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断片 ほぼレビューのない本。買うか否か

 ショッピングセンターにて買いものをしてきた。無印良品のルームウェアがもう気に入っちゃって仕方なかったので、もう一種類を買ったりしてた。このサラサラの肌触りはすごい。夏場をこれでいこう。そんで同じ建物内の本屋へ行く。冷やかすつもりで行ってみたら結局買ってるという始末。アイヤー。背表紙と目が合ったんだですねこれ。そうすると買うしかない。で帰宅後にアマゾンでレビューなど見てみる。一件もなかったんだが、それもそのはずで、この本は発売ほやほやなのであった。前著があるというのでそちらも調べる。前著、二年前の発売でレビューは一件、わりと好意的なものが寄せられていた。だが一件。泣いても笑っても一件。話題の本というものではないが、さて買うか否か。続きもの的なことだったら前著からやりたいしな。悩む。

 書斎の一輪挿しが一本空いた。青い花が終わってしまったのだった。名残惜しく、ありがとうでさよならして、さて次の花を飾りたいところだが。白いカーネーションがいまサブデスクにあるのよね。この隣に何があればしっくりくるかしら。もう一回ひまわりを飾ってもよい。季節なんだろう、あちこちでひまわりは売っている。小ぶりな品種であって、あの鮮やかな黄色、元気が出るような花ですねえ。書いてたら欲しくなってきたな。飾ろうかなひまわり。ゴッホの花だよね。芸術に挑むとするなら彼に倣ってもいいかもしれない。ひまわりを見つめてもいいかもしれない。

 断片が八十件以上になってて、一件あたり千四百字ほど書いてきたので、これで十一万字以上は書いてきたということらしい。といっても原稿用紙換算じゃないとどのくらいのものかよくわからんのだが。二百枚かそこらなのだろうか。こういうのが本になったらいいよね、などとイージーなことも考えてしまう夜である。まさかねえ。方向性もテーマもない雑文であるから、夢を見てもどうにもならない。ちゃんと小説で勝負しなさいよ金井さんは。あ、自分、小説書いてるんで、って偉そうにしてんだから。書いてるだけなら偉くねえからさっさと勝ってデビューしろ。

 仲道郁代を聴いていた日だった。モーツァルトのピアノソナタ全集を最初から半分まで。家でも電車内でも買いものしながらでも聴いてた。この人のピアノはなじむ。演奏に自然体ということがあるのかはわからんが、あるとすればこの人は自然に弾いている。無理がない。無茶しない。あるのは集中力と真剣さだ。うまいとかどうとか超えちゃってるんでしょうね、息をするように鍵盤にふれている感じ。コンサートには何度か行ったけど、また行ってみたいもんだし、いつかのどこかのホールでの、精霊を呼び出すかのようなモーツァルトがまた聴けたらいいと思う。

 今日という時間はまだちょっとある。読書にあてますよ。ちょっとソロバンをはじいたら一日十二ページ読めばノルマは、最低限のノルマは間に合うみたいなのだった。控えめにいって楽勝である。ただいかんせん最低限での話なので、仕込みとしてはもっとやっておきたいところゆえ、一日あたりでは三十ページほども読みたいくらいのところ。本を一日三十ページ読む、これが少ないか多いかというと明らかに少ないのだが、その代わり内容はみっちりとスパルタンなものでございますから。多読濫読も大事だと知りながらそういうことをせず、少しの読書とか買いものとかをしてるのだった。いいのかこの人生。



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