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【短編小説】 四季譜 秋の朝

秋の朝日に木々は紅葉の衣をまとう。木枯らしの風に散る彼岸花、命のはかなさを物語る。 人はこの世の有為の月日を送る輪廻の蝉か。喧騒の都に生きながら、心は麗らかなる秋の彩りを求める。 朝日に煌めく露は消え行く命の象徴、静かに逝く。コーヒーの香りに満たされしカフェ、人は情の触れ合いにほほ笑みをささげる。 四季の移ろいは世の移ろいの想い致す。過ぎ行く時をしっかりと愛で、この心の琴線に触れることで人生の美しさを知る

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