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1/28 マンガに学ぶ「こちら側」と「あちら側」

最近のマンガには「こちら側」と「あちら側」が明確に分けられる構図で物語が展開されることが多い(気がする)。

とはいっても、物語の途中から「その境界線は実は曖昧なのではないか?」と思わせるような展開に踏み込んでいく、それもまた最近のマンガ作品の傾向であると(私は)考える。

そんな作品ごとに異なる構図にフォーカスしつつ、「あちらの世界」と「こちらの世界」について考えていきたいと思い記事を書いてみました。何より、そういったことはフィクションの世界だけでなく、我々が生活するリアルな世界においても当てはまることであるから、比喩として学ぶにはとても参考になる事例であるとも思えます。

私が好きな漫画作品をベースにそれらを考えてみたいと思います。

・鬼滅の刃の篇

人間と鬼です。しかし、鬼も元来は人間であったことを考えると明確な線引きをしてよいものか、、難しい。

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・呪術廻戦篇

鬼滅の刃に続き、最近どハマりしている漫画のひとつ。人間と呪術師と呪詛師と呪霊、これは明確になっているだけでも関わる4種のセグメント。呪霊は人間が生み出すという世界観なので人間と呪霊は近しい存在であるというのが、作品の味な気がしている。

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・東京喰種篇

ヤンジャンに連載されていたので少年というよりは青年向けというほうが正しいかも。人間と喰種。カネキという半人間・半喰種という存在が物語のキーであったが、カネキが例外であっただけで生まれながらにして喰種、生まれながらにして人間という越えがたい壁があったのが東京喰種の特徴だろうか。

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・進撃の巨人篇

人間と巨人。人間だと思っていたエレンが巨人であったり、混乱をきたすがあまりしっかり読んでいなかったので読んでみたい。

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・PSYCHO-PASS篇

監視官と犯罪者。またはシヴィラシステムによって犯罪係数が基準値を下回る者と上回る者。これがアニメで終わらない時代が来るだろうか。舞台は西暦2112年、結構先ではある。

サイコパス

以上の5作品をベースに、作品ごとの描き方の違いにも目を配りながら自分の世界に引き付けて考えていきたいと思う。どの作品にも共通するのは「共存」ということだ。しかし、出自や立場の異なる者たちが共存をするのはそう簡単なことではない。「漫画は子どもの読み物」とは言われなくなった現代ではあるが、少年漫画誌にそういったテーマを背景にもった作品が毎週掲載されていることを、もうちょっと我々はしっかりと認識する必要があるのかもしれない。


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