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天丼は夏のうちに。

中学生の頃、午前授業の日が時々あった。

腹を空かし、急いで家に帰り
自分用の昼飯を作る。
家族の好みやカロリーなどを気にせずに
自分の為だけに作る特別な食事だ。

そんな中で、よく作ったのが天丼。


家族の為に作ると
量が多すぎて揚げたてが食えなかったり
具にこだわれなかったり
「天ぷらとご飯の方が好き」と言われたり……

そんなこんなで俺にとって
天丼は特別な料理なのだ。


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と言っても中学生には海老や魚を買うほどの余裕は無い。
そうなると、自然に野菜天丼が多くなる。

たまに、卵とか鶏肉とかを揚げることもあったけど、野菜がメインだった。

色んな季節に作ったが
天丼にするならば夏野菜が好きだ。
ナス、ピーマン、カボチャ、トウモロコシ
ゴーヤ、オクラ、などなど……

四季の野菜も天ぷらという見方では甲乙つけがたいのだが、天丼にすると夏野菜が抜群に美味い。

理由は様々あると思うが、米や甘辛のタレとの相性が良いが最大の要因だろう。


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そんなわけで、今日は夏野菜天丼。

具は、カボチャ、なすび、ピーマン、ゴーヤ、みょうが、椎茸、鶏、の7種。
(夏野菜じゃないの入ってるけどご愛嬌)

具、衣、ツユ、味噌汁、ご飯、お皿、などなどの用意をいつも以上にしっかりして、揚げたてをすぐ食べれるようにセット。

衣は混ぜすぎない事と、よく冷やすのが肝。


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揚げたてほやほやが美味いものをなるたけ最後になるように、最初はカボチャとか鶏とかを。

先に揚げるって事は余熱で火入れするって事だから、そこを考えた火入れで美味しく。

ナスやピーマンはちょっと火を強めてサッと揚げる。
色や香りが閉じ込められるようにね。

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全部揚げたら、タレにサッと絡めて、ご飯に盛り付けて、上から更にタレをかける。

タレの比率は
濃いめの鰹出汁2:醤油1:みりん1
に少しの砂糖とゴマ油数滴

で沸いたらOK

天ぷら屋ではゴマ油で揚げる事があるんですけど、家庭ではとても無理があるんで、ツユに風味を混ぜとくんです。

この一手間で美味さがかなりアップです。

天ぷら種によってだけど、生姜のすりおろしとかを混ぜといても良い。
砂糖のノッペリした甘さを活かすか、みりんのサラッとした甘さを活かすかは好みで。

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盛り付けはこんもりと
そして全ての具材が見えるように。

すぐ食べるなら上からタレをかけ
時間が空くならご飯にタレをかける
と衣のサクサク感が保たれる。

今日はネギだけど、シソも良い。
生の薬味が少し入ることで、サッパリと食べれる。

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これを目の前にすると理性が薄まって、食べることに全神経を集中させるんですよね。

気付いたら無くなってる。みたいな??

そうそう、後半に出汁やほうじ茶をかけて天茶(天ぷら茶づけ)にしても良い。
ワサビやのり、生姜なんかを添えて食うのも最高。

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今日は王道の天丼定食に。
たまの御褒美。

この暑い中で揚げ物は辛いけど、それを差し引いても美味しいので、やる価値はあります。

ただし、熱中症になったら意味無いんで、しっかり対策してね。

では、また。




いつもありがとうございます。 書くの大好きだけどやっぱ大変だから、サポートして貰えると持続性が増します。