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『日本一のキャリア支援団体en-courageで僕が学んだこと』

この春、社会人になるとともに所属していたキャリア支援団体en-courageを卒業することになります。自分の弱さも、強みも教えてくれたen-courage に対して感謝の気持ちと、改めてこの一年で自分が得たものを記録として残したいという思いでnoteを書きました。en-courageという団体としての発信ではなく、あくまで個人の発信であることをご理解いただけますと幸いです。
目次
①en-courageって??
②なぜen-courageに入ったのか??
③2期目中央大学支部の変遷
④その中で得られたもの、課題感
⑤こららの経験をどう繋げるか?
⑥最後に

①en-courageって??

・日本最大級のキャリア支援団体
en-courageって何??ってよく聞かれるので、そもそもどういう団体なのかということを説明すると、京都大学から始まった今年で8期目の団体で、全国から選抜された学生によって運営されているNPO法人です。

僕たち7期目の実績でいうと、3万人以上の学生に対して直接キャリア支援を行い、特に京都大学や神戸大学、一橋大学においては全就活生の半数以上にen-courageを利用していただきました。

また、規模の拡大とともに、en-courageのMissionやVisionに共感してくださる企業様も増え、現在では大手〜ベンチャーまで幅広くの企業様に協賛いただいているような団体になっています。

・団体の目指すもの
じゃあ一体この団体は何を目的に活動しているのかというと、
『心に火を、生き様に志を、日本に変革を』というMissionを達成するためです。

なぜこのMissionを定めたか、それはいまの時代に本当に必要だからです。
なにかに熱中し、自分の能力や可能性が最大限に広がっている時こそが自己実現している。

これが心に火がついている状態。もちろん人によって燃え方は違うのでみんな熱くなれよとかそう言うことではありません。

「自分の好きなことをしたり、生き生きしている人を増やしたい。」
「多様性が認められる社会だからこそ心を燃やして生きていく人を増やしたい。」

じゃあ、本当の意味で自分の好きなように生きるには、
自分が熱中するにはなにが必要なのか。

それは意志がないと難しいです。
他人がどう思うかとか関係なく、自分はこう生きるんだという意志。
自分の生き方に意志を、志を持たないと自分の好きなように生きるのは難しい。

生き様に志を持った人たちによって、この日本に変革を起こそう。
そういう思いがこのMissionに込められています。

僕たちはこのMissionを達成すべく、
各大学やエリアごとに支部を形成し、活動を行なっています。

・具体的にやっていること
各支部では主に3つのことを中心に活動しています。

 ⒈学生とのキャリア面談
→主に自己理解の場所として学生に利用してもらっており、自分が何をやりたいのか?それはなぜなのか?そもそも自分が後悔しない人生って?というようなコーチング的なスタンスで学生との面談に臨んでいます。

 ⒉エンカレ主催、企業主催のイベント紹介
→主に社会理解の場所として学生に利用してもらっており、自己理解で、ある程度導いた自分の仮説を検証する場所として利用してもらっています。

 ⒊支部主催のイベントの紹介
→主に選考対策の場所として学生に利用してもらっており、模擬面接やGDイベントなどを各支部ごとで考えて主催しています。

もっと詳しくen-courageという団体を知りたい!という方がいればぜひこちらの記事も読んでみてください!

https://www.businessinsider.jp/post-186958

②なぜen-courageに入ったのか??

・もともと行なっていたキャリア支援
高知県出身ということもあり、就職活動中に地方の大学に進んだ友達の就活相談に乗ることがよくありました。そこで大きく感じた課題感としてあったのが、圧倒的な『情報格差』と『機会格差』です。自分より優秀な友達が、機会や情報を得られないことによって、キャリアの選択肢が狭くなっている。自分も就活をしていましたが、そのことを考えているといてもたってもいられなくて、気がついたら地方の学生に向けて就活イベントを主催するようになっていました。

イベント当日の様子↓
http://bit.ly/2vvIFZO

ただ、個人の力だけでキャリア支援をしていくことに限界を覚えるとともに、『情報格差』や『機会格差』って地方だけじゃなくて都会の大学の中でも起こっているよなという気づきの中で、en-courageという団体に出会い、組織として学生に価値を提供することの影響力の大きさ、かつそれを支部という形で自分の大学の学生に対して行なっていけるという点に魅力を感じ、メンターとして参加することを決意しました。

・数字にコミットするということ
また、en-courageという団体は学生と向き合い、キャリア支援を行なっていくことによって本気で日本の産業競争力を高めようとしています

