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産休・育休前にすべきこと。育児休業取扱通知書について

これから産休・育休を取得予定の方へ。自身の経験をもとに「育休明けのトラブルを防ぐためのすべきこと」をまとめました。

育休復帰の際「こんなはずじゃなかった!」と雇用条件について会社と揉めないために、しっかり準備をしておきましょう。

育休明けのストレスを最小に、そして会社とのトラブルを避けるためにしておくことをシェアします。

「育休明けのトラブル。雇用条件変更。それって不利益変更⁈」の記事はこちら

(1)就業規則を熟読

産休・育休前には、復職についての就業規則を覚えるくらい読みましょう。印刷が可能であれば、自宅に持って帰っておくと良いでしょう。

就業規則は会社を守るために作られているケースが多いので、隅から隅まで読むと労働者の知らないことだらけ…ということも。

育休明けの雇用条件についてはしっかり確認しておきましょう。時短勤務や給与体系、配属先の変更の有無など、あとで通達されて「え?そうだったの?困った!」とならないために、自分で確認することが大事です。

社内に就業規則がない場合は、人事課や労務課に確認をしましょう。育休復帰の制度について上司に確認しても良いですが、後になって「言った言わない」を防ぐためにも、社内の第三者、人事や労務の担当者に確認することをお勧めします。

(2)社内の産休・育休取得者の話を聞く

社内の規程を確認できたら、産休・育休を取ったことがある方に話を聞きましょう。

育休取得時の注意すべきことや復帰してからの状況など、経験者に話を聞いて、自分はどうしたいのか希望をまとめておきます。

(3)上司と面談の時間を持つ

産休・育休の取得期間が決まれば、産休・育児休業の申請を行います。その際、必ず上司と面談する時間を待ちましょう。

そこで確認すべきことは、①雇用形態、②配属先、③給与額です。

正社員や非正規社員など復帰後の雇用形態について確認、また配属先の変更があり得るのか、可能性があるならどこになるのか、そして各種手当も含め給与額がどうなるのか、きちんと聞くようにしましょう。

そして最後にこのように言いましょう。

「産休・育児休業取扱通知書に、雇用形態、配属先、給与額を書いてください。」

もし上司に「雇用条件は復帰が決まった時に決めましょう。」と言われても、「予定でいいので記入してください。"最終決定は復帰〇〇週間前に面談にて行う"と入れていただいて構いません。」と伝えます。

よくあるケースとしては、話し合った内容を書面でもらっていなかったため、産休明けに突然異動を命じられ抗議できなかった…給与額について話し合っていなかったので減額されていて驚いた…というようなトラブルです。

「言った言わない」を避けるためにも、必ず話し合った内容、決めた事を書面でもらうようにしましょう。

(4)産休・育児休業取扱通知書の発行

産休・育児休業の申請を行うと、会社から「産休・育児休業取扱通知書」という書類が発行されます。

内容としては、出産予定日や産休取得期間、育休開始(予定日)や育休終了(予定日)などが記載されているものです。

厚生労働省のホームページより: 育児・介護休業取扱通知書

もし発行してもらえない場合は、上記を印刷し記入をお願いしましょう。

通知書に先ほどの3点を明記してもらうことで、育休明けの急な雇用条件変更を避けることができます。

ポイントとしては、上司の面談時に必ず通知書への記載を依頼しておくことです。

通知書を受け取った後、復帰後の雇用条件を何かしらの書面でもらうことは難しい場合があります。

育休復帰時はただでさえ、気を遣います。育児しながら余計なストレスを溜め込まないように、育休復帰後の話は育休前に固めておきましょう。


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