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人材が40%減確定の世に『関係性の質』を重視できないマネージャーは“無能”

中小企業のマネージャーの皆さまのサポートをする中で、どうしても「信頼関係」「人間関係」といったものを軽視してしまう方がいらっしゃいます。

今回は『信頼関係が与える影響の科学的な根拠』をお伝えすることで、マネージャーや経営者の皆さんの理解をより一層深めて頂き、生産性の向上や人材不足解消に役立てて頂きたいと思います。


部下を「理解できてる」と勘違いしている上司は多い

厚生労働省の統計によると、

「部下の個性や事情を理解できている」と思っている上司:62%
「上司が個性や事情を理解していない」と感じている部下:42%

理解度に関する認識に20%もの差があり、認識と事実に隔たりがあることが見て取れます。


『関係性の質』の影響範囲は離職率、生産性、コンプラ違反…

「関係の質」が与える影響については、2012年の時点で海外の論文により発表されています。

具体的には、「関係性の質」が高まると

●部下の離職率が低下
●部下の企業貢献のための自主的な行動が増加
●部下の生産性が向上
●部下のサボりやコンプラ違反の減少
●部下の満足度の向上
●会社に対する公正感の向上

というかなり広範囲への好影響が統計的に証明されています。逆に「関係性の質」を軽視することは、潜在的な様々な利益を損ない続けてるということでもあるのです。


社会構造的に「関係の質」を重視できない上司は無能

画像出典:総務省「 第1部 特集 情報通信白書刊行から50年~ICTとデジタル経済の変遷~」

関係性の質を軽視“したい”マネージャーさんは、お話を聞いてみると

「やり方が気に食わないなら辞めていいぞ」
「やる気がないやつはいらない」

といったマネジメントを受けてきています。当時は人材が余っていたので、“使いやすい人材を残す”マネジメントで良かった。

ただ2023年現在、生産労働人口(16歳~65歳)の人口がピークの1995年から19%も減っていて、27年後の2050年には今より更に30%も減ることが確定しています。


つまり、「合わない・使えないから辞めさせる」は許されない。

信頼関係を軸に、多種多様な部下たちの才能を引き出し、それぞれが抱える事情を考慮したマネジメントを行えないマネージャーは『無能』として今後は扱われてしまいます。例えプレイヤーとしてとても優秀な成果を残してきたとしてもです。


まとめ

ある意味、ひと昔に比べ今のマネージャーに求められているモノは複雑かつ難しくなっているのは間違いありません。

ぜひ社内のことだけでなく、社会全体の動きも客観視しながら、ステップアップを試みて頂きたいと思います。

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