見出し画像

副業から独立!だけど、思ったより事業が進展しない?

最初に少しだけ自己紹介させてください。

私は仙台でWEBマーケティング会社の代表をやっています。

中小企業の社長と膝を突き合わせて、集客することをモットーに日々チャレンジしています。

事業領域は主に中小企業のWEB制作、WEB広告運用を起点に新規集客獲得に貢献する取り組みです。

小さな会社ですがクライアントから「一緒にやってよかった」と思ってもらえることを大切にしています。

もともとは会社員で営業マンでしたが、副業が高じて独立したというポジションです。

このnoteでは、これから自分でビジネスをスタートしたい、副業の売上を伸ばしたい方のヒントになるような情報を発信していきます。

今日は、「副業の状態から晴れて独立した!だけど、思ってたよりも事業が成長しない?」という話をしてみたいと思います。

まず、副業時代に感じがちなバイアス

副業から、完全に独立したあとでは当然ですが時間の使い方が全然変わります。

少なくとも正社員であれば平日朝から帰宅して18:00とか19:00くらいまでは会社員としての仕事に時間を充ててますよね。

となると平日夜の残り時間と、土日くらいしか副業に時間が使えません。

この状態の会社員だとすると「仮にすべての時間を副業に使えるなら、事業の収益が何倍にもできるのに」と思いがちです。

平日夜と土日だけのワークでこんなに副業で成果が出せてるなら、完全に独立後に2倍にも3倍にも事業を大きくするのは難しくない、そう思うのもムリはありません。

だけど、私もそうでしたが、これがなかなかイメージ通りにいかないんです。

上記のような2倍3倍の成功イメージは多分にバイアスがかかってることが多いですね。

もう少し現状を分析して、独立後にどうやってさらに事業をうまくグロースさせるのか、は緻密に副業時代から考えておくのが良いでしょう。

その理由を詳しく書いてみます。

人脈だけで仕事が取れるフェーズは確実に終わる

まず、副業ですでに事業が一定規模になっている方の多くは「これまでの人脈で仕事になっている」というのが多いのではないでしょうか。

つまり、副業の状態では一から営業して顧客を獲得するのは非効率なので、必然的にそうなってしまうんですが、知り合いにお客さんになってもらったり、お客さんになってくれそうな人脈をたよりに、売上をつくりますよね。

当然ですが、知り合いに提案した方がすでに信頼の土台がある分、話は決まりやすいし受注率は大きく伸びます。

人脈をメインに事業を伸ばしている段階では、スムーズにいくのは難しくないとしても、人脈でつくれる売上は確実にどこかで枯渇します。
(話をシンプルにするために、ネットワーク・エフェクトの使い方がめちゃくちゃうまい、とかのレアケースの話は割愛してます。)

ここでなにが言いたいかというと、既存の人脈には売り切った状態で独立するとなると。。。

全くこれまでとは違う販売方法を開発する、というのが極めて重要になるということですね。

そして。。。

思い通りにいかないことの多くは独立後に経験することになる

さっきの話は人脈に限定して紹介しましたが、いわば副業のフェーズで成功を収められている状態は、言い換えれば「安全で着実な運営しかしていない」と表現することもできます。

もちろん、人脈での売上を作りきって、独立後の事業の組み立て方はいくつも用意してから独立する方がほとんどだと思います。

副業時にはできなかった大胆な戦略や、より大きなチャレンジは、思ったよりうまくいかないことが多いです。

よく言われてる新規事業の成功確率が1/10くらい、という表現にぴったり当てはまります。

するとどうなるか。

チャレンジは多いのに、思ったより事業が成長しない、という状態になります。

「いろいろあの手この手で試行錯誤しながらやってるけど、思ったより売上に結びつかない」状態は副業時代には感じたことのない感覚で、新鮮ですらあります。

反対に、これまでやってこなかったチャレンジをやっていて、そこから得られる小さな失敗の多くは、もちろん無駄にはならないし、そういう経験でしか得られない学びも確実にあります。

副業時に意識できていなかった管理コストも膨らむ

独立後に客数が増えて売上も徐々に上がったとしても、売上が増えた分だけ既存客フォロー、対応コストの割合も確実に増えます。

その結果、自分自身が「独立後やろうと思っていた新規の施策」に回せるリソースが想定よりも少なくなって、これもまた思ったより成長させられない要因になったりします。

このテーマ、まだまだいろんな要因があって書ききれませんでした。

長くなってしまいそうなので、今日は一旦まとめに入りたいと思います。

なにが言いたいかというと

人脈で効率的に仕事が取れていた副業時期というのは、ある種のボーナスタイムみたいなものです。

副業時代に描いていた「独立後はこんな施策でグロースの果実をもぎ取ろう」という画は、うまくいかないことがめちゃくちゃ多いです。

加えて、客数が増えても事業の管理コストや既存の売上を守るための業務も膨らむので、2重の面で、思ってたよりもうまくいかないことが多い、というのがありがちです。

だけど、私としてはそんなフェーズも次の成長に必要な通り道と解釈して、楽しめるところは楽しみながらやっていくスタンスが良いと思います。
むしろ、そんな状態も楽しめるくらいの資金的な余裕を持って独立するのが重要です。

副業から将来独立したい、という方の場合はそんなケースも想定しながら、会社員を辞める前にテスト的にいろんな新しい施策を試してみるのも良いと思います。

あとは会社員をやめて独立するのは、副業だけでいつでも飛びたてるくらいの状態になってから独立するのがおすすめです。

本日も読了、ありがとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?