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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.95 高知からワープしてきていただきました。感動しています~。

おはようございます。

今朝は曇り空の板橋区です。

鳥さんはさっきから夢中になって歌ってます。めんこいです。

さて、今朝は、またまた、はるばる高知からワープしてきてくださった、ある新しい道路にポツンと立っていらっしゃったお地蔵さんをご紹介いたします。

今回はお地蔵さん調査隊、初の女性隊員さんの松岡さんの投稿が目に止まってしまって・・・・お忙しい中、ワープとレポートをお願いしました。

まず、松岡さんからのレポートをご紹介させていただきます。

おはようございます。
このお地蔵様は、高知県の早明浦ダムから、高知県土佐町の赤良木峠に向かう、比較的新しい県道沿いですね。それ以上のことは、よくわかりません。
それから、缶コーヒーとお饅頭をお供えされたのは、私ではなく、地元の方か、ご遺族の方ではないかと思います。
まだ新しいお地蔵様で、お供えしてあることから、FBにアップしてみますと、宮原さんから、なんらかの事故、道路建設とか交通事故とかで亡くなられた方の慰霊のお地蔵様ではないかと教えていただきました。
付近には家も無かったのですけど、地元の方に聞けば詳細わかるかもしれません。
高さ60cmもないような可愛らしいお地蔵様です。

それ以上のことはわかりません。お役にたってないかもしれませんが、見つけた時、新しさと、周囲に何もない違和感があり、思わず車を止めました。
お地蔵様が昔の方のお墓となっていることは知っていました。山の中なので、木地師の墓とか、行き倒れの方のお墓など思い浮かびますね。
よろしくお願いします。

と、ご丁寧にレポートくださいました。

マップで表現させていただくと、びゅ~ん

歩いて5日と22時間の旅。

グーグルが面白いのは、歩いて・・・って単純計算で出るでしょ。海をどうやって歩くの?って思うでしょ。

前にも書いているんですが、法華経の中では悟りを開いた人は雲の上に乗って移動するようになるらしいので、お地蔵さんはすでに、菩薩になられていらっしゃるので、まず、心配はないってことなんですよ。笑

さて、いや、今回の絵の紹介の前に描いた元のお写真もアップさせていただきますね。

松岡さんがFBに上げてくださっていたお写真。

私、この写真を見て、このように小さなお地蔵さんを、しかも、車で移動してて見つけて、車止めてでも参拝し、撮影された松岡さんの優しさをじんじん~~~と。

「この小さなお地蔵さんをよく見つけられたな~」と

そして思ったのは

やはり、「ここにおりますよ」

って松岡さんにお声かけられたのだな~と。

そんなことを思いながら、

絵を描いていましたら、

若くして亡くなったバイク青年と恋人の悲恋物語がどきゅんと頭の中に降りてきてしまいました。

今日は彼と彼女の物語として

絵と共にお送りさせてください。

「とも君。(なぜか、ともくんって浮かんだ。漢字では智くん)元気?とも君の好きだった『FIREとミニアンドーナツ』買ってきたよ。とも君、寒くなかった?」

「・・・・・」

「とも君、あれから5年になるね」

「・・・・・」

「とも君、やっと、大型バイク免許取ったって大喜びしてて、『今度、美香に後ろに乗ってもらうからな』って言ってくれてたよね」

「・・・・・」

「とも君、とも君のお父さんがここにとも君似のお地蔵さんを建ててくれてお陰で、今日も来れた」

「・・・・・」

「お父さんとお母さんは元気だよ。あ、私も自動車免許やっと取って、高知県のいろんな所に一人で運転して回っている。けど、とも君が横にいないから正直つまんないんだよ。ね、とも君、どうして先にいちゃったの?」

「・・・・・」

「うん。言っても仕方ないことってわかるんだ。けど、言いたくなっちゃう。とも君にそっくりなんだもん」

「・・・・・」

「ね、これから夏だね。今年はさ、新型コロナっていうウイルスでね、もう自粛自粛で、阿波踊りも自粛かも知れないんだって・・・」

「・・・・・」

「とも君、一緒に屋台のすいか食べたの美味しかったね」

「・・・・・」

「今後、スイカ持ってこようかな?」

「・・・う、いいね~」

「え?今いいね~って言った?」

「うん。言った」

「なんで?」

「スイカ、この山の狐さんとか狸さんとか大好物なんだ~。果物だと食べれるって言ってた。みんな集まって、夜宴会になるんだ。僕王子様って言われてるんだぜ~」

「え、王子様?」

「うん。で、美香が来ないと、お姫様、まだ、かな~って。ご馳走お待ちしてます~って。笑」

「あ~そうんだ。じゃ~FIREとアンドーナツより果物がいいの?」

「いや、FIREとアンドーナツは必須。だって、僕の青春の味だもん。美香はちゃんと覚えてくれてて最高だ~」

「え、へへ。ありがとう」

「あのさ、もうわかっていると思うけど、僕は美香の傍にちゃんといつもいるんだぜ。この間も、桂浜で、海に向かって、『とも君のばかやろう』って言ってたでしょ」

「あ、はは」

「バカなんだよね~本当にごめんね~」

「いいよ。時々、こうして出てきてくれたら」

「あ、これも森の友達がさ、美香に果物お願いしてって、、、あはは」

「森のみんなが言わないと出てくれなかったの?」

「だってさ、僕が傍にいるってわかると美香もこれから恋もできないだろう」

「う~ん。別に恋なんて、、どうでもいいし」

「そう言わないで、ちゃんと生きていることの喜びを分かち合える人に出逢いなさいね」

「う~~~ん。きっとできない」

「いや、ちゃんとタイミングが来るから。そのために僕が傍にいるんだ。この人なら美香を任せられるっていう人が現れたら、つんつんするから、ちゃんと気がついてよね」

「う~~~ん。あまり期待してない」

「ま、いいから。複雑に考えないで。今度はスイカの大玉で、それだけお願い~」

「とも君って、本当に調子がいいね」

「あはは、森の王子様だもん」

「あはは~だよね~」

なんだか、このお地蔵さんを見て、寂しいって感じが全然しなくって、周りの空気が愛にあふれていた。

恋愛の愛だけではなく、家族愛、友人との愛、先生と生徒としての愛。

とにかく、このお地蔵さんを人に建てたいと思わせた人物は、決して、お地蔵さんを建ててほしいとは思ってなかったけど、建てて、忘れたくない何か強烈な人としての愛あふれる人だったんだろうな・・・・・と想像しました。

私がお地蔵さんに、こんなにも興味を持ったきっかけは、抗がん剤でつるっぱげになったことがきっかけ。

書き始めて、約3ヶ月たち、髪の毛はウイッグしなくても、それなりにダイ大丈夫になってきました。

お地蔵さんのお陰様です。

ここにも愛。

愛すべきお地蔵さんってことを、高知の山奥にいらっしゃった小さなお地蔵さんがあらためて気づかせてくれました。

ご紹介くださった松岡さん、誠にありがとうございます。

皆さんも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

100話まであと5話になりました。

100話終えても、もちろん、お地蔵さん物語はライフワークとして継続します。

なぜ?

はい。それが、今、私が生きている

あかし

だから。

今日もありがとうごいます。

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