これがただの綺麗事で終わらないために、しっかりと就活市場というマーケットにおいて影響力を持つ必要があります。『影響力=数』という認識の元、各支部が本気で高い数値目標にコミットしているその姿に魅力を感じen-courageにジョインした理由として挙げられます。

③2期目中央大学支部の変遷

・2期目の支部として歴代最高の記録
さて、そんなこんなで始めたエンカレッジという活動ですが、
その活動も社会人になるとともに終わりを告げようとしています。

結論からお伝えすると、僕たち中央大学は
支部KGI(初回面談数):832回 結果:850回
→過去の2期目最高の数字が早稲田の初回面談数800回
という成果を残しました。(数字は今現在も伸びています)

これだけ、見ると2期目として順調に支部が成長しているように見えますが、その実態は本当に本当に、本当に紆余曲折ありました。。。。

・全国の支部の中でも最大の組織崩壊!?
en-courageという団体は組織のKGI達成のための戦略を考えるセクション(人事,マーケティング,営業企画等)という機能と実働として活動するチーム(営業等)という機能がお互いに連携しながらMission達成を目指します。

僕たちの支部は7月に支部長、副支部長、全セクションのリーダーが中央大学支部を脱退しました。

理由はそれぞれありますが、文字通り支部の崩壊です。
それに伴い当時30人いたメンバーのうち約半数のメンバーが支部を脱退しました。

当時、僕は副支部長(セクション統括)として活動していたのですが、
自分たちが採用したメンバーが次々と辞めていくことを目の当たりにし、
悔しさと悲しさの二つの感情とともに、自分の無力さを痛感しました。

支部の成果を追い求めるがあまり、
メンバー個々人のWillに向き合いきれていなかったと今でも反省しています。

・何があっても絶対にブレない、自分たちの存在意義
組織が崩壊し、どうやったらこの状況を打開できるのか?
その後このことだけを考え続けていました。

そんな時、たまたまメルカリの小泉さんの記事を見ました。
メルカリは社員が少数の段階から自分たちの存在意義を考える、
役員合宿を行なったことで有名です。

当時の自分に気づきを与えてくれた記事↓
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57754

この記事を読んだ時、「あのメルカリでも組織の全ての意思決定をミッションを元に下ろしている」ということ。「ミッションやバリュー浸透のためにとことん経営陣自ら泥臭く行動している」ということに当時の僕は衝撃を受けました。

メルカリですらここまでこだわっているんだから、
俺らがここにこだわらなくてどうするんだ!ということで、
en-courageのMissionをブレイクダウンさせた支部のMissionを決めるべく
MVV合宿(ミッション、ビジョン、バリューを決めるための合宿)
をそのあとすぐに行いました。

丸一日行われたその合宿では、
『お互いの価値観の共有』
『エンカレを通じて成し遂げたいこと(三年生に対して)』
『エンカレを通じて成し遂げたいこと(自分自身の観点で)』

などを徹底的に話し合い、自分たちの本当に納得のいくMVVを作りあげました。

MVV合宿の様子↓

その合宿で決まった、僕たちのMissionとVisionがこちら↓

これらのMission、Visionが後期の目標達成のための何があってもブレない指針になりました。

『組織はMission達成のために存在し、価値観や考え方が違う俺らを繋ぎ止めているものはMissionでしかない。俺らはMissionで繋がっている。』

この時の経験から、組織を考える際に圧倒的に大切なのは共通の目的であるということを再認識することができました。

・組織が数値目標を追う意味
偉大なるドラッガー先生の言葉で次の言葉があります。

組織マネジメントの最高の形とは、『「組織、顧客、社員」の3者の最大幸福になるために、チームと個人の力を最大化するように尽くすこと』

MVVを策定した僕たちは、この中のメンバー(社員)のwillと、学生(顧客)のwillを高めることはできていました。ただ、Missionから紐づいた数値目標に対しての進捗率が鈍化するという現象が起こっていました(組織のwillが追求できていなかった)。

どの組織でも往々にして起こりうる問題だとは思うのですが、
組織が成し遂げたいMissionと、それを定量的に表すための成果の紐付けに関しては想像以上に頭を悩ませました。

