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親はきっと、わたしが何者なのかを知らない。【企画参加】

最後の会社に再就職してからその先のことを、親はまだ知らない。

わたしは自分が置かれている状況を滅多に話さないことが多く、事が終わった後にようやく知らせるといったケースがほとんどだ。


生活保護を受けることになったときも、最終の両親に書いてもらう必要がある書類を持って行った時に、初めて知らせた。


わたしなりの「心配をかけたくない」というつもりで最後まで黙っておくのだが、とりわけ自分から話すのも気がひけるので、話さないというのもある。


そんなわけで、両親はフリーランスになったことは知っているものの、ライターをやっていたことについては詳しく知らないだろう。

なんか書くことを仕事にしとるらしいよ。たぶん、こんな感じ。


そして、今は両親から反対された(というか母からそこに行くのは最終手段じゃない?と言われた)、B型事業所で働くことになったが、まだ両親には伝えていない。


まぁ、別居してるし、わざわざいうことでもないかな、と。お盆に帰る時に、サラッと言おうかな、ぐらいのつもりでいる。


※B型事業所:障がい者や難病患者など就労が難しい方に向けて、働く場を提供している福祉施設のこと

(ざっくり)


実際、ゲームの動画編集をしていると聞いて、両親はどう思うか。
そう、そこだ。「両親はどう思うか」という点が、いつもわたしの足枷となっている。

親の言う通り、公務員を目指した高校時代。
結果は届かず、反抗期の勢いもあって、一般企業に就職することになったが、仕事が続かないことを負い目に感じていた。


こんな娘を見て、両親はどう思うか。

啖呵切って始めたライティングも、結局うまくいかなかった。胸を張って、個人事業主だなんて言えなくなった。

それよりも、両親が(母が)そこまでではない、と判断していた、B型事業所で働いているのだ。全盛期に比べると、落ちぶれたものだろう。


実際、親戚同士の集まりがあっても、わたしは腫れ物に触るかのような扱いを受けている。

従兄弟ともどもに進学先や就職先の話をしても、わたしには身体の話しかしない。


結局、わたしはただの「病気の子」と認識されているのだ。


B型事業所で働き始めてまだ2週間近くだが、今のところストレスなく(少しはあるが)働くことができている。

それに、ひとくちに動画編集と言っても、そのジャンルや編集技法は幅広く、突き詰めていけばいくほど力になるジャンルだ。


まだ、修行中の身だから、胸を張って大きな声で言えることではないけれど。



仕事は何してるの?って聞かれたら、マルチクリエイターだよって答えられるよう、努力を続けていきたいと思う。





今回はこちらの企画に参加させていただきました。

いつまで経っても胸を張れる職業についていないので、心配しているであろう両親に向けて書いています。

いつか胸張って帰るからね。


※アイキャッチ画像は、素敵なお写真をお借りしています。ありがとうございます。

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