星座とキャスティングを考える

最近見たバラエティ番組の各出演者における番組内での発言や立ち振る舞いから星座によるキャラクターと役割について考えてみるコーナーです。

しくじり先生 #147

出演者(以下全て敬称略)
猛獣使い(見えてる):若林(乙女座)、吉村(蟹座)、酒井(蠍座)、岡本夏美(蟹座)
猛獣(見えてない):澤部(牡牛座)、井桁(水瓶座)
中立(見えてるけど操らない):平子(射手座)

ゲスト
猛獣使い:オダウエダ(両者蟹座)

基本情報として猛獣使いと猛獣に分けて考える。
猛獣使いは視野が広くいわゆる裏回しができるタイプ。ただし自分も目立ちたいタイプや抑えるタイプにも別れるためその辺は後ほど追加する。
猛獣はその名の通り視野が狭い分推進力が高く、周りを気にせず突撃できる人が多い。マスコットや操り人形になりやすい。みんなの目印。

導入

ゲストはバラエティ対応が出来ず悩んでいるという内容。ここで一旦蟹座について考えてみる。

蟹座はいわゆる人生3周目で視野が広く、だいたいなんでも無駄のない努力で物事をクリアしていく人が多い。お笑い芸人ではやはり明石家さんま、岡村隆史、最近ではカズレーザーのようにどこか「見えてる」という印象があり、実際に的確である。いじられるというよりいじらせているという余裕も感じるし、実際そうなのだと思う。

そんな上手くやりそうな人生3周目だが、3周目がゆえの欠点がある。それは「笑いのツボが人と違う」ということである。もう何周もしているせいでいわゆる「スベり笑い」の方がツボなのだと考えられる(ちなみに櫻坂46の森田ひかるも変なタイミングでツボに入りがち)。

面白いと思うことをやっても周りは笑っていない。ただその状況も面白いと思ってしまうことは非常にお笑いに向いていないが、持ち前のスキルの高さからシステムだけで笑わせることを学習する。いわゆるフリとオチだけでなく、天丼という同じボケを重ねることを繰り返し強要する明石家さんまはよく見たことがあるなと思う。つまり存在が面白いというよりシステムを知り尽くしたお笑いマスター、お笑い怪獣とはまさにその通りである。

そんなわけでオダウエダの悩み、バラエティ対応が難しいというのは「他人と笑いのツボが違うこと」と「視野が広いのでスベっていることがわかってしまうこと」が原因と考えられる。

本編

今回はお笑い研究部なので教科書をいくと言うよりは議題に寄り添って話す場面が多かった。

植田「入道雲に手を突っ込んだみたい」
見えてる若林&吉村がいち早くツッコんでいる。この後に登場する「水面がここまであったら溺れなんですよ」など笑いのツボが違うがゆえの解りにくい例えを連発。アメトークでのブラマヨ小杉とも親和性がある空回りである。

若林「オレたちをなめるなよ」
乙女座は優しい印象がある反面、常に破壊衝動を抱えているのでたまに強めのツッコミが発動する。もちろん視野が広いため「そういうことを言っていい状況」を見極めるまたは作り出してから言うことができるため、トークに緩急がつき退屈しない。音楽でもシャウトが入ると一気に締まるのと同じように感じる。

澤部「じゃあ間をあけろよ」
牡牛座はハイパーマイペース、主人公ではないにしろ世界の中心は自分だと思っているタイプなのでツッコミのスピード感がすごい。普段はおっとりニコニコしてそうだが、周りの展開に流されないどっしり感があるので話をグンと戻すMCに多い(バナナマン設楽、加藤浩次など)

吉村「今も喋ってるからこっちが」
この後若林が「俺たちのパス回し待ってくれよ」と乗っかっていたが、このように状況から察してもう1段階突っ込めるのは引きで見ている「見えてる人」でないと難しい。見えてない人は後から『そういうえばそうだよな』と思うことはあるが、その場でできる人は限られている。

吉村「リピートする番組ですよね」
澤部が「確かに」と便乗。一旦どんな番組が全体に説明し、ここがとても重要であると赤線を引く作業。これもまた「見えてる」からなせる技である。

若林「和みますねぇ
空気の読める天才コトバスターによる秀逸なツッコミ。こんなの星座関係ありません。

平子の的確なコメント
射手座は見えてるが猛獣使いではないという特殊な立ち位置。視野は広いが裏回しはしない、という場合が多い。これは超個人主義だからだと考えられる。見えているしあの人こうした方がいいと解りつつ、自分のことが優先なのである。一見嫌な人だが、やはり視野が広い分頼り甲斐があるのも事実。嫌われたりいじられたりする人が多いが、努力と実力で跳ね返すパターンが多い。(田中みなみ、クロちゃん、田村淳など)

