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〜口から食べることで、全身の健康を保てる〜

私たちは「食べ物を口に入れ、噛んで飲み込む」という行為を当たり前のように行なっている。
しかし、高齢になると、「歯でしっかり噛む」「ごっくんと飲み込む」という機能が低下し、口から食べることが困難になってしまう場合がある。
現代の医療では、口から食べられなくなったとしても人工栄養法により、栄養や水分を摂ることができる。
しかし、いったん口から食べる能力を失ってしまうと、口の健康だけでなく、全身の機能の低下につながってしまう。

脳が活性化する大脳の運動野の指令で、噛む(咀嚼)・飲み込む(嚥下)の動作を行なう。
そして、咀嚼や嚥下による感覚刺激が大脳の感覚野に伝わる。五感の刺激が脳の中枢に伝わり、脳全体が活性化する。
消化機能が活発に働き、五感の刺激により、胃の消化液の分泌が盛んになり、腸の蠕動運動も活発になる。
肝臓や脾臓も活動し、内臓が食べ物を消化吸収する準備が整う。
意識がしっかりする→食べ物を見る(視覚)、調理の音を聞く(聴覚)、食べ物の匂いをかぐ(嗅覚)、手でつかむ(触覚)、味わう(味覚)という五感の刺激により、意識レベルがしっかり保たれる。
唾液の分泌が高まる→食べ物を噛むことで、唾液の分泌が活発になる。唾液には、口の中の細菌の繁殖を抑える「抗菌作用」、口の中の汚れを洗う「自浄作用」、口の中のpHを中性に戻す「緩衝作用」などの働きがある。

一見、動いているのは口だけに見えるのだが、脳・五感・消化菅や臓器、消化液などを全身をフル活用している。

口と全身の関係は深い。まずは口からそしてその延長線上の全身の健康を支えられる人になりたい。もっと勉強したい。

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