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#11 京の都での出世は諦めても断ち切れない中央との関係。地方の発展と反乱

このエピソードで学ぶこと

都での権力争いを避けた、中流貴族たちは地方へと流れていきます。
その地で勢力を蓄えていくものの、土地の権利を確かなものにするためには、
中央の大貴族たちの支えが必要で、莫大な貢物が要求されます。
地方に対する中央の搾取を止めて、自分たちの権利を主張する。
平将門たちの反乱について学びましょう

本編(0秒58秒)

・藤原氏が京都ではばを効かせている
・しがない中流貴族は中央での出世を諦め地方の土地を開墾していくことに力を注ぐ
・その結果、日本の開発が進んだという側面があった。開墾された土地は荘園となっていく。
・大貴族の荘園には、税金がかからない、税務調査が行われない不輸・不入の権という特権がある。
・中流貴族もその特権のおこぼれに預かるため、名義上の所有者を大貴族にして、大貴族に貢物をするようになる。結局、地方へ行っても中央との繋がりは途切れなくなってしまった。
・地方は争いがあるので、開墾者たちが武装して武士となっていく。
・地方が独立する動きが出て平将門が反乱を起こすが、まだ時期尚早だったため失敗に終わった。

今回のおさらい(12分12秒)

Q1:私有された土地、農地のことをなんというか?
→荘園
Q2:本当の持ち主は地元の人だけど、権力者に名目上の持ち主になってもらった理由は?
→権力者の荘園には不輸・不入の権という税金が課せられない特権があったから
Q3:地方の自分たちの土地を巡る争いから守るために武装した人々をなんというか?
→武士。ここから武士団として成長していく
Q4:平将門の反乱が起きた原因は?
→土地を巡る親戚同士の争いをきっかけに、中央に対する地方の独立を目指した

次回予告(13分00秒)

藤原氏が権力を握っていく過程で、
権力争いに敗れたものや、中流貴族の家系は中央での出世を諦め、
地方に活路を見出します。
しかし、地方で活動するためにも中央との繋がりが重要な点に変わりはなく、
中央の地方に対する搾取のような構造が生じます。
その構造への反乱が起きますが、時期尚早のためか反乱は鎮圧されてしまいます。
ガス抜きが出来たおかげが、藤原氏はこの世の春、絶頂期を迎えることになります。
次回、この世は満月のように欠けるトコなく完璧とうそぶいた藤原道長に登場してもらいます。

次のエピソード⇒#12_この世をば我が世だぞ、藤原道長と摂関政治の絶頂期

前のエピソード⇒#10_孫を天皇に!藤原氏の台頭と権力争い


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