ここに関しては支部内でも『量と質の抗争』が起こり、
組織内でハレーションを起こす状態になっていました。

そんな時、メンバーと話し合って気付かされた
僕なりの結論をメンバーに共有しました。

結論、数値目標ってその数字自体に意味はないと思っています。
数値目標とはミッション達成のために組織をドライブさせるためのものだけでしかありません。つまり数値目標とは、長期的みたときに中大というマーケットにおいて『キャリア選択に地図を、人生にコンパスを』というミッションを達成すべく、僕らの代、そして次の世代、そしてそのまた次の世代へと、少しずつ成長しながら、マーケットへの影響力を強めていくためのものでしかないのです(組織成長のペースメーカー的な役割)。駅伝的なイメージをしてみるとわかりやすいんじゃないかな?2代目中大支部はいわば第一走者からタスキを渡された第二走者です。最短かつ最速ではるか向こうの高い山にたどり着くために、必死で自分たちができるだけ長い距離を走り、次の走者にタスキを繋がなければいけません。そして第三走者は第一走者や第二走者が走った距離をみて、最低でも同じ距離、もしくはそれ以上目指して走り、第四走者につなぎます。このように中大支部のミッションを最短で達成するためにも、俺らがどれだけ走りきったかは必ず次の世代が走る原動力になります。俺らがここまで必死に数字を追っていくことはこういう面で大きく意味がある。会社も同じなんじゃないかな??あるべきを達成するために組織が存在し、それを最短かつ最速で達成するために戦略を描く。そう考えると俺らが今必死にやることって必然なんじゃないかなって。入った会社で全力を尽くすのは必然なんじゃないかなって。できるだけ『俺らの限界を出し切り、次の世代にタスキを渡す』。今できることを全力でやろう。支部として俺らは必ずミッションを達成します。

『数値目標はその数字自体には意味がない』そう気付かされたメンバーに本当に感謝しています。ありがとう。

この共有を皮切りに??笑
数値目標を巻き返し、
目標達成することができました。

・みんなで繋いだタスキ
今になって振り返ってみると残っていたメンバーよりも脱退したメンバーの方が多いという特殊な支部になっていました笑。

ただ、純粋に思うこととして、
理由はどうであれ離脱したメンバーの思いも背負ってこの成果に繋がっているなとしみじみ感じています。

漫画『キングダム』で僕が好きな一コマがあります。

中華の中でも武神と恐れられる史上最強の敵龐煖(ほうけん)と戦う時の、主人公信の一コマなのですが、個として圧倒的武力差があるはずなのに、信は絶対に倒れません。それは、「信は一人で戦っていない」からです。信の本当の強さは「今まで戦ってきて倒してきた相手」や「信の夢を最後まで見届けることができなかった仲間の思い」を背負っている所にあるのです。

ここまでで大げさではないのですが、後半自分が支部長として頑張れた原動力と重なる部分がありました。辞めていったみんなの思いも背負って、しっかり最後まで走りきる。みんながいたから、達成できたよって。2期目にして850人もの中大生に価値を提供することができたよって。

なんか最後少しエモくなりましたが、ここに関しては本当に最後まで付いてきてくれたメンバー、無念の中離脱したメンバー、参加することは無かったけれども最後まで活動を応援してくれた仲間に本当に感謝しかありません。
本当にありがとう。

④活動の中で得られたもの、気づき

・組織づくりってマジで終わりがない
表題の通りです笑。組織の人数が変わってきたり、団体としての認知度が変わってくるにつれて本当にいろんな課題が出てきます。もちろんここまで、本格的な組織を経験したことがないからこそ、わからないことしかないし、

リーダーシップって何!!??
マネジメントって何!!??

