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雑記-4月の走り書きエッセイ

「獅子は我が子を千尋せんじんの谷に落とす」


私も親として(?)毛むくじゃらなモフモフの獣を演じたいので、意を決して我が子に対しこの言葉通りに接します。ですが令和の谷はスマホだったり、パソコンだったり、家電だったり、洋服に食料に定期に仕送りに.…とそれはもう風光明媚で豊かな谷となっているわけでございます。

幸い何かあれば駆け付けられる距離にいますので、せっせと物資を救援したり、装備を整えたりしてあげているわけですが、「甘やかしすぎじゃない?」と夫婦で顔を見合わせることもしばしば。そのたびに二人で笑って、歯を食いしばって働いています。

獅子というのは中国由来で大型の犬が語源となっているとネットで見ました。我々はとんでもない駄犬だったわけです。ワン

ネコ科のライオンを指して、獅子(大きな犬)という難解なロジックに頭が痛くなってまいりました。本日の天気は晴れです。



刻むビートに震えるハート

新生活が始まると、これまでとは全く違った時間帯で全員が動き出します。それにより生活リズムが崩れないか心配です。リズムというぐらいですから、生活時間におけるテンポのズレが身体や精神に影響を及ぼすのでしょう。常日頃からビートを刻み、道を歩くだけで自分のテーマソングが頭の中で流れるような生活ができていれば自律神経も乱れないのかもしれません。No music No lifeとはそのことに気づいた人が残した言葉なのでしょう。
音楽の力は偉大です。音楽で世界を救うことはできないかもしれないけれど、音楽によって救われた人は世界にたくさんいます。


だから自分自身を救いましょう。小さな声でも、鼻歌でも、毎日の生活に音楽を取り入れて俗世間のしがらみから解脱しましょう。これまでたった独りで戦ってきたのですね、あなたはよく頑張りました。もう心配はいりません。同じような悩みを持つ方々からの喜びの声が届いています。今ならこの高級羽毛布団と波動ブレスレットをつけまして、なんと送料込みのーXXXX

新生活を始める皆さん、詐欺とカルトには気をつけましょう。


旧世代のネット民

自己表現や承認欲求を満たすために、SNSを始めとしたインターネットに素顔を明かすことは今や珍しいことではありません。身近な人たちからしてみれば「〇〇ちゃんのアカウント」と丸わかりですが、その件については全くの無頓着だから恐ろしいですね。ネットが世界と繋がっているという自覚がなく、SNSの片隅にいる自分が身バレや特定されるとは思っていないのでしょう。


私のような旧世代のネット民は、こと特定や身バレに関しては非常に敏感、かつ慎重です。様々な祭りを経験した者にとってはネットの恐ろしさがよくわかるからなのだと思います。祭りとは「炎上」なんて生易しいものではなかったと記憶していますから。私はいまだにその身バレ回避癖が抜けないので、リアルの私とネットの1号が結びつくことはありません。まさに次元が違うといったところです。


同じ時代を生きた同志たちは、いまや懐古厨や老害と呼ばれ蔑まれているのでしょうか。降臨した女神のありがたさもわからない今の時代の子にとって、ネットとは一体何なのでしょうか。完全匿名性の沼の中で妖しく蠢いていた混沌の時代は、もはや語り継ぐものすらいない過去に葬り去られた遺物なのかもしれません。


と老害が独り、ありもしない縁側でぼんやりと考えたりしております。


おにぎらず、まとまらず

まとめです。
握らずに作るからおにぎらずだなんて屁理屈もいいところですね。では、ふりかけをかけなかったらふりかけずができますね。もれなく何もない白飯の完成です。サイドディッシュに見えますが別皿に盛られたものがのりたまです。是非ディップしてお召し上がりください。

気付かなければおいしい白米を食べれていたのに、横にある小皿に気づいてしまった。そうなると途端に白米が味気なく感じ、ふりかけずをあえてかけてみようかな?という気の迷いが生じるわけです。まるで中国の故事「蛇足」の如く添えてある小皿。




今回の記事の内容はまさにふりかけずであるといえます。
残念でしたね。あなたは今日も何も得られませんでした。



でも、そんな日があってもよいのだと思います。



2024年4月某日―雑記


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