雑記~公認会計士という資格の魅力と、安易に挑戦することの危険性~

公認会計士に限らず、士業の仕事はAIに奪われると言われ始めて久しいです。

確かに士業、特に公認会計士や税理士なんかは、記帳や入力の代行、計算や集計など、AIに任せた方が効率的である業務もたくさん存在します。

AIに仕事を奪われる点だけを見ると、公認会計士の資格は魅力的ではないと思われても仕方のないことです。悲しいですが( ´ー`)

しかし、専らAIに仕事を奪われると語る方の多くは、会計業界を詳しく知らない(or知ったかぶっている)方ではないかと最近思います。なぜなら会計業界は、活躍のフィールドが年々広がっていて(広げざるを得ないとも考えられますが)、それに伴い業務の幅や量も増えつつあるからです。

公認会計士でいえば、独占業務(公認会計士にしか出来ない業務)である財務諸表監査に加え、M&Aに関するデューディリジェンス(DD)、IPO(新規株式公開)業務、コンサルティング業務など、多用で専門的な分野で活躍する機会が増えてきています。

あくまで個人的な考え方ですが、公認会計士は「AIに仕事を奪われる」ではなく、「AIに任せられる仕事はどんどんAIに任せることで、人間にしか出来ない付加価値の高い仕事に資源を配分することが出来る」と思っています。それは、公認会計士に限らず、税理士など他の士業や他の業種も同様です。

AIと上手く共存していくことが前提となりますが、活躍のフィールドが増え、さらに付加価値の高い業務に従事するチャンスがあるという点において、公認会計士は非常に魅力があるのではないでしょうか☺️!

さらにもう1点。公認会計士という資格は「一発逆転が可能」である点で魅力的であると個人的には思います。

公認会計士試験には、税理士試験や社労士試験、弁護士試験や医師国家試験と違って、いわゆる「受験資格」がありません。やる気があれば誰でも志し、受験することが出来るのです。

合格し、大手監査法人等に就職することができれば、平均より高い年収を得ることが可能です。極端な話ですか、たとえ中卒の方でも努力次第で高い年収を得ることが出来るという、「一発逆転」を狙うことができます。

お金で魅力を伝えるのはどこか嫌らしく、ナンセンスな部分もあると思いますが、間違いなく公認会計士試験の魅力のひとつではないでしょうか☺️!


ここまで公認会計士(試験)の魅力を伝えてきましたが、伝えてきておいて次にこれをお話しするのはおかしいということは承知の上でお話しします。公認会計士は決して安易に挑戦するべきではないし、また勧めることもするべきではないと考えます。

公認会計士は日本における「三大難関試験」のひとつとして数えられるほど、非常に難易度の高い資格として知られます。受験生の立場だからこそ言えるのですが、試験に受かる受からない以前に、試験を受けることができるレベルまで力を引き上げる前に断念する方がどれだけ多いことか…( ´ー`)

したがって、公認会計士試験に挑もうと考えている方は、「学習・合格して得られる魅力」と「受験する上でのリスク」を総合的に勘案して慎重に判断するべきです。また、(私を含め)公認会計士の魅力を伝える方が受験を勧めることもまた、同様に慎重であるべきだと思っています。


なお、上記の内容により踏み込んだ、公認会計士試験等の難関資格に挑む際に心得ておくこと等をまとめたnoteもございますので、興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです☺️!


ここまで読んでいただきありがとうございました☺️!




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