仕事の選び方|自分に合う仕事はスキルではなく特性で選ぶ
皆さんは仕事をどのように選んでいますか。今の仕事は自分に合っていると感じられていますか。「適職がわからない。」「自分に合った仕事を知りたい。」このようなお悩みはとても多いです。
誰も教えてくれない"自分に合った仕事の選び方"について、5,000件以上の有料キャリアカウンセリングを元にしたミーキャリメソッドで解説します。
自分に合う仕事とは
自分に合う仕事とは、キャリアの生産性が高く、持続可能性のある仕事を言います。つまり、少ないエネルギーで長く成果を出し続けられる仕事です。
もう少しわかりやすく表現してみましょう。
・自分に合う仕事
短い時間で成果を出せる(得意)
継続しても苦にならない(好き)
・自分に合わない仕事
成果を出すためにストレスを伴う(不得意)
継続することが苦痛(嫌い)
仕事はスキルではなく特性で選ぶ
自分に合う仕事を見つける方法、それは特性とのマッチングです。特性とは、先天的に待ち合わせたあなたらしさのことです。
仕事選びの際、ほとんどの方は「スキル=できること」を起点に仕事を探します。仕事とは、会社に貢献した対価として報酬を受け取るものなので、「スキル=できること」から仕事を探すのは自然な流れです。
ただ、スキル(できること)と得意(生産性が高い)は異なります。スキル(できること)と好き(持続可能)も異なるのです。
自分に合った仕事は、スキルベースでは見つかりません。もう少し詳しく、"自分に合う仕事はスキルではなく特性で選ぶべき理由"について、順番に説明していきます。
スキルとは?特性とは?
まず、スキルと特性の意味を説明します。
スキルとは、後天的に身につけたことです。
いわゆる"職能"と呼ばれるもので、「仕事として何ができますか?」の答えになるものと考えるとわかりやすいでしょう。例えば、法人向け無形商材の営業ができる、SEOライティングができる、財務管理ができる、などがスキルにあたります。
特性とは、先天的に持っているものです。
資質や才能、個人パーソナリティと言い換えられることもあります。こちらの記事では、生まれ持った性格的特徴と定義します。例えば、外交的、好奇心旺盛、おおらか、負けず嫌い、繊細、などが性格的特徴にあたります。
仕事をスキルで選んではいけない理由
なぜ、仕事をスキルで選んではいけないのでしょうか。理由はふたつあります。
ひとつめの理由は、スキルは向き不向きに関わらずに身につけられるものだから。スキルの有無は、その仕事を遂行できるかどうかの判断材料にはなりますが、自分に合う仕事かどうかの評価軸にはなりません。
ふたつめの理由は、スキルは他人との比較評価だから。スキルの高い低いは、比較する相手によって評価が変わるため、自信に揺らぎが生じます。
つまり、スキルは自分に本当に合う仕事なのかを見抜く要素としてはかなり心許ないのです。
また、今持っているスキルをベースに仕事を探すと、経験のある仕事しかキャリアの選択肢にあがってきません。経験のある仕事が自分に合っていなかった場合、スキルベースで仕事を探しても自分に合う仕事には出会えないことになります。
「今の仕事が合っていない気がして、転職エージェントさんに相談に行ったら、経験職種ばかり提案されてモヤモヤした…」このモヤモヤはまさに、スキルベースで仕事を勧められたからです。
仕事を特性で選ぶと良い理由
ではなぜ、仕事を特性で選ぶとうまくいくのでしょうか。理由は、ふたつです。
ひとつめは、特性は先天的なもので変わりにくいから。特性はあなたそのものなので、今日明日でころころ変わることはありません。キャリア選択の軸として揺らぎが少なく、安定します。
もうひとつは、特性を活かした仕事の方が生産性が高いから。ネブラスカ州の教育研究機関の調査についてご紹介します。
✳︎こちらは、Gallap社クリフトンストレングスのセミナーで紹介されているエピソードです。
資質と能力成長の関係性を調査したもので、学生の速読トレーニングによる変化を比較したものです。
つまり、同じ努力をするなら、得意なものに時間とエネルギーを割いた方が結果が出やすく、生産性も高いと言えるのです。
仕事と特性のマッチング方法
ここからは、特性を仕事とどのようにマッチングさせるかを説明します。
