シアター・ホームステイinアトリエ銘苅べ―ス⑦
滞在七日目。
沖縄へ来てから毎日動き回っていたこともあり、この日はすこしゆっくりとしたスタートにしました。
銘苅ベースの安和学治さんのお兄さんの朝彦さんが経営されるカフェでこちらのレポートを書いたり、5月の新潟劇王の会場となるりゅーとぴあの下見をオンラインでしたりして過ごしました。
夕方に、銘苅ベースの新垣七奈さんに教えてもらった、沖縄屈指のおすすめスポットであるという嘉数高台(かかずたかだい)公園へ。
浦添市の住宅街の中にあるこちらの公園は沖縄戦で激戦地となった場所であり、日本軍のトーチカや陣地壕の跡が残っています。
4月中旬のこの時期はちょうど沖縄では清明(しーみー、沖縄のお墓参りの行事)の季節でもあることから、新垣さんに「今の時間から嘉数高台へ行くんですか!?気をつけてください…」といって送り出してもらったのもまんざら冗談ではなく、霊感の強い方はなかなか近づけない場所なのだそうです。
頂上の展望台からは那覇市街と米軍の普天間飛行場とを見渡すことができます。
夜にはINDEPENDENTに参加されていた皆さんと、すこしお話をすることもできました。
「沖縄ではまだまだ観劇時のマナーが徹底されておらず、携帯電話が必ず鳴ってしまう」といったお話から、犬養憲子さんが参加されていた沖縄の野外劇である城(グスク)演劇のこと。
宮川雅彦さんによる霊感が強い人が沖縄で暮らすためのちょっとしたコツ(第三チャクラの運用)や、葉山太司さん(飛ぶ劇場)が演劇を始めるきっかけとなった長崎の市民参加の演劇のこと、相内唯史さんによるINDEPENDENTがあえて東京で開催されないことの意義など、話はじつに多岐にわたりました。
また名古屋でINDEPENDENTが開催された折、たまたま観に来た北村想さん(!)が葉山さんに「この作品(『そのころ』)は君の一生の宝物になる」と仰ったという、とても胸が熱くなるようなお話も聞くことができ、興奮冷めやらぬままに七日目の夜は更けていきました。
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