11/21 信頼できる文章

映画「JOKER」公開直後、色々な批評や論評が乱立したけどどれもしっくりこなかった。

それが何故だか言語化できないのだけど、宇野さんのコンテンツに対する信頼がとても高い。コンテンツへの熱量や愛、それを裏付けるインプットがあるからこそだろうか。

ちょっと前に公開された動画なのだけど、本編でちょっとピリついた空気になった瞬間がある(知りたい人は本編をご覧ください)

その理由は対談相手の松島倫明さんのふとした一言だった。(ちなみに前提として断っておきたいのだが、私はWIREDを昔から熟読しているし、最近リブートした松島さん版WIREDも大好きである。)

その一言とは、

・俗人的なサロンってあまり好きじゃない。
・サロンにはそういう人(背表紙を眺めて満足しちゃうような人、知識人に
 なりたい人)が集まりやすいのではないか。

その言葉の背景には色々な意図があったと思うので、松島さんが言葉足らずになってしまっている部分が少なからずあると推測する。故に、松島さんを否定するつもりは毛頭ない。けれど1点だけ、宇野さんと松島さんの間で、「相手へのリスペクト」という点にどれだけ重きを置いているか、両者に大きな開きがあったといえる。

どの点でリスペクトに開きがあったたかというと、今回の場合は宇野さんがどんな活動をしているか(何を考え、どんなアウトプットをしているか)を松島さんがしっかり把握されないままに場に臨んでしまったということ。それはご本人も認めていたが「ざっくばらんな感じ」で場に臨み、あまりご準備されていらっしゃらなかった様子であった。

相手へのリスペクトはどのレベルの人においても必須

その点、宇野さんの相手へのリスペクトと事前準備は相当であったと思う。

(当然と言われてしまうかもしれないけど)宇野さんの凄いところは松島さんと対談するということでWIRED(正確にはゲラ)を2日かけて全部読んだということだ。WIREDを手に取ったことがある方なら分かると思うが、その物量と難解さでそう容易くは読み通せない雑誌である(と私は思う)。

詳細までは分からないが、編集者であり社長であり大学の先生でもありで忙しくない訳がない。しかも、WIRED(のゲラ)に加えて、ウェブ上で読める松島さんの記事を20本くらい読んだとまで仰っている。

その姿勢・準備は、対談相手へのリスペクトであったり、読者・視聴者に対しての愛であったり、コンテンツ制作者としての矜持であったりで以外になんであろうか。

それを思えば対談の数時間に臨む宇野さんの心持ちはとても真剣なはず。だからこそ、松島さんが宇野さんがPLANETS CLUBで何をやっているかや、他のオンラインサロンがどういった活動をしているか、確かにプロ編集者としては事前準備としてやっておくべきだったと私も思う。動画観てるだけでもピリピリしてたけど。。

確実に宇野さんの書く記事には信頼がおける。私の勝手な印象論でしかないが、そう思わせるだけの何かがある。言論人としてはではなく、プロフェッショナルとしてその姿勢は学びが多い。




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