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冷蔵庫は常に全力で回せ
Ricette
あぁ、愚かなる冷蔵庫の片隅で
消費期限(うんめい)を背負いし者よ。
1.冷蔵庫から消費期限切れの合挽き肉を見つける
三日ほど消費期限を過ぎていたが、
寮の冷蔵庫は常に最大出力で冷やしていたから、食中毒を起こすラインは免れていた。
今日ならしっかり火を通して食べられそうなので、焼いて煮込んでしっかり火を通してパスタにする。
材料
消費期限3日過ぎの合挽き肉
セロリ
にんにく
マッシュルーム
玉ねぎ
バター
オリーブオイル
トマト缶
スパゲッティ
好みのワイン 各適量
2.油を敷かずに肉をぶち込む
IH対応のコーティングフライパンに直で合挽き肉を放り込み、パチパチ鳴る程度の温度でじっくり火を入れると、肉が自分の油を出してくる。
今回の場合は脂を拭き取るが、新鮮ないい肉の場合、ここで引き出した脂の旨味をそのまま利用するのも合理的な手だ。
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肉に焼きめがついたら塩、それを両面繰り返し次工程へ。
3.冷蔵庫にある香味野菜
セロリのアッシェとにんにく、トマト缶があった。
これらを加えてソフリットし、白ワインでデグラッセ、
アセゾネしつつトマト缶を加えて煮込む。
4.はい失敗
合挽き肉の脂をしっかり拭ったため、すこしコクというか肉味の厚みにかけるバランスになってしまった。さてどうするか。
5.…からの〜??(煽り
冷蔵庫に余っていた玉ねぎとマッシュルーム、これらを適当に切ってバターとオリーブオイルで炒める。一度デグラッセしてしっかり旨味を引き出したら、ボロネーゼソースに加えよう。
今回の僕は白ワインと砂糖でコク足し。
アミノ酸と甘味の深さが欲しい。
とにかく、バターや生クリームでも良い。
とにかく脂を引いたのだから脂を与えればよい。
けど油分と脂は違うことに留意。
今回、拭き取った脂肪と同量程度の脂肪と旨味を外から与える。
![](https://assets.st-note.com/img/1709735247995-FKFDeR21Z7.jpg?width=800)
日本人なら誰もが処理に困ったことがあるてあろう、余ったパルミジャーノレジャーノの耳も細かく刻んで、ボロネーゼソースに加える。
これらが合わさった段階で弱〜中火にかけ、ひと煮立ち。
6.パスタ湯を沸かす
今暮らしているワンルームは恐らく料理を作ることを想定されていない。
フライパンと鍋を2つ同時進行で調理するほどのスペースはない。
よってパスタを作るときは毎度、
1.ソースを先に作ってパスタ湯を沸かし
2.茹で上がったら湯鍋とフライパンを入れ替え
3.再度フライパンを火にかけ
4.熱々になった湯鍋の置き場所に困る
という動きを毎回行っている。億劫で憂鬱でなんと滑稽な作業であろう。哀れな生き物である。
7.茹で上がったら
ソースのあるフライパンにパスタを加えて一緒に煮込む。
もはや消費期限(うんめい)は書き換わっている。
8.盛り付け
言うまでもない。
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今回デグラッセ等に使用したワインは全て白ワインでしたが、全然赤で良いです。
(牛肉の煮込みに赤ワインは間違いない。)
赤玉ワインなんかは甘さがソースに深みをもたらし、しかも安いんで、煮込み調理の際には手堅いなぁと思ってました。
![](https://assets.st-note.com/img/1709735686132-8QAeNpk68i.jpg?width=800)
そしてこのPuglia州のトレッビアーノ.
この一瓶605円だったか。
トレッビアーノ(ぶどう品種)を近場の酒屋ですらほぼ見かけなかったから即決で買い物かごに入れた。
口に含んだ時の柑橘の香りに、丸い酸味と豊かな甘み。土着品種どれも魅力的だけど、トレッビアーノだったらアンバサダーにでもなりたい。
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