頭が真っ白になるとは
緊張する人なら頭が真っ白になったという経験は、一度や二度は経験したことがあるのではないでしょう?
スピーチに関して、頭が真っ白になった時にどうしたら良いか?二つの視点から考えて見たいと思います。
脳の戦略だった
先日、脳科学者の茂木健一郎さんがVoicyで「頭が真っ白になる」ことについて話されていました。これは「朝など忙しい時にパニックになってしまう。その時は手元にあることからひとつひとつやっているのですがこれで良いのか?」という質問に答えたものです。
認知的負荷(加重労働)が多くなると脳はパニックになる。頭が真っ白になるという状態は、脳が、どうしたら良いかわからないから、とりあえず何もしないでおこうと選択したこと。混乱した状態で何かをすると、悪い結果になる可能性が高いので、何もしないでおこうという脳の戦略。
忙しい時は、やりたいことがたくさんあっても、これはやらないと仕方ないという手元にあることから少しずつやるのは正解だと質問者さんへ返事をされていました。
頭の中が真っ白という表現をされますが、実際はかなりゴチャゴチャして真っ黒状態かもしれませんね。
では、スピーチに関して考えてみます。
スピーチをすることがあらかじめ分かっている時は、何を話そうかあらかじめ考えることが多いと思います。
すると、せっかくだからと内容を詰め込みすぎたり、最初から最後まで完璧な文章を暗記しようとしたりで、頭の中がゴチャゴチャして、頭が真っ白になる可能性があるということになります。
ということは、スピーチの内容は、
・詰め込みすぎずひとつかふたつに絞る
長時間のスピーチなら
・たくさん言いたいことがあるなら箇条書きのメモやパワポを用意
音声配信でも話してますStando.fmからどうぞ
目と対象物の距離感
もうひとつ、頭が真っ白になる要因を、金光サリィさん(だったと思うのですが^^;)が解説されていました。私の記憶で下記に書きます。
本を読む時の、自分の目と本の距離。
ノートを取る時の、自分の目とノートの距離。
自分の目とスマートフォンの距離。
これらは、30〜40cmくらい。
この距離感に脳が慣れているが、スピーチをする時に目にする人や
周りの景色は数メートルと離れるため、脳がパニックを起こす。
音声配信はこちらからどうぞ
スピーチの予定がある時に、練習ではうまくいくけど、本番では頭が真っ白になったという経験はないでしょうか?
練習の時、あなたの視線はどこに向かっていたでしょうか?
手元のメモでしょうか?デスクでしょうか?
であれば、目と対象物の距離は30cmくらいで、脳はいつもと同じ環境ですからスラスラ言えたのかもしれません。
練習の時に、立ち上がり、視線は平行より少し上にして、数メートル先を見て声に出してみてください。すると、誰もいなくても頭が真っ白になったり、言葉に詰まるかと思います。
脳がいつもと違うのでびっくりしている状態です。
私はスピーチがある時には練習していますが、マジで言葉に詰まります。
元々話し上手な方や、緊張しない人なら心配はいりませんが、緊張しやすいなら、このような練習を試してみてくださいね。
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