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歩き地蔵のお江戸面白地蔵物語VOL.79 文豪にご挨拶と水子供養のお地蔵さんの巻

おはようございます。

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今朝の板橋の朝焼けです。

動画も記録用に15秒で撮影しています。あえてここでは上げませんが、太陽が昇るにつれて雲が赤く染まる今日の空を見て、人の血液も体の臓器、細胞をこんな感じで流れ出していってるのかな?と思いました。

抗がん剤を体内に入れやすくするためにポートを体内に設置した手術の後遺症で右腕が常に痛いのですが、血流をよくして、痛みが緩和ようにしたいな、、、と今朝の朝焼けの空を見て閃き、今朝は早朝からじっくりと汗を流してのお風呂時間もいただきました。

痛い所があると、ゆっくりと作業するようになりますね。その自分の所作の変化で、高齢者だった母や父の思いも感じ、体の不自由な方への思いにもつながる私がいます。

私の場合はさっき、ゆっくりとお風呂入ったら、調子がいいです。つくづく血流って大事なんだな~と今更ながら思います。

では、心の血流ってなんだろうとまた、ふと思いました。特に今後、テレワークに世の中が以降していくとなると、つくづく、言葉力になると、やはり思います。

難しい言語、熟語を使わずとも、と、言うかあえて使わずに、心模様を表現して伝えることができること。あと、共感もできること。

つくづく書くことや動画で配信する時、ズームで会議する時に、伝わるように努めることって大事ですよね。そんなこと考える今朝でした。

さて、昨日は、吉方角を気にしながら、散歩してお地蔵さんを巡る旅をし続けてから、はじめて、4方向に吉が出るという珍しい日でした。

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それぞれの方角でご利益っていうのですかね?意味があるみたいで、今までは吉だから行ってみよう程だったのですが、今回は4つもあるので、どの方角が今自分が求めていることなのか?をじっくり考えて選ばせていただきました。

私は今、この「歩き地蔵のお江戸面白物語」が継続できることと、もっともっと面白くなっていくことを願っていて、このことが芸術部門に入るのかわかりませんが、どうやら、南は芸術に縁があるらしいと書いてあったので、「じゃ~南にしようっと」の乗りで、南に向かいました。

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暑くなってきたので、全コースを歩くのではなく、上手に公的機関も三密をさけて活用させていただく。歩くこともしないと・・・と思うと、旧中山道を通って庚申塚で都電荒川線を活用させていただくのが、いい感じと思い、また、旧中山道を歩く。

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旧中山道の掘割から庚申塚までの道では、小さな店が点々とあって、煎餅とか小豆とか梅干しとか、昔風に並べている店もあって、いつも気になっているんだけど、まだ、購入したことはなく、いつか、小豆でも買おう。

最新のマイブームは小豆を炊飯器で炊き、半殺しでつぶしたのをまた少し水いれて煮て、粉寒天をいれて固めたのを食べること。羊羹とも言い難い、煮小豆の塊を砂糖など入れず、小豆の甘味だけで食べる。これでも、十分に甘い。かつ、小豆は繊維質も多く、カリュームも多い食材なので、お通じにもいいし、むくみ予防にも貢献してくれる。。。らしい。

だから、今、食べている小豆が無くなったら、この店で買いたいな。と歩く。

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庚申塚の駅に都電荒川線沿線の昔ながらの観光スポット案内が、またまた、レトロな作風で貼られてあったので、さらっと眺めてみる。

そこで目に止まったのは雑司ヶ谷の「夏目漱石の墓」

大分前に息子が「雑司ヶ谷の夏目漱石の墓には感動した~。お母さん行ったことある?」言ってて、「お墓参りが趣味なんて、こうしろう、キモイ」と言ってたことを思い出した。

「あ、文豪に知恵を借りるっていうのもいいな~行ってみよう~。それに雑司ヶ谷近辺ならきっとお地蔵さんもいらっしゃるだろう」と目的地を雑司ヶ谷に設定した。

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雑司ヶ谷墓地の前の看板。「どれどれ、夏目漱石の墓って?」と看板をしっかり見るが、どこかは書いていない。

じゃ、歩いてみようと歩く。

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個人のお墓にお地蔵さん。

63の回で、このようなタイプのお地蔵さんは「如意輪観音さま」と知ってるも~ん、って心の中で自慢して歩く。(アホだ~ね~)

で、歩いても歩いても、夏目漱石のお墓らしき石の構造体に出逢わない。

ここで、やっぱりグーグル君だ~

夏目漱石のお墓と検索すると

「東に進みます~~~!」って。

「さすが~できる男は違うな~」と私にとってはできるいい男に擬人化されているグーグル君を褒める。

歩き歩き

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到着したか~と思うとお墓の背中だった。(笑)

金之助とおっしゃったんだよね~私の友人に金一さんっていらっしゃるけど~と秋田の金ちゃんの顔も浮かぶ~。

そして正面に向かうと

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慶応3年から大正5年まで生きていらしたんだ~。

そんなに昔の人だったんだね~。と再認識。

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あたらためて、夏目漱石さんのお墓の前で手と手を合わせて幸せ~って拝ませていただいた。

もごもごもごもごもごもごもごもご~~~~~です~で、もごもごもごもご~~で頑張ります~~~。

と、

「いいんじゃね~の」

と言ってくれた気がした。

それでいいのだ。

空を見上げると

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さわやか~~~~~。

「いいんじゃね~の」なのだ~。

と単純るんるん気分で歩いていると一輪車に乗った男の子もニコニコして見てくれている。

なんだか、お伽の国ぽいぞ。

一気に童話の世界か?