て毎日思っていました。
優しいだけじゃ成果に繋がらないし、
厳しすぎてもモチベーション低下するし、

結論正解はまだ導けていません笑

ただ、一つだけ確信を持って言えることは
『トップのスタンダードが支部のスタンダードを作る』ということです。

トップが誰よりも成長しないといけないし、
トップが誰よりもMissionに対して忠実じゃないといけないし、
トップが誰よりも成果にコミットしないといけない。

それこそ、未達だったら責任とる覚悟で。

メンバーにいろんな点で迷惑をかけた分、
ここは死ぬほど痛感してます。

特に最後までこんな拙いおれを支えてくれた副支部長のれんには感謝してもしきれません。まじでお前がいたから達成できた。ほんまにありがとう。

・就活はキャリア選択にとって大事だが入り口にすぎない
ここまで約一年間活動をキャリア支援活動を行ってきて
就活生に一番伝えたいことは「みんなの今してることって入り口選びでしかないよ」ってことです。もちろん、どの会社に入ってキャリアを歩むのかは重要です。ただ、それ以上に思うこととして、「選んだ選択を正解にするくらいやり抜くことの方がもっと重要」だよってことです。要は、内定もらった会社で一年目から爆速で成果を残すために、今この瞬間どう頑張るかこの会社に入社してよかったって思えるくらい、自分がその環境でいかにやり抜けるか。こっちの方が圧倒的に重要です。だって、俺らは会社に就職したことがないから。いくら選択が妥当だったとはいえ、その選択が正解かどうかはマジでわからん。だったら、正解にしていく覚悟を持った方が確実だよねっていう話です。『その選択を正解にする』ぜひ心がけてみてください。

⑤この活動経験をどう繋げるか?

僕は、この春からHR Tech系のメガベンチャーに就職します。
まずは置かれた状況の中で必死に頑張る。

それだけです笑
スキルとか何もないから、とりあえず頑張るしかないです笑
幸い逆境に立ち向かう強さと、拙いなりにも組織を作ってきたという自信はあります。

それがどういう形で組織に貢献できるかはまだわからないけど、
選択を正解にできるよう全力を尽くします。

⑥最後に

最後までこんな長い文章を読んでくださったみなさま、
本当にありがとうござます。

今まで活動を応援してくださった友達や、社会人の皆様に
活動報告としてしっかり伝える必要があるなと思いこのようなnoteを書かせていただきました。

・中央大学支部20卒メンターのみんなへ
最後まで、一緒に走りきってくれてありがとう!!
この一年間振り返った時にみんなとの思い出ばっかすぐ頭に浮かんできたわ笑 

大学4年生になってこんな青春できたのは紛れもなくみんなのおかげです。
楽しさより、辛さの方が多かったけど、今はほんとにみんなと活動できてよかったと思ってる。

お互い別々の道にいくけど、また一緒にビジネスとかできたら最高やな。
その時までお互い全力でやりきりましょう!!!

・en-courage 中央大学支部を使ってくれた学生のみんなへ
僕は、みんなが困った時に頼れる存在を目指して今まで活動してきました。
みんなにとってそんな存在になれてるといいな。
いろいろ迷惑もかけたと思うけど、en-courageを使ってくれてありとう。
みんなが社会の構造をしっかりと把握した上で、自分の納得のいく一歩を踏み出すことを心より願っています。そして、いつか「俺は、私はやりきった!!!」と思えた時には一緒にお酒でも飲みましょう!僕もその日を楽しみに仕事頑張ります。

・その他中央大学支部をサポートしてくれたみなさんへ
支部創成期から最後の最後まで僕らのことをサポートしていただいた社会人MGRのこーひろさん、12月最後の追い込みの時期でおれらの支部の戦略をサポートしてくれた明治支部の安藤かい、その他自分の支部のことでも大変なのにいろんな知見を与えてくれた多支部のみんな、やまけんさん、辻さん、お世話になった人を挙げればきりがないけど、本当に本当にお世話になりました。ありがとうございました!!!

・中央大学支部21卒メンターのみんなへ
改めてen-courageに入る決断をしてくれてありがとう。
俺らが必死で走ってきたバトンをみんなに託します。
このバトンを生かすも殺すもみんな次第です。
みんなのことを最大限の期待と愛を注ぎながら応援しています。

これからたくさん挫折することもあると思う。
でも、最後はMissionに立ち返ってみて。
みんながいる理由はそのためだから。
何も整ってなさすぎて不平不満もあると思う。
そんな時こそぜひ、『選択を正解にする』ことを意識してみて!

批判することは簡単だけどそれって意味はない。
自分がどう関わってその環境を変えていけるか。

頑張って!!!

・好きな言葉
最後にen-courageのリーダー合宿で教えてもらって当時は何のこっちゃ、
わからなかったけど、今になったらめちゃめちゃ沁みている世界有数の名将ウェインスミスさんの言葉を貼っておきます。

「自分が代表しているチームの歴史、そのチームの名誉がかかっているということ、誰のためにプレーしているのかを理解すること、試合はその一つの試合の勝ち負けではなく、未来に続く歴史の一部を作っているのだということ。たとえ短い間でも、一度チームのジャージに袖を通したなら、そのジャージを次の人に渡すときは、ジャージを受け取った時よりも価値を高めて渡す。その重要性を理解し、それが文化になることが大事なんだ。」
                 世界有数の名将 ウェイン・スミス




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