壁 #12

自分は、凡人である。凡人であるからこそ、他の人間よりも多く何かをしなければならない。しかし、努力しても到底超えられない人間もいる。自分は、この壁を認めたくないし、そのような人間たちを超えたいと考えている。しかし、インターンしたり学生生活を送ったりする中で、明らかに頭の作りが違うのではないかという人間がおり、考え込んでしまうことがある。今回は、自分がそのような人間を見てきた中で思ったことなどを話していこうと思う。

最近このことを痛感したのは、インターンである。自分は、現在のところに勤めて半年になる。半年にもなると、後から入ってくる人間も増えてくる。もちろん、入ってから最初の方は慣れていないし、自分が教える立場になる。しかし、数ヶ月もすると業務内容も覚えてきて仕事をこなしていくようになる。その中でも、自分がかなりの時間を費やして覚えたことを一瞬で覚えてしまう人間がいる。そんなあっさり覚えることができるんだな、と自分が費やしてきた時間が無駄に思ってしまったこともあった。
また、以前の記事でも述べた通り、自分は文章を書くことが苦手である。インターンでは文章を書くことも多々あるが、自分では書けないようなことを書いたり、考えられなかったものを形にできたりする人でもある。基本は落ち込まないようにしているが、ここまで差が決定的であると落ち込まないほうがおかしいと思うこともあった。

これらの経験から、自分が得意な分野があっても上には上がいる。自分の中でそれを得意だというのは、本当にできる人たちに失礼ではないのか。などと考えてしまうことがあった。
そこで、社員さんにこの内容を相談してみたことがある。社員さんは「たしかに君より能力が上の人はたくさんいるに決まっている。だとしても、そこでくじけていたら何の成長にもならない。難しいことだけど、比べるのは他人ではなくて自分だと思う。」とおっしゃってくれた。
正直、今考えてみると当たり前のことである。しかし、当時は何も見えていなかったため、それすらも考えられずに焦っていたのだと思う。この話を聞いてからは、基本的には過去の自分と比べるようにしている。モチベーションの向上を図りたいときなどは、他人と比べるようにし、マイナスな考えを持たないようにしている。もちろん、まだ上手く実践できていないが、継続しないことには意味がないため、少しずつでも成長していきたいと考えている。