酒井「的確!」
ここまで発言していなかった酒井だが、相方の発言後はすぐにツッコミを入れていた。蠍座は大変よく見えているが空気が読めるゆえに場の空気になじみすぎ、カメレオンなみに見えなくなる場合がある。
最初に周りが抱いたイメージを壊すことなく完遂する場合が多いため、おとなしい人はずっと大人しく、うるさい人はずっとうるさくいる。
ちなみにドラマに出演しても同じような人の役を求められがち、というのもある(木村拓哉、岡田准一、本郷奏多など)

吉村「キミだけの試合じゃない オレたちの試合でもある」
若林のアシストを繰り返すタイプとは対照的に、吉村は自分でゴールを決めに行くタイプでもある。見えていてもタイプが違うなと感じる一言。

吉村「味付け変えるなよ」
序盤は言われた通りうまくやれるが、笑いのツボが違うため勝手にアレンジしてしまい、また見えてるがゆえに不安になるなどの悪循環がこのシーンだけでもわかる。そこを見えてる吉村が的確に突っ込む。やはりよく見えている。

平子の『オチでも緩急をつける』説明
射手座は基本的にフリオチがとても得意である。フリートークでもおおきく振りかぶってここからオチが来ますよ、の前に一拍置くことのできる場合が多い。やはり超個人主義なので自己完結が得意だからなのかもしれない。ゆえにラジオが上手い人も多い(パンサー向井、野田クリスタル、佐久間宣行など)

平子「後輩に欲されると出したくない」
吉村「操られたくないしね」

まさに見えてる人ならではの発言である。

小道具ボケがうまくいかない
これはもちろん笑いのツボが他人と違うから起こる現象である。そしてやめるという選択肢がないのもこだわりが見えて面白いポイントである。

井桁「ちょっとわかんなかった」
渾身のアルペンボケについていけなかった井桁。水瓶座はハードピュアなのでとても顔に出やすく、基本的に脊髄反射で生きているためリアクション芸が得意である(オードリー春日、日向坂の加藤、丹生、出川哲朗など)。正直ではあるが、割と空気を気にする小心者でもあるので正直すぎる発言はあまりしない傾向にある。

吉村「面白いけどね」
小道具ボケに対して一言。さすが人生3周目、スベり笑いの継承者である。

吉村・挙手からの「クラッシュ芸にしてはクラッシュしてない」
岡本→若林→吉村→平子と見えてる勢によるドリブルが繋がっていく見事な展開。そして先輩が挙手することにより空気を掌握するのもすごい。

ソーセージ切りながら入ってくるくっきー
くっきーは魚座。魚座も見えてるけど操らない中立タイプなので割と自己完結の場合が多い。変なことをしていると言うより視野が広すぎて自然にやっている変な人だが、1周回ってみんなの横にいるような人でもある。つまり笑いのツボが違うわけでもないが、1段階上に住んでいるような印象がある。

そのソーセージを食べる井桁
頼まれたらなんでもやっちゃうハードピュアのなせる技。長時間いつまでも待っていられる春日とも通ずる。常識の外に住んでいる証拠でもある。
ちなみに水瓶座は乙女座の大好物なのでよく一緒にいるパターンが多い(さんま御殿で乃木坂の弓木の発言で一番よく笑って抜かれていたのが高嶋ちさ子であったのも印象的である)。

小田「自分たちがスタジオでやるのは違うのかな」
もう中やくっきーに憧れつつも見えてるからこその発言。そつなくできる反面できないことも見えているという一面が垣間見える。

若林「ルールと自分たちの掛け算になってない」
見えてない人には思い付かない発想。

澤部「これこそ世界一受けたい授業」
若林の発言を受けての発言。見えてない人にも思いつく発想。

植田「全部やろうとするから失敗する」
見えてるからこそ飲み込みも早い。

小田「グレートムタできたらやります」
否定的な空気であるにもかかわらず折れずに発言。おそらくこの時点で自分の中だけで面白くなってしまっている可能性がある。

まとめ

基本的にオダウエダが話す→受けて若林が岡本に振る→的確な提案→吉村→平子の順番に回っていて、オダウエダが話しているタイミングでは若林と吉村がツッコミを入れていくという仕組みになっていた。

注目すべきは岡本の流れを汲んだ優等生的発言をもとに展開している点。決して井桁に振る場面は(使われて)なかった。井桁の出番は優等生的発言ではなくリアクションが主なのもよくわかった(番組にフレッシュさ、ピュアさを加えている感じもある)。

そして吉村のオレがオレがな裏回しと対照的に澤部はボールが来た時だけ走る手数の少なさも印象的だった。長年やっているためうまく機能しているように見えている。

あと平子が話す時だけ発言する酒井も印象的だった。もし平子1人の場合は変な空気になっているであろう所をうまく周りと馴染ませる役割を担っていたようにも思う。自分の番組ではない場合はこの方がいいように思えた。

若林は常に大喜利的発想で、その場で無難になりすぎない一番ふさわしい発言を終始繰り返していた。寄り添うカウンセリングであり、これだけ適任な人はなかなかいないであろう。やっぱり一言一言に気付かされることがある。


やっぱりいい番組はいいバランスで出来ているな〜と見えてない側の人間(獅子座)は思うのであった。おわり

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