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続・断片 5 秋のわいわい

 楽しいなあ。暑くなくて楽しいな。暑くないというだけでこんなにも嬉しいとは。まったく酷暑と残暑の我々人類に対する仕打ち、そいつが終わったってことでね、気温35度とか拷問だったからね。してみれば我々は拷問に耐えて生き延びたのだ。よくやった。がんばった。さあ涼しくなってきてどうですか、なんか楽しいことをきちんとできていますか。予定は入れましたか。せっかくのこの涼しさ、なんでもやったればいいんじゃね。あたくしは読書の秋、及び芸術の秋とします。秋のみならず冬にまでこれを続けます。15日にはまたコンサートへ行くのだ。今度はパープルのネクタイをつけていくつもり。何者に見えるんだろうな。オレンジのネクタイのときには何かのブローカーだとはいわれたけど。

 締切が済んだのはいいが、やはり酒だね、飲んだくれてたせいで時間が足りなくなる、というか有意義な使い方ができなくなる。酒飲んで読書とかできないもん。だもんで二日間休肝日をとったのだが、シラフでも結局たいしたことはしなかったという、じゃあいったいあたくしはどうすればいいんでしょうなあ。ああ、飛行船の模型は作りました。一日がかりでやって、ちょっと歪だけどなんとか完成した。そんなことをやってたから余計に時間がなくなるのだが、仕方ない、ちょっと無になりたかったのだ。模型づくりは落ち着くもんですなあ。もしあたくしがガンダムファンだったらガンプラめっちゃ作ってたと思うよ。美術の成績などはよかったんだわ。文学系の人なのに変な話なんですけど。

 一年が早いもんで、あと三ヶ月程度で終わりですよ。そろそろ人生をいったんまとめるタイミングになってくるあたくしでございます。中年だし、もうだんだん、ぼちぼち、じりじりキリのいいところまで来てるのだ。これまでの人生をまとめる、総括する、そうしてみたらばなんか絵物語のようだ。イベントあったなあ。楽しいこともあったなあ。赤っ恥もかいたなあ。けっこういろいろある人生だった、というのがここまで。あとの半生は書いたり遊んだりしていたいな。書くことはね、仕事としてでもそうでなくてもやっていかないとあたくしは狂う、と発見があったのだった。アウトプットって大事なんだよほんと。なんかやったほうがいいんだよ。

 と、アウトプットをやっていてもインプットもしたいので、本と音楽と映画、これらをやろうという秋、酒さえ控えめにしていけばなんとかいろいろできるんじゃないかな。アウトプットというなら雑記を書く習慣ね、これはノート二種に違ったやり方と違ったペンで書いていて、それで毎日二時間はつぶれてる。noteにこうして書いていても一時間はつぶれる。何をそんなに書くのかって、たいして誰の何にもならないチラシの裏というやつであるから、あたくしだけにはメリットがある。書くことが楽しいのだ。雑記。こんなに楽しいこともあまりない。

 形式を変えて、以後五ブロック目を音楽の話にする。ディノ・チアーニのトリビュートボックス、六枚組に取りかかる。これをやっちまえばタワーレコード(積み上げたCD)をまた一本制覇したことになり、この一本というのを作ってはラックに入れてとやっていった果てにいまはもう収納は不可、ただサブデスクにそびえるものとなった。一度聴いてiTunesへの流し込み待ちのタワレコがサブデスクに二本、未聴のは床に積んでて八本ある。一本あたり、どうだろう、五十枚から百枚の間であろう。何百枚あるかわからん未聴ディスク。いや、シリアスな話として、もう本当に死ぬまでにすべて聴けるかどうかわからないのだ。未開封で遺品になるぞこれ。ともあれチアーニ。まずはベートーヴェンのピアノソナタ全集でスゲェのを聴いたが、他の作曲家ではどうだろうねえ。また楽しめそうだな。


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