俳句|凍てゆく地平線シリウスは騒ぐ
「騒ぐ」のは、シリウスの光が赤、白、青と変化するレイリー散乱してるから、という意味合いでお願いします。
「凍てる」はシリウスと季重なりでは、とためらったのですが、前例があるので。この頃は、まだ季語認定されてなかったのでしょうか。
凍る闇シリウス光千変し
相馬遷子
雪吊りの松が啣えし天狼星
藤木倶子
騒ぐ狼のイメージなら、ギリシア神話の猟犬シリウスよりも、北欧神話で世界の終わりに主神オーディンを呑み込む巨大なフェンリル狼の方が、不穏で怖ろしくて、似つかわしい。
ちなみに、好きな狼は、オーディンの足元に侍っている食いしん坊の腹ぺこペア、ゲリとフレキ。北欧神話って、なんか惹かれる、なんか好ましい。暗くて怖くて乱暴なのに。
これで、あなたもパトロン/パトロンヌ。