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ASUS Zenfone10の半年使用レビュー

前置きしておく。少しボリューム感がある。
実際に分析し理解しながら毎日半年間使ってきたのだ。
物はすごくいいので2026年くらいまでメインで使う予定です。

・ASUSとは

超有名メーカーですが知らない人のために紹介。
 ASUS社(エイスース)は台湾に本社を置くPC・PCパーツメーカーです。
その歴史は1989年、IBM製品にマザーボード(マザーボードとはPCを組み付ける土台の役割をしている部品で自動車でいうシャーシ、家でいう基礎。)を発売したのが始まり。
その後、30年以上の歴史があるASUSはPCの世界シェア5位、世界のマザーボードのシェアの40%がASUS製で、世界中にあるPCの3台に1台はASUS製マザーボードを搭載しています。超ビッグなメーカーです。

 そんな世界的に有名なPCメーカーが手掛けた2023年発売の10代目のハイエンドスマホを分析していく。

Zenfone10 小さな巨人

このスマホはAndroid оsを搭載している機種であり、
価格は8㎇-128㎇で10万円、8㎇-256㎇で11万円、16㎇-512㎇で13.5万円
そうこの小さな巨人、RAMが16㎇もあるのにiPhone15無印よりはるかに安い。

近年のハイエンドスマホは大型化している傾向にある。
皆さんが真っ先に思う2023年のハイエンドスマホはgalaxy s23 ultraやiPhone15pmだと思う。どちらも6.7inch以上で、どちらも230g以上もある。
 一方Zenfone10の画面は5.9inchしかない上で重量も172gと非常に軽量である。
チップの性能はA16Bionic iPhone14p/pmと同じくらいで、galaxy s23ultraと同じチップが搭載されている。
しかし、その小ささは決して万能ではないのでこれからスペックと一緒に解説していく。

カラーは5色展開だが、
日本市場でメモリ16GBモデルはブラックのみとなっている。

・Zenfone10 スペック

・プロセッサー

Qualcomⅿ製 Snapdragon 8 Gen 2

➡︎Aututuベンチマークスコアは150万点は出てしまう正真正銘のハイエンドクラスです。AppleのA16 Bionicとほぼ変わらないと思ってくれていいと思う。このレベルになると大体何でもできるし以降3年はスペックに困らなそう。

・サイズ

・縦 :146.5mm
・幅 :68.1mm
・厚さ:9.4mm
・重量:172g

➡︎画面サイズ6.1inchのスマホをよく触っている人からすると、かなりコンパクトに思うだろう。筐体の厚みは数値上あるように思うが意外と気にならないのは、側面が角ばっており、かつ幅が70mm切っている事が持ちやすさに貢献している。
 また、重さに関してはサイズにしては重いと感じる人もいるだろう。が、これにはカラクリがあるので、順を追って説明していく。

・ディスプレイ

  • ・5.9inch AMOLED
    ・リフレッシュレート:可変式、60/90/120hzの選択が可能
               ゲームプレイ中のみ144hzの選択が可能
    ・画面輝度:1,100nit(ピーク輝度)
    ・解像度:2,400×1,080

    ➡︎120hzは当たり前として144hzに対応しているのは、FPSゲームで大いにアドバンテージになる。
     一方日中の屋外での画面の明るさは正直物足りないが、筐体の小ささを見ると仕方なく思えてしまう。

・リア/フロントカメラ

  • リアカメラ
    ・センサー:1/1.56inch
    ・画素広角:50MP・F1.9 :6軸ジンバル
    ・画素超広角:13MP・F2.2

  • フロントカメラ
    ・センサー:1/3.16inch
    ・画素数:32MP・F2.4

➡︎このリアカメラの6軸ジンバルがすごい。
先のカラクリの正体は、カメラが手ブレに合わせて動くのだ。
よって8K動画を手ブレが少なく撮れるし、なんと手持ちでライトトレイルが撮れるので、手持ちで花火や星の軌跡、車のリアライトが撮り放題である。
 
一方、万能なカメラではなく、センサーサイズが小さいのと光学2倍なので、薄暗いシチュエーションやズーム機能を駆使した、圧縮させたようなフォトグラフィックな作品は残しにくい。
 
また、フロントカメラは十分に光源がある場所に限りよく映る模様。
それでも並のスマホより良いカメラだと思います。

・サウンド

  • サウンド規格 :Hi-Res/Hi-Res Wireless/Dirac HD Sound/Dirac Virtuo
    スピーカー:デュアルスピーカー内蔵
    マイク:デュアルマイク内蔵

  • コーデック:SBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC/aptX Adaptive

➡︎流石Qualcommとズブズブな関係のZenFoneなだけあって、全体的な音質は良いし筐体サイズ考えると尚更。Dirac  Virtuoは良い音です。使ってるイヤホンやアプリ毎にイコライザーを変えられるのが良い。

コーデックにLDACがあるのがアツい。2024年のミドルハイ以上のイヤホンと相性良さそうで、最近だとNothing  Ear a がいいかも。

・まとめ

“小さい”は、一つの大きな個性だが万能では無い。
たとえiPhoneでもZenFoneでも買う前はしっかり分析が必要。

普段の使用で不便に感じることは無いし、バッテリースコアがiPhone14無印よりやや良いくらいだから、1日はもつ。仮に充電が持たなくても30Wで充電されていくから全然文句ないし、モバイルバッテリーで30W出る物もあるから出先でも安心。
 
可変120Hzは3年前くらいから当たり前だが、やはり気持ちがいいです。
ゲームでのみ144Hzだが、これもいいしゲームモードでメモリ解放もできるので、重いゲームもサクサクヌルヌル。冷却システムにベイパーチャンバーが入っているので、発熱も控えめ。至れり尽くせりで脱帽です。
 
デメリットももちろんある。
カメラが物足りない!!iPhone14無印くらいのスペックに面白ギミックがあるイメージと捉えて良いと思う。それでもマニュアルモードあるし、1〜1.9倍だったら自由に撮れる。が、倍率で肉眼に寄せて撮るような人はこのスマホとカメラ買った方がいいし、スマホカメラの恩恵受けたいなら、正直OPPO、Vivo、Xiaomiのハイエンド買った方が幸せ。“小さい”は、それだけで長所にも短所にもなる。
 
が、普段のスマホがpixel、iPhone、Nothingあたりで、スマホ機能+αを求めてる人向けと言うのが正直なところ。

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