生きているのはなぜだろう。

◯養老孟司さんと池谷裕二さんの
定義=「生きている」
を読んで

エントロピーは増大する。これはある系における観測に過ぎないと思う。実際の世界は秩序化と無秩序化を繰り返す。ただし、秩序化も無秩序化もメカニズムはドミノ倒しに過ぎないと思う。このことは生物を観察すれば気がつくだろう。

普遍の法則は、エントロピー増大ではなく、いわば、ドミノ倒しの法則であると思う。
はじまりのことはわからない。何故ならもうはじまってしまっているから。倒れる前のドミノについては夢想することしかできない。何故ならドミノは倒れ続けているから。
それならば。
さあ、ダンスを踊ろう。

すごく直感的な話をすると、エントロピーの増大だけでは、死しか説明できない気がする。生については、その構成要素の一部しか説明できない気がする。
説明ができないことが良いことか悪いことかわからないが、わからないってことを知るのが人生なのかもしれない。時々わかったような気になりながら。

(おかえもんさんのツイートより)
やっぱりどう考えても言葉には時間が含まれている。時間のない言葉なんて存在しないよ。
すべての言葉は物語だ。

私もひょっとしたら似たようなことを空想しているかもしれません。
深読みお待ちしていますm(_ _)m。
私は今、サヴァン症候群の人にとって、言葉は物語かに興味が出てきました。

(おかえもんさんのツイートより)切り取られた言葉が誰の目に留まらなければ言葉は「止まって」いますが、誰かがそれを見たり読んだり再生した時点で、言葉は時間と共に立ち上がってきます。つまり人間が使う言葉には必ず時間が含まれているということですね。量子力学みたいなもんだと思います。

やっぱり同じようなことを思ってました。
おかえもんさんも指摘しているけど、見るという行為も時間がないと成立しない。
百歩譲って、網膜に何かがうつっているだけなら、視覚が止まっている瞬間があるかもしれないが、それも連続性だし、網膜にうつるものを見ようとした時点で、僕らは時間を利用している。

止められるのは、見たものを記録化したデータだけ。
だから僕らは、視覚に関わる感動を絵や写真に記録する。
そして、それをまた見つめた時、僕たちの脳には新たな物語が始まるんだ。
例え、何か特別な出来毎が起こらなくても、僕らの物語はそうして進んでいく。

タイムマシンの話があるが、僕らは例え過去に戻っていくことができたとしても、僕らにとってそれは、未来へと進んで行くことだろう。
だから、ほんとは世界は時々過去に向かってるのかもしれないよ?
僕らが気がつかないだけで。

ぼくらの脳は、ドミノ倒しによって、情報を処理する。
そしてだからこそ、
物語や詩や絵ですらも、
その感動を享受することができるのだ。

(おかえもんさんのツイート)人間の視覚や聴覚って全ての情報を丸写しに受け取ってるわけではないんですよね。モノゴトの前後の文脈を前提に、必要な部分を予め抽出しているんです。そうじゃなかったら膨大な情報の中から適切な情報を的確に知覚できないんです。だから人間の「覚」には時間が必ず含まれます。

そうですね。
少し話は飛びますが、それを前提に考えると、般若心経を写経したりコーランが「声に出して読むべきもの」であったりすることには、それまで想像してた以上に深い意味や意図があったのかなとまた妄想が広がります。
おかえもんさんとお話ができて楽しいひとときでした。またよろしくです。

「はじまり」は不思議だと思う。はじまりは忘れられる定めにある。忘れられたはじまりを確認することはできない。追跡と検証の及ぶ範囲しか、人は過去を知ることはできない。従って神話は肯定することも否定することもできない。だから、語り続ける者のいる限り神話は死なない。

また、確かにはじまりには、終わりと違う法則があるのだと思う。集中、結合、局在。生へと向かう法則。人はそれを確かめる術を持たないから、その奇跡を夢想する。これは愛に似ているのかもしれない。

◯「生きているのはなぜだろう」を読んで

読みました。
何言ってるかわかんないところは一つもありませんでした。
この絵本は生きていることを肯定し始まってしまったこの世界を完璧に説明しうるとともに僕には悲しくもありました。
読みながら宇宙を擬人化して気持ちを考えました。何故宇宙が始まったのか宇宙もわからないのかもしれません。

宇宙が生まれた意味を少し考えました。
宇宙は、時の流れとエントロピーの増大という規則性そのものを生み出すために生まれたのでしょうか?
それが僕らが生きていくためだとしたら、宇宙を愛せるでしょうか。

この絵本は生きることを肯定していますが、この絵本のすごいところは、清濁をあわせ飲んでいるところです。
読んだあなたはあれこれ考え出すでしょう。
手にとってみたら、世界の見え方が変わるかも知れません。
#生きているのはなぜだろう

おまけ
何だかよくわからないけど惹かれてしまうもの。子供の頃、そんなものがすごく好きだったな。
たぶん。わかることだけ書いてあるって、つまらないんだと思う。
絵本に限った話じゃ無くて。
作り手側も、この感じ、わかってないと、面白くはならないんじゃないかなー。
と思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?