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雑記-7月の走り書きエッセイ

夏はイイ

暑いし、ムワァッとするし、ベタベタする。
肌がジリジリして、汗がダラダラして
喉が渇き日差しにクラクラする。
ついでに目も疲れる気がする。

そんな夏がどうやら今年も来てくれるようだ。

夏に命をすり減らして生きている

雪国に住まう者としては
長い冬を乗り越えるために
冬の期間は省エネで生きなければならない。
コタツに根を生やし
布団とともに生きるのだ

そこから迎える雪解け
四季とは?気象庁に問いたいくらい
春はスキップで飛ばされ、
梅雨が来て、次に暑くなる。

夏になると蓄えたエネルギーを放出し、
平常時よりも2割増しくらいで
めんどくさい人間になる。
他者にとってはデメリットしかない。

一方でメリットを与えることもする。
夏の間であれば、多少の無理なお願いも
ある程度承諾してしまう悪い癖がある。

「夏だから」という言葉を語尾に付ければ
まるでそれが免罪符かのように
フンスッ!フンス!と鼻息が荒くなる。
単純な男なのだ
いつかヒドイ目にあうと思う。

今年はサンダルを解体

いや、買いたい。
使い古したサンダルが崩壊寸前だ。
新しいものが欲しいけど、どうしておじさんって
皆同じサンダル履くの(?_?;)

男性の夏用Footwearは意外と少ない。
サンダル・ミュール・エスパドリュー
くらいは欲しいものだが、男性への転用は
難しいのも事実である。

サンダルのデザインは難しい
実用性とスタイルを兼ね備えるのは
非常に高度な技術を要する。

海外用にエスパドリューを輸出した際に
バイヤーから「水に濡れると解けてくる」
というジュートソールの粗悪品サンプルを
見せられたのを思い出した。

グルー材もさることながら、
outsoleのラバーも薄く、
7cmのヒール高があり重くて
履けたもんじゃなかった。

あぁ懐かしい。
あの時の思い出とともに
五香粉の香りがしたような気がした。

老猫と若犬の対面

とある理由により、絶対猫派の私が
犬と同居することになった。

これはとんでもない事態である。
好き嫌いで拒否できるような状態ではないため
「私は良いが、猫様はどう思うかな?ん?」
と可愛い猫を盾にして、強硬勢力を牽制したが
同居推進委員犬派の妻には何の効果もなく

「はい、〇日後に引っ越しまーす」
と堂々と宣言された。
私には革命を起こす力が、
まだ、ない。

その犬とは顔見知りで-
というか彼女の実家の犬なわけだが。
若い雌犬はキャンキャンと騒ぎ立て
ぬるぬるした長い舌でべろべろ舐めてくる。
これだからイッヌというやつは。

猫神降臨

我が家の猫様と対面させるときは
万が一を考えて猫様を抱きかかえたまま
若犬を見下ろす形で顔合わせをした。

予想通り若犬はキャンキャンと飛び跳ね
私の足をよじ登ろうと何度もリトライしてくる。
猫神様は下を睨みつけ、一閃。

「シャーッ!!!」

久しぶりに拝見した荒ぶる神のお姿は
実に神々しく、調子も良さそうなので安堵した。

対面の結果、神の怒りに触れたので
家庭内別居させることにした。
神は上界にお住まいになり、
滅多に下界へは降臨されない。

イッヌは脚が短く胴が長いため
天国への階段が登れないのが理由だ。

私が下界でイッヌと戯れていたりすると
気配を察したのか、階段付近まで下りてきて
猫神様は「ナァ~モ」とお告げをなさる。

忠実な信徒である私は、すぐさま毛の塊を取り払い
猫神様の御足元へ参上する次第である。
ズサーッッッつつつつ

この珍妙な同居生活についても
今後のnoteで触れていければと思う。

2024.7月某日 ―雑記



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