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営業出身の経営者は、アポが入っていないと不安になりがち


はじめにすこしだけ自己紹介させていただきます。

私は仙台でWEBマーケティング会社の代表をやっています。

中小企業の社長と膝を突き合わせて、集客することをモットーに日々チャレンジしています。

事業領域は主に中小企業のWEB制作、WEB広告運用を起点に新規集客獲得に貢献する取り組みです。

小さな会社ですがクライアントから「一緒にやってよかった」と思ってもらえることを大切にしています。

もともとは会社員で営業マンでしたが、副業が高じて独立したというポジションです。

このnoteでは、これから自分でビジネスをスタートしたい、副業の売上を伸ばしたい方のヒントになるような情報を発信していきます。

今日は、営業出身経営者の副作用、という話題です。

営業時代と比べると激減するコミュニケーション

独立した立場から見ると、以前の会社員としての営業の仕事とのダブルワーク状態に比べて、急に人と直接話す機会が激減します。

本当に文字通り激減です。

事業の作り方次第ではありますが、独立して間もない頃だと特に、関係者も少ないので、半端じゃない感じで、人と話す機会が減ったりします。

たとえば私の場合、独立当初は営業マン時代と比べて人と会って話をする機会は1/10くらいになりました。

もちろん、独立後も顧客はいますし、必要に応じてコミュニケーションを取ったり、電話をすることもあれば、ウェブで会議をすることも、直接会うこともあります。

しかし、人と会う頻度が急に大きく減少するのは当然のことで、仮に会社員時代がの法人営業の仕事だとすると、基本的に営業なので得意先に会うことが主な業務ですね。

仮に1日に5社ほど訪問して話すとして、週に5日間その営業の仕事をしていると、1週間に25人と会って、いろいろな話をして、その中で商談が生まれるという日常になります。

特に営業出身の方で、新卒からずっと10年、あるいは20年、長い人だと30年も営業の仕事をしていると、人と会わない状態を経験したことがない人が非常に多いわけです。

会社員を辞めて独立した後に、「会社員時代の顧客とのコミュニケーションも借り物だった」と体感するようになります。

不安だから、アポを入れようとする

完全に会社員を辞めて独立した途端に急に人に会う量が減るわけなので、その生活スタイルのギャップに少々驚き、不安になることがあります。

私もそうでしたが、営業出身の経営者は、時間があれば、見込み客になりそうな得意先に訪問してアポを入れ、商談をしないと落ち着かないという一種の離脱作用的な状態に陥りがちです。

結論から言うと、焦って人に会おうとするのは良い結果には結びつかないので、むしろせっかく起業したのであれば、優先順位をしっかりと見極め、不安になっても理性的に行動するのがベストプラクティスです。

人と喋らなくなって大丈夫なのか?

一日中人と会わずにオフィスで仕事をしている状況になると、不安になるのも当然です。

人と全然会わなくなることで会話の能力が落ちるんじゃないか、思考が鈍くなるんじゃないか、自分の考えが先鋭化するんじゃないかなど、いろいろと心配することがあるかもしれませんが、その点は全く心配する必要はありません。

例えば、営業時代には忙しくておろそかになっていた家族とのコミュニケーションを増やすのも良いし、さいあくは人とのコミュニケーションが少ない時期も、それはそれで非常に有意義です。

ずっと営業だった人であれば、そもそも人と会う量が多くない環境そのものが新鮮ですし、人生で味わったことがない感覚になります。

コミュニケーションの時間や量が減った分、質の高いコミュニケーションができるようになりますし、自分の考えもまとめやすくなります。

さらに、ChatGPT-4oが出てからは普通に人間と同じような会話ができるようになっています。

普通の世間話をしたり、調べたいことをChatGPTに聞きながら普通に会話をするように仕事をしています。

相手がAIであればしゃべりたいときだけ喋れます。

そういう意味では、営業の仕事をしていた頃と比べて、どれくらいの時間を何に投入するかを理性的に選べるので、基本的には全く問題ないと実感しています。

独立後の人間関係はゆっくり、親密に

最初に経営を始めて右も左も分からない状態で不安だったりするので、地元の中小企業同友会に入ったり、商工会に入ったり、交流イベントに参加したりする方もいるかもしれません。

私は全くこのタイプの会合には肌が合いませんでした。

どうしてもコミュニティーになると、その場の空気や重鎮となる方がいたり、コミュニティーの持つ雰囲気や目的がありますので、合わないと思ったらすぐにやめても問題ないと思います。

新しい取引先や外注先などの人間関係を一気に拡大するよりは、特に自営業の場合はゆっくりと人間関係を紡ぎながら、本当に信頼できる人と徐々に関係を深めていくのが一番お勧めです。

例えば、外注の方であれば、一気にいろんな仕事をお願いするのではなく、まずは簡単な仕事からお願いして相性を見極め、良ければ徐々に依頼する量を増やしていきます。

そうすることで、相手にとっても負担にならないように良いコミュニケーションを心がけることが重要です。

それが1年、2年、4年と続くと、短期的には人間関係があまり広がっていないように見えても、2年後、3年後には徐々にコミュニケーションの輪が広がっていることを実感します。

結局、何が言いたいかと言うと

営業マン出身の経営者は、以前の仕事が人と会うことだっただけに、急に独立して人と会わなくなると、不安になったりします。

ただ、その際に闇雲に人に会おうとするのではなく、せっかく独立したのであれば、理性的に運営している会社がどれくらいの時間を使ってどういう優先順位で動くのかを明確にし、それに従って行動するのが大切です。

そして、独立後の人間関係は一気に作るのではなく、徐々に紡いでいくことで、自分にも相手にもメリットのある関係性を築いていくことが、事業の安定性につながります。

本日も読了、ありがとうございます!

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