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20180522社説から見る現代日本

おはようございます。
本日は日経を除く四紙で是枝監督のパルムドール受賞を取り上げています。その中であえてのオススメは産経の「カンヌで最高賞 栄冠を日本映画の弾みに」です。

是枝監督はこれまでも新生児の取り違えを題材にした「そして父になる」などで家族の在り方を問いかけてきました。

日本だけでなく、国際的に家族のつながりの希薄化が起きていると言われる中、社会制度のセーフティネットからこぼれた人々とどう向き合っていくのか。

以下、産経社説からの引用です。

「仏カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞「パルムドール」を受賞した。

(中略)

次代を担う若手の育成を含め、日本映画界をさらに元気にする弾みにしたい。

(中略)

是枝作品は問題を抱えた現代の家族を通し、その生き方の考証を続けてきた。「万引き家族」は、祖母の年金を頼りにし、足りないものを万引して生活する一家を描いている。

(中略)

古い日本の歴史文化への関心にとどまらず、家族という普遍的テーマを扱った映像メッセージが認められたことで日本映画の力と深みが世界に印象づけられた。

(中略)

短編やドキュメンタリー作品を含め、海外映画祭で高い評価を受ける日本の映像作家は少なくない。だがそうした監督の作品であっても上映館は限られ、映画制作の資金はなかなか集まらない。

多様な作品を楽しむ映画ファンの目が映画の魅力を広げる。

日本の文化を発信する「クールジャパン」に多額の予算を投じるなら、映画の現場に有効な使い道を求めるべきだ。」

<社説一覧>
日経:医療・年金の持続性に陰りみえる長期推計/南の島が自立できる支援を
http://www.nikkei.com/news/editorial/

読売:エネルギー計画 安定供給の実現へ課題は多い/是枝監督最高賞 世界が絶賛した邦画の表現力
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/

産経:カンヌで最高賞 栄冠を日本映画の弾みに/タックルに被害届 まずは真相解明に努めよ
http://www.sankei.com/column/newslist/editorial-n1.html

毎日:2040年度の社会保障費試算 議論封印の遅れ取り戻せ/「万引き家族」にカンヌ最高賞 若い映画人たちの励みに
https://mainichi.jp/editorial/

朝日:カジノ法案 国民の安心置き去りか/カンヌ最高賞 見えざる人々の姿描く
http://www.asahi.com/news/editorial.html

※『社説から見る現代日本』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m70d97edb0376

※『1日1分歴史小話』マガジンhttps://note.mu/1minute_history/m/m7db9a358d26a

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