『文藝』のムーブメント

 最近の『文藝』(河出書房新社)

・山下絋加『ドール』で文藝賞、『クロス』では異性装を題材
・宇佐見りん『かか』で文藝賞(母と娘の関係を題材)、『推し、燃ゆ』で芥川賞
・児玉雨子、『プリチャン』繋がり(シスターフッド号)で『文藝』に合流(夢のディストピア号で『誰にも渡したくない』掲載)
・水上文の書評(『推し、燃ゆ』論など、フェミニズム、シスターフッド)
・宇佐見りん、山下絋加『エラー』の書評

 これらがジェンダー的な面から文学を構想する新しいムーブメントを作っているように見える。

 ここで興味深いのが、『文藝』と『プリチャン』についてである。シスターフッド号(ちなみに『推し、燃ゆ』の初出はここ)で、シスターフッドが描かれた作品として『プリチャン』が挙げられ、後の夢のディストピア号に、『プリチャン』でキャラクターソングの作詞を行った児玉雨子が小説を載せるということが、『文藝』と『プリチャン』に何かしらパイプがあったのではないかと推測される。

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