と、思ってたら、なんと・・・・・

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猫しゃんが、ひょいと出てきて、ひょいと消えた。

すごすぎる~~

夏目漱石さ~~~ん。ありがとうごぜ~ます~~~。

文豪は、やはりやることが粋ざんすね~~~。

あ~来て良かったです~~~。

と空にむかって叫ぶ~。

このエリアは楽しい。

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こういう看板や・・・

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こんな看板

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都から指定されているお花やさんも素敵だ。

なかなか良いではないか~。お墓が好きだと言った息子の気持ちを今、やっと理解した。

さて、けど、あれ~お地蔵さんは?

あの如意輪観音さんにしようか?

いや、まだ、諦めない。

と。もう一度、グーグル君にお寺と検索かけたら、一件近くにあった。

「本教寺」と出た。

そこに向かって歩いてみる。

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お地蔵さんはないけど、何か掲示物。

服部嵐雪のお墓と書いてある。

今、調べてみると、あの松尾芭蕉の弟子で

「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の句を残した俳人であった。

なんか、文化芸術に触れる散歩だな~けど、お地蔵さんがいずこ~~。

と、半分あきらめて帰ろうとしたら、、、、、、、

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水子地蔵 寛受院という看板。

え?戻るの?お寺さん他にあったかな?

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本教寺の向かい側に

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普通のお家のような佇まいのお寺さん。

そして道、ぐるっと回ってみたら、

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お地蔵さんがいらっしゃった。

今回のお地蔵さんは水子の供養のために建てられたのでしょうか?前掛けは赤ちゃんのよだれ掛けで、子どもが好きそうなジュースや飴などがお供えされていました。

朝早くから、お地蔵さんと会話して絵を描かせていただきました。

ではご登場いただきたいと思います。

お地蔵さん、お願いしま~す。

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「はい~。おはようございます」

「お地蔵さん、おはようございます」

「shibuさん、私どもをキラキラに描いていただき、ありがとうございます。本来は地味な地蔵なんですけどね~。こんなにキラキラしてて、恥ずかしいけど、嬉しいです」

「お地蔵さん、私もはじめはシンプルに描いて終わろうかと思ったんですが、描いているうちにお声が聞こえてきたんです」

「え、声が?なんて?」

「はい。『ありがとう』って」

「そう。本当なのよ。私たち、shibuが気が付いて戻ってきてくれる~ってみんなで、ざわざわ~って、ね~来るよ~来るよ~どうしようって思ってたの。だってね、文豪のお墓をご紹介するのでもいいでしょ?」

「いや、それはそれ、これはこれです。お墓とお地蔵さんとは別です」

「そうなの~~?」

「はい。逆にジュースとかお菓子とか何もお供えできるものがなくって、申し訳なかったと思っているんです」

「そんなことはどうでもいいのよ」

「お地蔵さん、昨日ですね、、、、私映画みたんです」

「なんて映画?」

「https://www.youtube.com/watch?v=k7JnK4VJR54

奇跡の授業 受け継ぐものたちへ というフランス映画なんですが、第二次世界大戦のナチスドイツのアウシュビッツの収容所の件を落ちこぼれの生徒たちが、教師の指示で調べはじめてから、生きるということを考えはじめる映画で、とても良かったのですが、その中で、収容所に入る時、男女関係なく髪の毛を丸坊主に剃られて、人格も否定されるって話と、やはり、一番に犠牲になったのは労働力にならない幼い子供と女性との話も出て、、、、」

「それで?」

「それで、私も抗がん剤で禿に二回なりましたがね、、、、一回目、禿げなった時、もう人生おしまいだって思いました。正直、息子の前で泣いた。今はおかげ様で生えてきているけど、抗がん剤には疑問が私は残っています」

「そうね」

「それと、人格否定されるアウシュビッツの収容所の話とちょっと被ったのと、お地蔵さんって、みなさん、丸坊主じゃないですか?人格とかおしゃれとか気にならないのですか?」

「そうね~。もうおしゃれとか、あんまり気にしていないかな?世の中は一切皆無ってしっている?」

「何ですか?」

「世の中は常に悩みことが多いってことね」

「はい」

「お坊さんが丸坊主にするのは、悟りを開いて、悩みを悩みと捉えないための一番はじめにする修行らしいのね」

「はい」

「私はお地蔵さんに、なった時から、もうこの姿だけど、人間が髪の毛があったのに、何かの事情で丸坊主になるって嫌な気持ちでしょうね~」

「自分からなら納得も行くでしょうが、正直、映画も見て、髪の毛って女の命なんだな~って思いました」

「そうだよね~」

「あ、お地蔵さん、私また来ます。今度はお菓子持ってきたいです。なんだか、絵描いてて、喜んでくださった波動を感じたので、また、来たいです」

「そうなの?嬉しいわ。とにかく地味なんです。私たち。けど、地味ながらもね、流産したり、いろんな意味で生むことができなかった赤ちゃんを思う女性に参拝してもらっているのよ。みんな切ない心を抱えながらも生きていっているの。人間って素晴らしいよね」

「はい。なので、もう、アウシュビッツのようなことは嫌だし、私の場合は抗がん剤も嫌なんです。で、免疫上げるために、自分の得意なことしているんです。それが散歩と絵を描くことと、文章書くこと。それでお地蔵さん巡りしているんです」

「そうなのね。お地蔵さんネットでも噂は聞いていたけど、私たちの所まで見つけて来てくれるなんて思ってもみなかったのよ。だから、本当にありがとう」

「ありがとうございます」他のお地蔵さんも一斉に声を出して言ってくれた。

「こちらこそ、ありがとうございます」

幸せになりましょう。

今回は優しくみんなと指切りげんまんしてきた。

ちゃんと幸せになりましょう~~~~。



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