやぶる革新とを常に模索されています。お話をうかがっているだけで楽しかったです。
あぁこの方も本がお好きなんだなぁとひしひし感じられて嬉しかったり。

『本を守ろうとする猫の話』には本に魅せられたさまざまな「大人」たちが登場します。そして現実にもまた。
かつて高校生だった人、これから大人になる人、それぞれの心に響く何かがあればよいな。

サポートしていただいた売り上げはイラストレーターとしての活動資金や、ちょっとおいしいごはんを食べたり映画を見たり、何かしら創作活動の糧とさせていただきます。いつも本当にありがとうございます!!