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ミュージカル『この世界の片隅に』(2024)

今年5月、日生劇場で初演を迎えた
ミュージカル『この世界の片隅に』

その、前楽(一部キャストは大千秋楽)を
広島・呉で観てきた

2023年7月27日@呉信用金庫ホール

恥ずかしながら、『この世界の片隅に』の原作コミックやアニメやドラマがあったことは知っていたが、見たことはなくまったく内容は知らずだった

そこで、観劇前にホールと少し離れた
呉市立美術館で開催されている、
「こうの史代漫画原画展」を訪れた

こうの史代さんの作品の原画はもちろん、
広島の平和記念資料館の展示物に触れた
資料も併せて展示さされていた

そして、ホールに向かって観劇🎶

戦時中の話ではあるけれども、
その中を生きるすずさんの"居場所"を探す、
というところをストーリーの軸にしていた
名言だらけ!!
おそらく、セリフはほとんど原作のまま

悲しいシーンはあるけれども、
悲しい、辛い、という気持ちだけではなく、
最後は温かさを感じる終わり方で良かった

舞台は結構急な傾斜がついていて、
真ん中は廻り盆になっており、
回っているところを歩くことで坂道を歩くようになったり、
できた高低差で籠の中身になったり家の縁側になったり、
いろんな使い方をしていて面白かった

作品の舞台が呉、ということもあり、
広島の方言や、
終盤のセリフで「呉」と言う言葉の意味が、
他の場所で聞くより、よりぐっと来た気がした

そして、なんと言ってもアンジェラ・アキさんの
紡ぐ音楽が素晴らしくて、
懐かしさを感じ、温かさも感じる音楽

アンジェラ・アキさんと言えば、
僕の世代で知らない人はいないであろう
「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」
合唱コンクールで僕はピアノ伴奏をした

2014年に活動休止し、再始動1作目として
携わった、この作品を観ることができてよかった!!

帰りの電車の車窓から、
偶然花火大会の花火を見ることができた!
写真は取れなかったけど、広島で花火を見るという奇跡😄



ランチは、大和ミュージアム横の
海自カレー🍛





約80年前、
僕が住んでいる場所から数百キロメートル
離れた、同じ日本で、
こんなことがあった、ということを知る
とてもいい機会になった

今回遠征をするにあたって、
遠征だけど、楽しみ!!わーい!!という気持ちではなくて、
広島で途中下車して平和記念資料館など立ち寄ろうかということを考えて、
平和について考える機会にしたい、と思った
結局時間の都合などで広島で途中下車できなかったけれど、
この作品を見ることで日本で起こった戦争の記憶を風化してはいけないと強く感じた

その使命が演劇にあると僕は思っている
(そんな偉そうに言える立場ではないけれど)


世界から兵器がなくなりますように

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