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妖精の国から来た小泉八雲

パトリック.ラフカディオ.ハーンはアイルランド人の父親とギリシャ人の母親の間にうまれました。

ギリシャのレフカダ島で生まれ、その後イギリスの軍医であった父親の転属のためダブリンに移住し幼少時代をすごします。

母親が精神を病んでギリシャへ帰国し間もなく離婚が成立します。

ハーンはその後両親にほとんど会わず、大叔母のサラ.ブレナンに厳格なカトリック文化の中で育てられます。

これが原因でキリスト教嫌いになり、ケルト元教のドルイド教に傾倒するようになります。

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このケルト文化はキリスト教の一神教に対して、多神教になります。

万物に精霊が宿り、祖先の魂が見守ってくれているという考え方で、なんだか日本人が持っている考え方と似ているのではないでしょうか?

その独特な考え方を幼少期から肌で感じていた事も、日本に興味を持つきっかけになったのではないでしょうか。

大学を卒業後、新聞記者を経て、明治23年に来日しています。

来日後は、島根県松江市尋常中学校の英語教師となり、その後熊本五高や帝大でも教鞭をとっています。

松江では古い多神教の世界の出雲に、幻の母の故郷であるギリシャを重ね合わせて、深い関心と共感を抱いたのです。

翌年、松江藩士の娘である小泉セツと結婚し長男が誕生、日本の家族が出来たことで日本への永住帰化を決意し、小泉八雲と名乗ります。

名前の由来は島根県の旧国名である出雲国にかかる枕詞の「八雲立つ」に因むとされています。

日本文化の根底にある霊的なものや文化の本質への理解は深まっていき、次々に優れた作品や評論が書かれました。

日本の古い物語を再話した怪談からは、死者や死後の世界の持つ独特な雰囲気をそのまま受け止めて、表現しようとする切実な思いが伝わります。

また人間の魂だけでなく、小さな動植物や虫の魂にも同様に余計な修飾を加えない文体で書き留めています。

これは幼少期にケルト文化の影響を受けたことにあると思います。

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万物に魂が宿りそこには区別はないという考えです。確かにそうだなと思います。

命があり終わるのは皆同じです。

日本人はそのどうしようもない自然の仕組みを物語として伝えてきたのだと思います。

そして、それに共感するように小泉八雲は遠い妖精の国からこの日本に呼ばれたのではないかと思います。

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