とある塾講師の独り言②
前回の続き↓
③計算過程はいらない?いいえ、必要です!
一応、去年まで理系学生だったので数学の科目を主に担当することが多いんですが、
生徒さんの問題の解く様子を見ていると結構、計算過程をふっとばして
答えだけ書く人が多いんです。
「別に答えさえ合っていればいいじゃん!」と思う人もいるかもしれませんが、
考えてみてください。
例えば、「実験からAという薬は体重を減らす効果があった」という結果
だけいきなり言われても、簡単には信じられませんよね?
・どんな実験方法だったのか?
・その薬をどのくらい飲んだのか、どのくらい体重が減ったのか?
等々
結果が導かれた具体的な手順を明らかにしないと、根拠のない情報だって
言われるのです。
数学でも同じことが言えて、
・どんな公式や定理を使ったのか
・どのような手順で答えを導きだしたか
その箇所を書かないと、いくら答えが正しくても、根拠のない答えは正しいとはいえません。
また、頭の中で計算して答えだけ書く人は、単純に凄いとは思いますが、
答えが間違っていた際、どこで間違ったかが分からないでしょう。
計算過程を書いていれば、どこでミスをしたか一発で見てわかります。そういった点でも、計算過程は有効なのでぜひ書く癖をつけてほしいです。
(計算の答えだけ書いている参考書の解答書も多いので、計算過程を省かず書いてほしい。)
④宿題はやらなくてもいい?
私的には、宿題をやる or やらないかは個人の自由に任せています。
なので、全く宿題をやってこなかった生徒さんを怒ることはしません。
理由は簡単。
宿題をやったところで、ほぼ成績に影響しないから。
宿題をしっかり取り組んできている人でも成果が上がらない子だっていますし、逆にまじめに取り組んでいない人でも成績が上がったという子もいます。(
学年による違い、人によって苦手な単元が違ったりと一概に比較するのは間違いかもしれませんが、これだけは言わせてください。
自分から「学びたい」という意思がなければ、宿題は意味がない。
余談ですが、
宿題や担任、定期テストなど学校で私たちが常識だと思って取り組んできたものを廃止して話題になった、東京都千代田区立麹町中学校の工藤勇一
前校長によると、
学校から強制される膨大な宿題を前にすると、生徒は〝こなす〟ことのみに意識が向かい、解ける問題だけを解いて、解けない問題はそのままにして提出してしまう。しかし、工藤校長は「勉強は、できないものを、できるようにするためにある」と考えて、無意味な宿題を廃止した。
引用元:週刊現代 宿題も担任も定期テストも廃止…名門・麹町中学が「大改革」の内実
⑤塾に通う君たちは裕福だ
担当する生徒さんの中には、
寝ている子、講師に何も質問せず分からないところを放置している子、
何かと言い訳をしてよく塾をサボる子
等々
「何しに塾にきているんだろう?だったら自宅で勉強すればいいのに・・・」
と思ってしまう生徒さんがいるのも現状です。
お父さん・お母さんが一生懸命働いたお金で、高い金額を払って塾に来ているのに、それを無駄にしている子ってやっぱりいます。
まあ、言ってしまえば私はただのアルバイトで働いている大学生。
「あなたたちは恵まれているよ。塾に来たくても来れない子もいるんだから、塾での時間を大切にしなさい。」
と、おせっかいを言うつもりは全くないです。
ただ1つ言いたのは、
塾での時間を勉強の時間として有効に使うか、寝る時間に使うかは
自分次第。
だって個人の自由だから。
③へ続くかも?
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