Leonard

りより

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これ、何記事目?

前置き 飲食業というのは実に魔境だ。 参入しやすく、楽しみやすいが、 失敗しやすく、損切りも難しい。 今の日本では輸入に頼っている食用油を始め、小麦や果物や野菜までもの値段がどんどん上がり、安くて良いお店という昭和の偶像のような店は段々見なくなっている。 今までリーズナブルで打ち出していた店舗も、今では比較的リーズナブルという立ち位置のまま値段をあげ続けている一方だ。 この先、日本の飲食業がどうなるか解らないが、どうあれ老後の私が手慰みに店をしながら暮らせる程度には心

    • "HOME"less2020.中学や高校、専門のときもそうだった。 金がなくて金がなくて、灯りと人が最後まであるのはその県の中心地の駅だった。 駅は日常と非日常を一定の規律の下で丸ごと受け入れる特殊な場所だ。説明できないが、夏至線や太陽系のような構造を感じる。 ろくな音楽もない。巷にあふれる音楽を聴いては、人類が育み発展させてきたお前らのラブの引き出しはそんなものかと怒鳴りたくなる。 それでも街か、自然か、思いつく誰かをとりあえず無差別に想像して、その歌を歌いながら帰る。

      • 冷蔵庫は常に全力で回せ

        Ricetteあぁ、愚かなる冷蔵庫の片隅で 消費期限(うんめい)を背負いし者よ。 1.冷蔵庫から消費期限切れの合挽き肉を見つける三日ほど消費期限を過ぎていたが、 寮の冷蔵庫は常に最大出力で冷やしていたから、食中毒を起こすラインは免れていた。 今日ならしっかり火を通して食べられそうなので、焼いて煮込んでしっかり火を通してパスタにする。 材料 消費期限3日過ぎの合挽き肉 セロリ にんにく マッシュルーム 玉ねぎ バター オリーブオイル トマト缶 スパゲッティ     好みの

        • ウマヅラハギ、ヤハギオギオギ、ヤハギオギ

          とはいえ朝起きて鏡を見たとき、自分の顔がウマヅラハギになっていたら狂わずに生きていられる自信は、正直ない。 スズキとかカジキなら妥協の余地はあると思う。 僕の地元では気軽に手に入れる機会がなかったから、ウマヅラハギ丸一匹買って700円で済んだことも含めてとても嬉しい。 肝のパスタなら、にんにくと唐辛子のシンプルな仕立ても良いが、 たったさっきアクアパッツァで肝をダイレクトに楽しみすぎてしまったので、 同じ系統で来ると盛り上がりに欠ける。 リゾットを作るつもりだったので

        これ、何記事目?

          そもそも魚が旨いから何しても勝ち

          冷蔵庫にウマヅラハギとイボダイしか、ない。 存在しないあるある、"イボダイとウマヅラハギ余りがち"。 このところ天気が悪くていまいち家事を行う体力が捻出できなかった。 しかし片頭痛で何もする気が起きない日、 アクアパッツァなら作れる、という人は多いだろう。  一昨日買っていたものなので、半分ほどは生で食するつもりだったが全部火を入れることにする。 ここに住んでる間はもう一度くらい買えるだろう。 イタリア料理は自炊において 食材を無駄にする必要がないし、材料選びの懐も広

          そもそも魚が旨いから何しても勝ち

          深夜3時に食べる"日本酒と菜の花の洋風粥"

          前書き どうも。流離いのイタリア料理人です。 レオパレスのワンルームに住んでいるんだけど、キッチンが気が狂うほど狭すぎるから腹が立つ。 なぜ日本人はこんなに自家料理に無頓着でいられるんだ。(*筆者は日本人) イタリア料理人だけど、理由あって今は割烹旅館にいる。というわけで今、非常にイタリア料理が恋しい。 アパートのワンルームというのはパスタマシンを固定する場所すら探すのが困難だボケカス。 しかし派遣社員となった今、電気とガスを支払ってくれる寮に文句は言えない。 しかしこの

          深夜3時に食べる"日本酒と菜の花の洋風粥"