いちとなな

1988年福島県生まれ。季節を感じて暮らしたい。猫3匹と息子2人。北海道でお花屋さんし…

いちとなな

1988年福島県生まれ。季節を感じて暮らしたい。猫3匹と息子2人。北海道でお花屋さんしてます。

最近の記事

わが家はレッドベアに逆らえない。

レッドベアとは、貨物列車である。 出会いは3年前。息子は電車が大好きだ。その中でもレッドベアがいつも彼の中で一番だ。 散歩していても、車のチャイルドシートに乗っていても、レッドベアが通れば彼はごきげんだ。 息子が笑うと、私も笑うし夫も笑う。だからついつい、線路の見える道を選ぶし、電車を眺めるのにも付き合う。 彼に弟ができた。弟はいつだって兄の真似をする。今は2人してレッドベアが好きだ。 私たちは、前にも増して線路を見つめる。レッドベアが通ることを願いながら。 レッ

    • なぜ人はオチでコケるのか。〜ズッコケが奏でる新世界〜

      「今日はこのくらいにしといたる。」 めだか師匠が言ったのに、ズッコケてから笑うのはなぜ? 4コマ漫画でもオチでコケる。なぜか4コマ漫画の結になる。読んで字のごとく、起承転結の転じゃないの? なぜ人は「オチ」で転ぶのか。 私には長年の疑問だった。 フィギュアスケート大会なら、転倒した選手には激励の拍手が起こる。ところが、「オチ」で転んだとなると人は笑う。こらえていたけど吹き出したとかそんなレベルじゃなく、堂々と爆笑を相手に手向ける。それがマナーと言わんばかりに。 もっと

      • 夫が私を頼るとき。

        夫は、群発頭痛という病気だ。世界三大激痛の1つなどと称されるほどの痛みらしい。 世界三大と言う割には、あと2つだって予想がつかない。世界三大珍味や世界三大夜景が有名なのは、味やら美しさやらを他人と共有したりできるからだろう。痛みは共有できない。あくまで想像の痛みだ。 私には、夫がどれほど痛いのかは正確にはわからない。が、見ている側でも想像するだけで血の気が引く。大金をやるから代わってくれと言われても、菓子折り持って丁重にお断りしたい。それくらい痛そうなのに、夫は会社勤め時

        • かばんの中の18年前の宿題

          小6の夏。先生が言った。「宿題は、うそ日記です。」 うそ日記とは、ただその日のことを書くのではない。自分でうそをちりばめ、広げて書かねばならない。いわば空想の世界の日記だ。 こわいのは、「うそ日記」は、自分の価値観を丸裸にするということだ。(このことは、大人になってから気づいた。) 自分は何を面白いと思っていて、もし制限がなければ(自由ならば)どんなことをしたいのかが、モロにわかるのだ。さらに、想像力も試される。 説明を聞いたときには、「何それ、おもしろそう!」とウキウ

        わが家はレッドベアに逆らえない。

          全国のお母さんへ、伝えておきたいこと。

          もうすぐ母の日。花をもらうお母さんも多いでしょう。お母様に贈った花、子どもたちはこんな風に選んでいるんです。 「お母さん、〇〇が好きって言ってたから…」 「お母さん、いつも〇〇色の服着てるから…」 かすみ草が好きって言ってたから、かすみ草入れたい!いつも緑の服着てるから、緑が好きなんだと思う。といった具合に、花を選ぶ子どもが多いです。 子どもたちが選んだ花は、できるだけ尊重します。いっぱい考えて、お母さんが絶対喜ぶと選んだ花だからです。 しかし、それは難しいな、どう

          全国のお母さんへ、伝えておきたいこと。

          猫に、ごはん。花にも、ごはん。

          お花を買うとたまにもらえる「切花延命剤」。もしあなたに、「切花延命剤」の良さが伝わっていないとしたら、それは完全に、このネーミングのせいでしょう。「切花延命剤」という、わかるようなわからないような名前のせいです。 切花延命剤は養分を補給してくれるので、別名「フラワーフード」ともいうそうです。絶対こっちの方がわかりやすいです。たとえば、キャットフードが「飼猫延命剤」だったら、どうでしょう。やはり、ん??と思うはずです。 このネーミングにより、「延命って響きが切なくて、かわい

          猫に、ごはん。花にも、ごはん。

          サボるに短し、待つには長し。

          「サボテンも枯らしちゃうくらい、育てるの下手なんです」 サボテンは、その扱いやすさから、人々にとって園芸の入門編みたいな存在になっています。巷で簡単といわれるサボテンさえも枯らすならば、どんな植物も同じだというわけです。 これには、3つの罠があります。人は、特に園芸初心者がこうなるのは、3つの罠のせいです。 1. そもそも枯れてなかったという罠早々に枯れてる認定をし、処置を切り上げ、最終的に本当に枯らしているケースです。実は、大体の植物がそうですが、萎れたらそこで終わり

          サボるに短し、待つには長し。