仕事を選ぶ際、「どのような人たちと働くか」と「何の役割(職種とポジション)を担うか」の2点しか見ていない方がとても多いです。しかし、自分に合った仕事かどうかを見抜くには全くマッチングが足りていません。
仕事選びでよく聞く「自分に合う人と働けるか」を例にあげてみます。
そもそも"人"は入れ替わるものなので、仕事選びを人との相性で判断するのはとても危険です。「面接時に素敵だと感じた上司は異動でいなくなり、合わない上司のもとで苦戦…」というお悩みはよく耳にします。見るべきは、"人"ではなく"組織風土"です。
また、職種についても考えてみましょう。「前職と同じ職種なのに、新しい職場ではうまく成果が出せなくなってしまった。自分には向いてないのかも…」と自信を喪失するケース。
これは、職種が問題なのではなく、企業規模や与えられた役割、仕事の仕方において、新しい職場とミスマッチが発生した可能性があります。
仕事は、"5要素8項目"の組み合わせです。どれかひとつが大きく欠けるだけで価値発揮できなくなり、「合わないかも」「向いていないかも」と感じてしまいます。
最近は適職診断など、ネット上でいくつかの問いに答えるだけで自分に合った職種を教えてくれる便利なツールが増えてきました。ただ、それはあくまでも職種に限定した内容であり、職種はあなたに合った仕事探しにおける1要素でしかありません。
本当の意味で自分に合う仕事を見つけるためには、職種以外の要素にも目を向け、丁寧にマッチングしていくことをお勧めします。
特性ベースの転職活動、攻略法
ここまで、仕事選びは"特性"で行うこと、そして自分に合う仕事とは"職種以外"の要素も含めてマッチングすることを解説してきました。ここからは、自分に合う仕事が見つかったとして、それをどうやって手に入れるのかを説明します。
特性ベースで仕事を探すと、"自分に合う仕事=未経験の仕事"になることがあります。確かに、未経験職種の転職は簡単ではありません。ただ、悲観する必要もありません。未経験転職にはコツがあります。未経験転職テクニックの内2つをご紹介します。
・類似経験の洗い出し
未経験職種でも、その業務内容を抽象化してみると、同じような仕事を経験したと言えることがあります。例えば、営業職と人事の採用担当者。ふたつは全く別の仕事に見えますが、社外の方とのやり取りが多い、日程調整業務がある、KPIは数字など、重なる点はたくさんあります。未経験転職の場合、類似経験をしっかり洗い出すことで自己PRに繋げることが可能です。
・ピボット転職
転職の難易度は、次の通りです。同業界同職種がいちばん転職しやすく、次いで異業界同職種、そして同業界異職種、いちばん難しいのは異業界異職種です。現在地と理想(自分に合う仕事)の差が大きい場合は、経験していることを軸にして、ピポットを重ねて理想を目指しましょう。例えば、同職種で転職し、その企業の中で異動して新しい職種に就くなどです。
他にも転職成功のテクニックやノウハウはたくさんあるのですが、こちらの記事ではここまでにします。なぜから、これらのテクニックは"自分に合う仕事"がわかった上で活用しないと意味がないからです。
転職のゴールは内定ではなく、入社後の価値発揮です。例え転職テクニックで書類選考や面接を通過できたとしても、入社後に「合わない」と後悔することになったら、転職成功とは言えません。
転職成功のステップは次の通りです。
1.自分の特性を明らかにする
2.自分に合う仕事を知る
仕事の5要素8項目と特性をマッチングさせる
3.転職テクニックを使って適切な自己PRを行う
相手のニーズを読み解き、選んでもらうためのPRを行う
4.転職テクニックを使って自分に合う仕事かを見抜く
自分が仕事を選ぶ立場で自己マッチングする
5.新しい職場で特性を活かして価値発揮する
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。まとめです。
いかがでしたか。適職探しのヒントになりましたでしょうか。ミートキャリアでは、こちらの記事でご紹介した内容の全てを「キャリアプログラム」にてご提供しています。
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