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もういい大人なのに泥んこ溝掘り 非電化工房住み込み弟子の記録 8/28~9/2



畑:支柱立て

こんにちは。
非電化工房住み込み弟子の宮地です。
今週は台風がくるくるといって、全然来ない一週間でした。土曜は大雨だといってたのに、めっちゃ晴れ。翌日の日曜は快晴です。
けれど、先週の雨の被害がありました。畑です。

モロヘイヤが倒れています。地面が水でずっとヒタヒタなので、すっかり柔らかくなってしまったのでしょう。
支柱を入れます。

結び方は、八の字結びです。

八の字結びは、文字通り、支柱の方と茎の方とでそれぞれ輪っかになるように結ぶやり方です。お互いが引っ張り合うので、ずり落ちないというのが特徴です。ただ、輪っかが大きすぎるとずり落ちてしまいます。なので、結んだらすぐ下で引っかかるぐらいの輪っかの大きさで結ぶのがコツです。

畑:残念だった作物たち

雨の被害は思った以上に広がっていました。

溶けにんじん。半分食われたみたいになってた。
溶けたジャガイモ。跡形もないジャガイモが多数。
一部、先っぽが溶けた大根。これ以上土に埋めていると腐ってしまうので、細い状態で取ることに。太くなってないのはタネの時期が大きな問題。種理想は3月4月なのだけど、今回は5月ぐらいだった。

水が過剰で、根腐れしていました。
なので、溜まった水たまりはすぐ流さなくちゃいけない。そのために、また用水路を作っていきました。

アトリエ:水路作り

今週は、用水路をアトリエでも作りました。

アトリエ前の入り口が水浸しだったので、二本の用水路を作成(写真真ん中とその右から右斜め下へ)

手持ちのスコップで掘ります。
溝掘といえど、テキトーにやっては流れません。なぜかというと、凸凹してしまっているからです。なので、段々と低くしていく必要があります。
そのためのコツですが、一番高い堰き止められてるところから、ちょろっと流れるよう崩します。それでまた堰き止められたところから、ちょろっと崩して流します。
太く掘らなくていいのです。いきなり深く掘らなくていいのです。大事なのは流れることなのです。
後は近くに、元々側溝が用意されているところもあり、溜まった土を専用のスコップで掬っていきました。掬う道具なので、土が固くなっているところは、手持ちのスコップでほぐしました。そうやって使い分けるのが側溝掃除のコツです。

専用のスコップ。幅のサイズぴったり。

掬った土は、雨が降って流れ込むことのないよう、斜面でないところに広げます。

側溝を挟んで右は斜面なので、左の平地に土を並べました。

水路を作るということは、字面だけだと簡単そうで、なんならちょっぴり楽しそう。でも実際は、水は跳ねるわ、立ったりしゃがんだりするわ、それで足がとられたりする。そういう動きの結果、腰から下が泥だらけです。子どもの頃を思い出します。でも大人になった今だと、水路作りは意外と大変で、服を洗うのが面倒だと思ったりします(笑)。

アトリエ:太陽熱温水器作成

先週のワークショップ後の作業をアトリエで行いました。完成途中だったお客様の太陽熱温水器の作成です。
太陽熱温水器については、先週の記録をご覧ください。

太陽熱温水器

一番時間がかかったのは、ペットボトルから水が漏れないかの確認。確かめ方は、空気を吹き込むだけ。空気のほうが水より分子が小さいので、空気が漏れなければ水も漏れることがないのです。

漏れは一本一本確かめ、三本で一列になったのを確かめ、さらに八列で一つの温水器になったのを確かめます。
この最後の全体チェックが勝負どころ。ちゃんと漏れがないか確認したはずなのに、あちこちから漏れが…。組み立てる時に色々緩んでしまうところがあるのです。
息を出して出して出しまくり。すぐ酸欠状態になります。僕なんて、去年、走るの20秒で限界だったので、すぐダメになります。ペットボトル6本確かめるだけでグデーっとしてくる(笑)。吹奏楽部だった弟子に多くを助けてもらいました。
粘り強く漏れを修正していき、一本も漏れがないことを確認。その瞬間の喜びは、なかなか味わえないものです。

作業中、同じ道具を二人以上が使うため、場所の真ん中に戻す場所を作りました。
温水器の一部。コネクタに黒いチューブが刺さっている。
これは抜こうと思ったのに抜けなくなったもので、なんとか抜こうと、チューブに切り込みを入れて取ろうとしている。でも、取れない。
なんでかというと、チューブが出ている入り口に輪っかがあり、それをコネクタの股がある方へ押し込んでないから。この輪っかを押し込むことで、チューブが取れる仕組み。ただ、それを無視して、ぐいぐい引っ張ってしまったので、もう取り返しのつかないことに。
なんでも物事は、仕組みを理解してからあたるものなのね〜。

今週は水路を作っているか、温水器を作っているかでした。やっていることは限られているのですが、その分、長期的な作業が増えてきたのだと思います。
そうすると、弟子全体で作業速度が急に下がるという問題が出てきまして…作業工程をしっかり分け、〆切を作ってみるなど、今後の工夫が必要です。


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